ブラシノステロイド合成能の欠損したわい性の突然変異シロイヌナズナの芽生えに様々な化学物質を処理し、下胚軸の伸長促進を指標として新規成長促進物質の探索を行なった。10,000の物質をスクリーニングしたところ、100の低分子物質が伸長促進効果を示した。これらの物質は野生型のシロイヌナズナの下胚軸の伸長も促進した。これらの物資の中には、その構造が一般にオーキシンアナログとして用いられているNAAや2,4-Dと類似しているものがあった。しかし、NAAや2,4-Dは本アッセイ系では下胚軸の伸長促進効果を示さなかった。調査の結果、この新規物質はプロオーキシン(proauxin)として作用しており、通常のオーキシンよりも効率良く生体内に吸収され、内性の酵素活性によって物質の一部分が切り離されることで生体内で真の活性オーキシンとなることが明らかになった。この新規物質を模倣してプロ2,4-Dを作り、本アッセイ系に供したところ、下胚軸の伸長促進が見られた。本物質は、オーキシンを外から供与してもうまく吸収されないような場合に有効である。
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