とても楽しみなニュースが入ってきました。
ホセ・クーラが、2022年スタートに向けてチェコの南ボヘミア州で準備されている音楽フェスティバルの芸術監督に就任するという報道がありました。(*ただし、まだあくまで交渉・検討中という段階のようです)
報道によると、新しい音楽フェスティバルで、財政的な面での責任者は、チェコの大手乳製品製造会社マデタの会長・CEOミラン・テプリー氏が務め、芸術面はクーラ、という共同プロジェクトなのだそうです。
クーラとテプリー氏は長年の友人とのことですが、クーラは約20年前くらいからチェコで数多く公演を行ってきており、また友人で同郷の指揮者マリオ・デ・ローズが南ボヘミア劇場の音楽監督を務めている縁もあって、現地には親しい友人が多いのだと思います。
2022年に始まる予定の「南ボヘミア・フェスティバル」は、チェコ南部の南ボヘミア州を拠点とし、毎年夏に、2か所の町で開催するとのことです。まず2022年は世界遺産チェスキー・クルムロフとベヒニェからスタートし、以降、トシェボニュ、インドルジフーフ・フラデツ、フルボカーなどで開催したいと考えているそうです。世界遺産のチェスキー・クルムロフをはじめとして、いずれもチェコ、南ボヘミアの本当の美しい地域、観光資源も多いところで、音楽フェスティバル参加とセットにこの地を訪れることができたら……と夢が広がります。
以下に、テプリー氏とクーラのインタビュー動画を掲載しているネットニュースを紹介します。
*画像をクリックして、元のニュースサイトの動画でインタビューをご覧ください(クーラは英語)。
ーー報道から、クーラの発言より
「テプリー氏は経済的支援を得るためにプロジェクトに関与し、私は芸術面で関わることになるだろう。私はプロジェクトとその予算を引き継ぐ責任をもって、一緒に実際に具体的なことをまとめていく。私たちはたくさんのアイデアを持っており、今、世界中の人々と連絡を取り合っている。セキュリティ、政治、経済の両方の観点から、青信号が出たら、すぐに準備が整う。」
「パンデミックがいつまで続くかわからないので、今はまだすべてが机上にある。しかし、このクレイジーな状況が終わり、門がついに開かれたら、この地域全体、そして国全体が誇りうる大きなプロジェクトを立ち上げるだろう。」
ーー動画より、チーズ工場視察の様子
インタビュー動画のなかに、フェスティバルのスポンサー、マデタの新しいチーズ工場を見学するクーラの姿がありました。
ーーFBより、チェスケー・ブジェヨヴィツェにて
こちらはFBより、同じ南ボヘミアのチェスケー・ブジェヨヴィツェのホールを含む総合施設の建設現場を視察する様子も。
前前回の投稿で紹介したインタビュー記事で、3つの運営者と協議中のプランがあると語っていたクーラですが、そのうちの1つ、南ボヘミアでの取り組みが報道されました。実際に実現の方向に向かうなら本当に嬉しいことです。
コロナ禍でクーラは、2020年の3月から11カ月にわたり、生の公演に出演することができず、今年も、2月に久しぶりにアルゼンチン歌曲のコンサートが実現したばかりですが、ハンガリーで予定していたコンサートはすでに2つ、キャンセルになってしまいました。世界的にも厳しい状況が続いていますが、また、先行きもまだまだ予断を許しませんが、こういう困難な冬の時期にも、新たなプランが着々と準備されていることは、本当に希望を与えてくれます。そしてコロナ禍を世界が乗り越えて、クーラが芸術監督を務めるフェスティバルの開催が実現することを、また私にとっても初のチェコ旅行が可能になることを心から願っています。
*画像はニュース動画のキャプチャーより