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<リアル 大相撲 ルポ>白鵬は、確かに稀勢の里に勝ってはいた。だが、根深い問題と性格は、消えないまま

2015-01-30 23:56:21 | 歌舞伎的格闘技

 子供でも分かる相撲(の勝ち敗け)だった

 「こっちは、命がけでやっているんだから」

 ん? ん? そうかなあ???

 初場所、優勝した千秋楽から一夜明け会見。1月26日、所属の宮城野部屋。

 予定から、1時間以上も「遅刻」して始まった。遅れた理由は、「二日酔いで」とのこと。

 遅刻は確か、コレが初めてではない。過去にも、二日酔いで会見開始予定時刻に遅刻したことがある。その際にも、番記者にキチンと謝罪の言葉を述べていない。そ~ゆ~人格の男の発言である。

 横綱以前に、社会人として失格。ひとりの人間として、酒にだらしがない。モンゴルでは、謝らなくとも許されるのかもしれないが、ここは異国。人間失格だ。番記者、相撲マスコミを、なめているとしか思えない。

 そうさせてしまった、ソレを日常、許容してしまっている、腰が引けた番記者たちも、いけないのだが。

 「命がけでやっている」という、気迫がホントにあるのなら、私生活もキチンとするべきであろう。口先なら、それこそ、子供でも言える。

 別に遅れてもいいや。待たせても、いいや。そのくらい、いいや。そう日常から思ってしまっている、白鵬の思い上がりと、勘違い。

 実は、この初場所の千秋楽でも、平気で遅刻してきた。

 三役そろい踏みの前には、6人の力士が、土俵下に揃い、座って出番を待っていなければならない。

 なのに、白鵬だけが姿を見せず。その直前の取り組み中に、堂々と平気な顔をして、花道を歩いて、土俵下に座った。

 もう、やりたい放題、マイペース!

 すぐ、直すべきであろう。宮城野親方に、指導力皆無。言えない、注意出来ない体勢が固まりつつある。

 その折りの、自ら「疑惑の相撲が一番ある」と切り出した白鵬の発言を聞いて、の感想。

 ともかく、その発言の発端の取り組み。こりや、真偽を調べなきゃなあ・・・・。そう、思った。

 その時の取り組みを、何度も見返した。 

 大相撲初場所、13日目。結びの一番。対、稀勢の里。

 裁く立行司は、第37代、木村庄之助。

 

 何度も、何度も、コマ落としのようにしてチェックし続けた。

 

 

 

 ほんの一瞬、0・2秒ほどか、倒れ込みながら、稀勢の里の左腕のひじから下、左手が早く土俵枠下に付いている。なだれ込むように、白鵬の右腕が後から付く。

 土俵の俵への付き方でも、一瞬、稀勢の里の体が、早い。

 5人の「勝負審判」のうち、この画像に映り込んでいるいる親方(勝負審判)は、めくらでなければ、白鵬の勝ちをその目で見届けたはずだ。

 なのに、物言いが付いた際、協議の末、「両者の落ちるのが同時として、取り直し」の決議。

 のぞき込むように見ていたこの親方の目は、節穴か?と、思う

 また、ネット上では、白鵬の右足の甲が裏返っていて、一瞬早く、土俵の中に付いていたという見方も、いくつか見られたが、それは見誤り。

 何度も、コマ送りしたが、白鵬の甲は完全に裏返っていなかった。足の側面が、浮き気味に斜めに浮き、土俵に付いていただけ。

 だからといって、「子供でも分かる」発言は、間違いであり、大げさすぎるウソ。

 こんな際どい勝負。「子供」には、絶対にわかりません! 先の、「おとな」の親方ですら、見誤ったのだから

 白鵬の目。視線のすぐ先に稀勢の里の左手が見えている。だから、思い込みがあったと理解しても、その点では、無理は無い。

 さらに、この親方の背後の方に、ビデオ判定可能なテレビ画面が置かれていた。

 日本相撲協会によれば、「ビデオ判定」が導入されたのは、「かなり前から」とのこと。

 だが、その際どい動画&映像を、その5人がまったくその場で見ておらず。チェックせずに、すぐさま土俵上に集い、協議を始めている。

 一体、何のためのビデオ判定なのか? 無用の長物そのもの。役立たせていない。その気も無い。際どい勝負でも、機械より、節穴の親方たちの目の方を、重視か?

 白鵬がクチにした、「ビデオ判定は、ナニしてたの?」

 確かに、その通り。

 いったん、「取り直し」の決議が出たら、それがくつがえることは、今だかつて無い。

 だから、その点の白鵬の指摘は、的を得ている

 もっとも、いまや柔道と言うより、「JUDO」に成り下がってしまった格闘技では、ビデオをチェックされた後も、判定はくつがえらないことが大半だ。

 亡くなった斉藤仁は、男子代表監督として、しばしば抗議。

 2000年のオリンピックの際の、篠原信一が、本当は1本取って、金メダルを獲れてた試合の時も、斉藤は猛抗議。正義感に満ちた人だった。

 だがくつがえらないどころか、理事の山下泰裕は何も対処せぬまま。ひさしを貸して、母屋を取られた状態は、今後、さらに続くことだろう。

 さて、こんな際どく、裁きが難しい勝負を見極めた、行司としては最高位に当たる「立行司」の、第37代、木村庄之助の裁きには、感服せざるを得ない

 庄之助は、3枚のコマを見てもわかるように、土俵の際に回り込んで見てはいない。むしろ、反対側に立っていた。

 確かに、勢いは白鵬にあった。だが、逆転もありうる稀勢の里の底力。木村庄之助は、中腰でその2人の力士の微妙な腕、手を見定めた。

 他の行司の視線の先を注視し続けて見た。やはり、勝負が決まる直前から、しっかり下を見て、手足が付く瞬間を見定めている。

 そして、木村庄之助は、迷うことなく、白鵬へ軍配をあげた(写真左下)。

  庄之助の本名は、畠山(はたけやま)三郎。青森県の六戸(ろくのへ)町高舘地区の出身。1950年3月16日生まれ。すでに、64歳

 小さい頃から相撲好き。だが、強くはなく,力士には、なれず。中学校卒業と同時に上京。所属した相撲部屋の閉鎖に伴い、部屋を転々とし、現在の友綱部屋で4か所目。

 行司一筋に歩んできた。

 行司も力士と同様、下から出世してゆく。序の口の取り組みを裁くことからスタート。

 十両格、幕内格、三役格、そして最終的に上り詰めた地位が、式守伊之助を経て、木村庄之助となるのが恒例。

 畠山三郎が、その名を襲名したのは、一昨年の2013年11月場所から。庄之助となると、最後の結びの一番しか裁かない。

 では、仕事が楽そうに思われるが、とんでもない。ハッキリ言って、雑用係り。

 番付表から始まり、協会や、あらゆる部屋の書面を書くことをまかせられる。独特の、あの相撲の書体を書く訓練から始まり、力士の花道からの誘導もさせられる。

 それでいて、給金は意外に安い。かつて、やはり木村庄之助を勤めて、引退した方に、2時間ほどロング・インタビューしたことがあり、相撲界のしきたり、独特の生活ぶりに、驚いたものだ。

 そんな日々のなかで、勝負が付く、その一瞬を見逃さない。その目を養う。

 この白鵬 対 稀勢の里。庄之助は、中腰になって、見届け、サッと、白鵬側に、軍配を挙げた。

 すごい! その、勘と慧眼に。間違いのない、裁きに驚く。

 先のインタビュー。

 ー--同体で土俵に落ちる時もありますよね。それでも、どちらかに、軍配を挙げなければいけない? 

 「そうです。本音は同体、どちらにも勝敗は付けがたい、そう想う取り組みもありました。正直に言うとね。しかし、どちらかに、勝ち名乗りを決めなければいけない。自分から、取り直しにして下さいなどとは言えない(苦笑)。難しく、大変なことです」

 最高位の立行司。総紫のあでやかな装束に身を包み、白足袋、上草履、水戸黄門光圀(みつくに)張りに、印籠と、そして短刀を忍ばせる。

 もし、間違った裁きをしたものなら、それでのどを突き、腹を裂いて切腹する覚悟であるという意思を示す。

 もちろんではあるが、その短刀を使用して死んだ行司は、いない。

 一見、行司は「裁く役目」と思われているが、実はそうでは無い。進行役とズバリ書いていたところもあった。

 今回書いた一戦が、分かりやすい。

 「勝負審判」と名付けられた5人の元・力士だった親方たちが「物言い」を付けたら、裁きの正審判はそっちへ移ってしまう。

 おまけに、今回は「同体、取り直し」の末、怒りも手伝い、一気に白鵬が押し出して勝ったため、「行司差し違え」にならなかったが、もし稀勢の里が再戦で勝っていたなら、その措置が待ち受けている。

 辞めなければいけませんか?という問いかけも含めての「進退伺い」を提出し、処分を待つ。

 本当の意味での審判権は、親方たちが持っている。なんともはや、行司を軽視。すべての所作が、古来より伝わる神事にのっとって行われているはずなのに、親方が幅を利かす歪んだ実態。

 心のどこかで、行司として見ておらず、しょせん部屋付きの雑用係と見ている。

 今回の取り組みは、庄之助の裁きを信用し、さらに疑うならば、ビデオを1コマ1コマ再生して、ヒザ突き合わせて見れば良いことなのに・・・・・。

 「緊張感を持って、やって欲しい」

 この白鵬の、吐く放 言。つい、いつもの思い上がりから、クチをついで出た。

 吐かれた方の、4人の勝負審判である親方連中は、侮辱されたと思っていい。

 が、先の写真に写り込んでる勝負審判は、緊張感が足りなかった・・・かも知れない。少なくとも、このようにしっかりと、見つめていた?はずなのだから。

 土俵上の協議の際、稀勢の里の左腕と左手が一瞬早く落ちたと、自分の見たままを主張したのであろうか?

 そのうえで、1対4で押し切られらてしまったのなら、理解出来るが・・・・。

 人種差別。白鵬が、いまだ根に持ってるのか? 肌の色も、何一つ、変わらないのに・・・・。

 この男。根に持つタイプ。かなり、恨みを抱き続ける性格のようだ

 というのも、取り直しの末、一気に押し出しで勝って、かつての横綱・大鵬を超える33回の優勝をそれも早くも13日目で果たしたのちのインタビューでは、この「誤審協議」について、一言も話していない。

 「なにか、千秋楽のようで。取り直しがあったのでね。簡単に勝つことは出来なかった」というようなことを、笑顔で話しただけ。

 しかし、胸の中では怒りが渦巻いていたのか、二重人格か? 3日たって、酒が抜けきらぬまま、本音を話してしまった。

 さらに、指摘する。

 実は、稀勢の里とは、いわく因縁があるのだ

 昨年の春場所。その時の稀勢の里は白鵬相手に、呼吸とタイミングが合わなかったのか、3回もの「待った」をして、注意された。

 その対抗策か、根に持ってか、この日、白鵬は見るも汚い動作をゆっくりと繰り返した。

 この日こそ、庄之助は、いつもの「時間です! 手を下ろして!」とは言わなかったが、すでに時間一杯。立ち合いの体勢になってしかるべき時。

 右の稀勢の里は、すでに右手を下ろし、土俵に付く直前!(写真左上)

 ところが、左の白鵬の体勢たるや、見た通り・・・・・・。

 右足で、ゆ~~~っくり、ゆ~~~~っくりと、砂を意味も無く何回も掻き、じらし、いらつかせ、また「待った」を誘う動きをする。そして、少しだけ、腰を落としかける

 待つ、庄之助と、稀勢の里。

  さんざん2人をじらせた挙句、白鵬はいつものように右拳だけを土俵に付き、この日も左手は一瞬擦っただけ。

 まあ、稀勢の里も右手だけしか付かない。左手は浮かしただけ。

 どちらも、正しい立ち合いではない。デタラメ立会い。力士、失格だ。日本相撲協会に、改めて、今回も問い質して見る。

 「まあ、そのように両手を付いて立ち上がった方が良いということでは、あるんですが・・・・絶対に、そうしなければならないとは、決まりが無いといいますか・・・」

 ーーーあれ? でも、そちらの日本相撲協会の「正しい仕切り」というイラストでは、きちんと両手・両こぶしを土俵に付けていますよ

 「まあ。そうではあるべきなんですが・・・・・・・」

 ---とすると、この両力士の立ち合いは、厳密には間違い、デタラメだと言って良い?

 「まあ、厳密にはねえ・・・・・・・」

 「正式な所作では、両手・両こぶしを付くようにはなってはいるんですが、いざ立ち合いになると・・・・・」

 以前にも、私の記事では何度か指摘しているのだが、白鵬以下、かなりの力士が、テキトー、デタラメ、気分と作戦で日替わりお手付き。今は理事長の職にある北の湖も、現役時代、デタラメだった。だから、厳しく注意出来ない、しない。

 かつての名横綱・双葉山は、キチンと両拳を土俵に付けてから、立ち上がっていたし、モンゴル出身の白鵬の大先輩、旭天鵬は、いつだって正しい立ち合いと仕切りをしている。見ていて美しいし、すがすがしい。何より、フェアだ。白鵬のように、汚い手口を一切使わない。

 「牛丼屋」「のりピー」「カラオケ」「今は、中年太りの体」なんて言葉も飛び出す、とても気さくなひと。いつか、引退したらいったん帰国してしまいそうだが、日本でタレントをしつつ、解説者をして欲しい。

 で、さらに、当の「公益財団法人 日本相撲協会」の、勝負規定第5条にはこう記載されている。

 「立ち合いは、腰を割り、両掌をおろすを原則として・・・」

 それを、曲解。ブラブラと、猿やゴリラのようにおろせばいいんであって、付くとかは不要と思い込んでる。

 自ら作った規則を、ほごにしている。この悪しき団体。

 この日の取り組みは、白鵬にとって、なんとしてでも勝ちたかったのだろう。

 なにしろ、付いた懸賞金61本。1本、6万円。そのうち半分の3万円を協会が、税金や引退後に渡すための積立金や、諸雑費の名目で取る。残り3万円が、まんま現金で勝ち名乗り力士に渡される。

 月に計算して、給金や手当で482万円をもらっている白鵬。

 それでも、目の前にぶらさがった大金。

 手にした瞬間、おがんでニンマリ。しめて、183万円なり。現ナマだ

   大鵬を尊敬しているとか、何かにつけて、彼の性格の引き合いに出されるが、実のところ、ソレはまったく見かけられない。むしろ、大鵬の名前をうまく利用しているように見えてしまう。

 わたくしが書いた、生前最後の大鵬の姿。白鵬の祝賀会では、車いすで来た。だが、壇上に大鵬が上げられる時、手伝いどころか、手を差し伸べようともしていなかったし、ひと声も掛けていなかったし、視線をかけてもいなかった。

 さらに、生前の大鵬をテレビ番組の自分のドキュメンタリーのために訪問した際の言動。

 その所作に、尊敬の念とか、謙虚さとか、介助しようとか、気遣いとか、老いた身へのやさしい言葉など、一切無かった。まるで、無かった。

 見ていて、何度も再生して、ぞっとした。

 利用したな、大鵬を。自分への好印象を抱いてもらうために

 そう感じられた。

 昨日のこと。公けの場に現れた、亡き大鵬の妻・芳子夫人は、「生前、夫は白鵬に対して、品格のことを、クチを酸っぱくして注意や助言をしていたのに・・・」と述べた。

 また、「こっちは、命を賭けてやっているのに」の、二日酔い発言。

 ということは、土俵で戦ううちに、死ぬこともあるということか? それ、過去、記憶に無い。今、ざっと見ても、病死はいるが、取り組み直後や、数日後は無い。

 プロボクシングでは、ある。私も、記事にしたが、「まさに、命を賭けてやっている」と言っても、おかしくない。

 相撲では、大げさすぎる、ウソ。

 ケガはする。確かに、土俵。一般人が想像する以上に硬い!

 実は、以前、観戦に行った際、すべての取り組みが終わり、呼び出したちが、土俵の周囲を掃き清めているさなかに、サッサッと靴、靴下を脱ぎ、国技館の土俵に上がってみたことがある、

 硬い、! パンパン!まるで土というより、鉄板のよう。ここから、転げ落ちたら、叩きつけられたら、素人なら大ケガを通り越して死ぬ可能性は否定できない。

 が、ソコは鍛え上げられた体。

 何度も、稽古場に足を運び、その様子を見続けた。部屋数、多数。大阪など、地方場所や、稽古場にも行った。

 そのすざましさこそ、大相撲の魅力。ソコには、八百長が無い。手抜きも無い。

 気持ちを指して、「命を賭けてやっている」と言ったとしても、ウソ。大げさ。

 むしろ、ソレが当てはまるのは、実は行司。

 この取り組みを裁いた、第37代・木村庄之助自身、頭を打ち、危険な目に遭っている。

 3年前のこと。張り倒された力士がぶつかってきて、土俵下へと転落。頭部を強打し、意識が無い。

 すぐさま救急車で病院へと緊急搬送された。脳震盪(のうしんとう)と診断されたものの、なんと、休まず、翌日の取り組みを裁いた。

 ホントに、命を賭けてやっていた。

 そんな、畠山三郎が、かつて珍しくインタビューに答えた際、こういうことを語っていた。

 「日本人横綱と一緒に、土俵に上がりたいというのが、夢ですね

 ソレを根に持っては、・・・・・まさか、いないだろうな、白鵬。被差別意識が、とても強いことを自らクチにしてしまったモンゴル人だからなあ・・・・。

 その庄之助。日本人横綱誕生まで裁けるのか、どうか? 定年は、何歳だったっけなあ。そう思いつつ、協会へと取材。

 「65歳ですね。65歳の誕生日を迎えたときが、その定年に当たります」

 てえことは、今年の3月16日だ。調べてみると、なんと3月8日から大阪府立体育会館で開かれている「三月場所」の真っ只中。

 千秋楽が、3月22日(日)だ。

 「その場合、日にちが過ぎてもやりたい場合は、ご自分の意思にまかせられるのが、慣例です」

 ということは、おそらく千秋楽の結びの一番まで裁くはず。有終の美を、飾って欲しい。

 白鵬が、自分で勝負審判のように、右手を上げて「物言い」を付けたことは、知られている。

 昨年の5月場所。豪栄道と鶴竜の一戦。その裁きは、ひっくり返った。

 ---力士が物言いを付けることは、許されるんですか?

 「許されます。私も、その時見ていて、印象に残っていますよ」と、協会。

 我が世の春という意識が、言いたいことを言わせたのか。

 しかし、是は是。非は非。真と偽は、押さえて書きたい

 白鵬の二日酔い発言には、報道によれば、協会に100件余りの☎が寄せられ、その9割が、白鵬に批判的な意見と感想だったとなっているのには、驚いた。

 実は、協会に取材した際に、そのこともついでに聞いていた。いつもと違い、電話がつながりにくかったので、おそらく感想が来てるな、と。

 件数は、正確に協会は数えていなかったが、約100件相当かな、と。しかし、内容は、白鵬に批判的な意見・感想と、気持ちは分かるという擁護派が、半々だと言っていた。

 ????

 作為的な流れを作ろうとしているな、と感じる。そうなってしまっているのは、やはり普段からの番記者に向けての態度、言動の反動が一気に噴き出したなと、思う。

 さらに、その後の白鵬、そして所属する宮城野部屋の親方の動きが拍車を掛けている。

 かねて言われているのが、親方の最高位が平幕くらいで引退してると、部屋頭の横綱は内心、馬鹿にしていることが多い、と。

 で、批判が高まっていると報道されたのを受けて、指導するべき立場にある宮城野親方は、あわてふためいて動いた

 27日。なんと宮城野親方、自分の相撲部屋に呼ばずに、自分から白鵬の自宅に足を運んで、説得、説諭に行っている。

 立場が、逆。平幕出身。まるで威厳が無いことの証明だ。

 まず、北の湖理事長に、1月28日。電話で謝罪。逢わずにだ。

 「本人も反省している」と言った、という。

 で、次に伊勢ヶ浜(勝負)審判部長には、直接逢って謝罪したと、報じられている。

 白鵬本人は、1時間にわたって話しを聞き、彼は「すいません」と言い、反省していたと言う。

 ??? はたして、それは本当だろうか?

 かなり、真偽は疑わしい。あれだけのコトをクチにした人間が、根に持っている男が、たった2日後に、コロリ!と変心するだろうか????

 またぞろ、表面化を怖れ、内々で収めようとはかる協会。これにて、一件落着として、闇に葬ってしまおうという図式と歪んだ構造。

 八百長発覚の時も、そうだった。

 おまけに、宮城野親方は、おかしなことを言っている。

 「言葉のあやを知らないから、こんなことになった」と。

 はあ???

 言葉のあや?

 あやつけるつもりは、毛頭無いが、それはおかしい。そのとらえ方、理解の仕方は、明らかに、おかしい。

 ちなみに、言葉のあや(綾)とは、 

 「言い回しの技巧、巧みな言い回し」

 または、「いく通りにも解釈出来るような、言い回し」と辞書にはある。

 コトは、勝負、その決め方、組織のありよう、仕組みのおかしさ、差別視。そして、人格、性格、言動。

 多岐に渡る。一度、膿(うみ)を切り裂いて、出し切った方が良い。

 なのに・・・・・

 明けて、29日。

 宮城野部屋から出てきた白鵬。報道陣が取り囲むなか、問いかけにまったく答える事無く、迎えの車に乗りこんだ。

 宮城野親方の言ったとされる通りならば、その場で反省や謝罪の一言が出て然るべき。ところが、しゃべらないばかりか、憮然とした表情。

 こりゃ、反省なんかしてねえな。ヘタすると、注意も出来てねえな。開き直られたな

 管理するべき立場にある宮城野親方。逃げる。しゃべらず。取材拒否。

 あ~あ。溝、深く、真も偽も、なあなあのまま。

 根に持った男は、変わることは無い。

 今言われている「相撲人気」。満員御礼は、日本相撲協会の努力や頑張りで、成し遂げたものでは無い。

 何となくの流れでそうなっているだけ。

 んなモノ、いつ気泡に帰してもおかしくない。いつ消えても、おかしくない。、

 波乱をはらんだ、あるべき基盤が、デタラメなまま、「手付かず」のまま・・・・・・。

 

 

 

 



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