昨日な、終わってもおた、兄の興毅に続く、凡戦。
いやあ、ワシ、びっくりしてもおた。何がって、ああた。大毅が、チャンピオンになってもうたやないけ!
「この試合は、10ポイント、マストシステムによって、採点されます」という、中継するTBSの局アナの声に、ひょっとして!? と、ゾッと背中に危惧感が走ったんよ。
それが、当たってもおた・・・・・
優劣が両者に見えにくい,どんなラウンドでも、10-9ないし、減点など加えたりして、10-8と付けるのが望ましいという理屈にはなっておるんやが、事実上、付けなければならない。そうなっとるんよ。
その積み上がったポイント差が、今夜も出てもうた。
フルラウンド、戦ってというより、2人が動いた結果が、114-112。116-110。んでもって、117-109!
なんやて? いやあ、絶句!
といって、逆にゲレーロ、ゲロゲロ、ゲレーロ!が、圧倒したわけじゃない、ホンマに凡戦。
大毅もそうじゃが、どっちも、ホンマにベルトが欲しいんやろか? と、首傾げてしまうファイトぶり、
これでは、3兄弟うんぬんなど、少なくとも、真のボクシング・ファンは認めないやろな。間違いなく。
なもんで、通しタイトルも、ひらがなにした。いつものカタカナにする、価値は無いもんなあ。
でも、リアルに、ラウンドごとに、短評してみるわな。
1ラウンド。両者、出方、見ただけ。
2ラウンド。大毅、攻められず。受けてる。攻めない。
3ラウンド。大毅、時折り、手を出すも、単発。手出して、クリンチ。その繰り返し。
4ラウンド。2人に、見るべきパンチ、無し。
こんな戦意喪失の試合展開でも、点差つけなアカン、アメリカ人の3人のジャッジは、大変じゃのお!
どっちに、転ぶやろ?
5ラウンド。大毅、ワンツーで、叩かれるも、ノーガード。減量苦か、打たれてもいないのに、両手をリングに付けて、コケル大毅。見てるこっちも、コケル。スリップと、判断されたがのう・・・・
時折り、ぴょんぴょん、跳ねる大毅。お前は、バッタか?
そう、突っ込みを入れたくなったわ。
6ラウンド。手出しても、両者、明確な有効打無し。
会場のあちこちから、「打たんかい!」「戦う気、あるんか?」と、痛烈なヤジが飛び始める。
守ってナンボじゃない。ボクシングは、打ってナンボ!
打たせないで、打つ。そこまでのレベルに、両者は達しておらへん。こりゃあ、どっちが勝っても、防衛戦で最強の挑戦者が現れたら、ひとたまりも無いやろなあ。
7ラウンド。ゲロゲーロ、打つ。大毅、相変わらず、ノーガード。
これなら、下手すりゃ、河野公平でも、僅差で勝てるかも分からへんでえ!
それにしても、2人。ホンマにベルト、欲しいんやろか? と、また想う。八百長ではないやろけど、「勝ちたい!」という強い気持ちが、一瞬たりとも、感じ取れへん。リングから、漂ってきいへんのや!
おまけに、地元高松の企業などの広告が、リング上に、長い三角錐の形で乗っかってるのには、ビックリ!
2方向のリングサイドからは、2人の足の運びが、まったく見えへんのやでえ!
カネのチカラは、慣習さえも変え、観衆をコケにするってやっちゃ!
8ラウンド。大毅、手も出さんと、ゲレーロが向かってくると、すかさずクリンチ。
怒りと、フラストレーションの溜まり溜まった、激しいヤジが飛び交う!
めったに見られない世界王座決定戦なのに、コレじゃあ、怒るのも無理はないわのう。
ニホンゴ分からないゲロゲロ、ゲレーロ。ビシッ、ビシッと、1打1打にチカラを込めとる。
9ラウンド。がぜん打ってくるゲレーロ。クリンチ、大毅。
勢い余って、スリップダウンの、ゲレーロ。ショートジャブを繰り出し、大毅をロープ際へ詰めていくんやが、いかんせん、圧倒的なパンチ力が無いから、大毅を倒せない。
とはいえ、有効打と、手数では、ゲレーロが明らかに優ってるわなあ。
2人とも、空振りも目立つ。んでも、ヒット率の確率は、ゲレーロが上。テレビでは、数少ない大毅のヒットパンチをスローモーションで大げさに映し出し、リードしてるかのように視聴者に印象付けようと企ててる。
尻馬にのる、怪説者の佐藤修と、鬼塚勝也。2人とも、本業の方がうまくいってないので、ここが、大きな稼ぎ場やねんなあ・・・・。切なくなってまうわ。
10ラウンド。このラウンドが、唯一の打ち合いを見せた場。足を使って、リングを回る大毅を捉えたゲレーロ。連打し始めたのに、正面切って応戦した大毅。
でもなあ、足を止めての打ち合いは、わずか20秒ほど。上下、打ち分け。互いの体に、叩き込む!
勝負は、五分五分。しかし、流れと、1ラウンドから通して見ると、わずかにゲレーロが、リードやわ。正味のハナシ。
11ラウンド。大毅が、ローブローの判定を喰い、減点1をアピールされる。これで、2度目やで。もう、アカン!
大毅が勝つんは、KOするしかあらへんで。
だからやろ、3兄弟で一番弱気で、プロボクサーに向いてへん大毅が、がぜん逃げずに、腕をブンブン振りまくったんや。が、空振りばっか・・・・・
この左側の写真は、5月6日。河野公平の防衛戦を見てた、大毅や。
おとなしいもんや。感想を聞いても、驚いたような顔してな、口ごもるだけやねん。
それがなあ、スタッフにガードされて、会場を出たとたん、番記者を前にして、”亀田モード仕様”に、コロリ、変わるねん!
強気な言葉を求められるままに、クチにしまんねん。変身、しまんねん。ホンマ、クスクス笑ってまうで。
その11ラウンド。ゲレーロの上下の打ち分け、結構、流れる。う~ん、勝っても、次は無いで。
さあ、最終12ラウンドや。大毅、また足使って、リング、クルクル回る。
一方の、ゲレーロはバテバテ。飛びこんで、クリンチを繰り返すんやもんなあ・・・・。大毅も大毅で、最後のポイントで負けを挽回しょうと、大きくフックを振るんやけど、またまた空振りばっか・・・・。
ファンの期待する空気まで、切り裂いてもうて・・・・・。
それで、試合は、しまいや。
まあ、誰が見ても、大毅は負けたと思ったはずや。
採点の発表を待つ間の、興毅の険しく曇った表情が、何よりの証拠や。
誰もが、良くてドローと、思ったはずや。
それが、あ~た!
はあ?????????????????????????????てな、もんや。
ギネスやて! 申請に何百万払たんやろなあ・・・・・
誰が、どう評価しよるか、分からんけどもな。理解不能な、おかしな採点やゆうことは、シロートでも、分かるこっちゃ。
厳しいこと、書いたかも分からへんけどもな、たった1つだけ、ええこと教えたるわ。
多分な、8月25日にフジテレビで、無理して2元中継やらかした、田口 対 井上と、柴田 対 村田戦の、平均視聴率な、たった6・6%やったんや。前回のそろい踏みの時は、6・9%。どんどん、下がっとる。だから、いくらなんでも、.それよりは、はるかに高いで。おそらくな。
アンチ亀田も、案外、ファンやったりしてなあ(笑)