朗報です!
緊急ですが、今晩のホセ・クーラが出演予定のマリインスキー劇場のサムソンとデリラ、インターネットでのライブ放送が決まったようです。ただしセット、衣装のないコンサート形式です。
突然劇場サイトに告知されました。この公演の告知も、カルメンからサムソンへの演目変更も、いつも突然で、なかなか目が離せない劇場です(^_^;)
ただ考えかたを変えれば、多数の劇場をもつ芸術の都ペテルブルグ、オペラやバレエが人びとの日常生活に溶け込んでいるので、特定の演目、特別のキャストを見る、聴く、ということより、日常的に劇場に通い、いつでもいろんな演目がかかっていて、それを楽しむ、という感じなのかもしれませんね。好意的に解釈しておきましょう。
あとは「急な」キャストチェンジがないことを祈るばかりです。
Timetable of broadcasts
5 May Saturday19: 30-22: 00
In memory of Dmitry Efimov
On the 30th anniversary of the creative activity of the People's Artist of Russia Olga Borodina
Samson and Delilah
opera in three acts (concert performance)
ARTISTS:
Dalila - Olga Borodina
Samson - José Kura
High priest of Dagon - Roman Burdenko
Abimelekh - Mikhail Petrenko
Old Jew - Yuri Vorobyov
Symphony Orchestra and Mariinsky Theater Choir
Conductor - Emmanuel Viyom
サムソンとデリラ コンサート形式
ライブ放送はマリインスキーTVにて
現地時間2018年5月5日19時30分~22時
日本時間2018年5月6日深夜01時30分~
日本との時差は6時間なので、日本では翌日の夜中。連休最終日の明け方までなので厳しいですが、マリインスキーTVサイトをみると、しばらくオンデマンドでみることもできそうな感じです。ただし確認はできていません。
この公演はサンクトペテルブルク出身のメゾソプラノ、オリガ・ボロディナのキャリア30年を記念したイベントです。
相手役に、長年サムソンやカルメンで共演してきたクーラの出演が決まっています。
クーラはとっくにサンクトペテルブルク入りしているはずですが、いまのところ、SNSでは何も発信していません。が、クーラの公式カレンダーには、かなり前からマリインスキー劇場の公演は明記されていたので、大丈夫だと思います・・。
クーラは最近、歌う公演をかなり減らし、演出、作曲、指揮の仕事の比重をかなり高めています。
一方で、歌手としても円熟期を迎え、表現力、解釈とドラマの描写の深まり、声の魅力もともに兼ね備え、私としては黄金期にあるのではないかと考えています。
しかも歌を厳選しているので、コンディションが良く、ここ数年、ライブ放送された、ウィーンの西部の娘やリエージュのオテロ、テアトロコロンのアンドレア・シェニエなど、いずれの公演も絶好調でした。初挑戦したワーグナーのタンホイザーも風邪をひいていたそうですが、多くのレビューが絶賛の魅力的な解釈、歌唱を聞かせてくれています。
無事にキャンセルやトラブルなく、ロシアでのクーラのオペラ初出演が成功することを祈っています。