金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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270:アンソロジー 『Teen Age』

2006-12-18 11:12:30 | 06 本の感想
アンソロジー『Teen Age』(双葉社)
★★★★☆

十代の恋や友情をテーマとした7編からなるアンソロジー。
執筆メンバーは角田光代、瀬尾まいこ、藤野千夜、椰月美智子、
野中ともそ、島本理生、川上弘美。
知っている作家さんばかりなので期待できそうだ……と読んでみる。
ものすごくインパクトのある好きな作品はないのだけれど、
アンソロにしてはめずらしく、「なんじゃこりゃ!」的ハズレがない。
どの話もきっちりと作品としてまとまっていて、
いろんなテイストが楽しめ、お得感アリの一冊。
瀬尾まいこ「狐フェスティバル」、椰月美智子「イモリのしっぽ」の
恋愛に突入してもおかしくないのだけれどそうならない、
曖昧な空気がもどかしくてよろしい。
椰月さん、デビュー作『十二歳』では
それほどのめりこめなかったのだけど、いい味出している。
今後に期待。

コメント
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