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映画『チア・アップ』Poms(2019、英米合作):命ある者は必ず死に、出会う者は別れることがこの世の定めだ(生者必滅、会者定離)!だがその限りで、命ある者は、「命」と「出会い」を大切にする!

2022-08-15 17:45:35 | 日記
(1)マーサ(ダイアン・キートン)は子供がいない。癌を患っている。(末期癌だが化学療法をマーサはやめる。)家の荷物を整理してシニアタウンに引っ越す。シニアタウンの監督官ヴィッキーが、マーサにシニアタウンの規則の説明をする。マーサの隣家に住むのがシェリル(ジャッキー・ウィーバー)だ。シェリルはお節介を焼くのが好きだ。
(2)マーサは昔、チアの部員だった。シニアタウンではいずれかのクラブに入るのが規則だった。シェリルが、「入りたいクラブがなかったら自分で作ればいいのよ」とマーサに言った。マーサは「入りたいクラブが無いから、チアのクラブを作る」と決意した。
(3)チアの団員をマーサとシェリルが募集しオーディションで審査する。①やや太めだが、旦那がチアを喜ぶラテン系のオリーブ。②元気系でダンスがうまいフィリス、③「世間体を気にする中年の息子」に行動を監視されているが、バトンが上手なヘレン(後に脚を怪我し、車椅子でチアの発表会に出る)、④ヨガ系のエヴァリン、⑤黒人で踊りがうまいルビー。
(4)マーサとシェリルは自分たちも含めて8人のチアメンバーが欲しい。そこで⑥アリスを勧誘する。ところがアリスの旦那は「チアはだらしがない女がすることだ。俺が死ぬまではだめだ」と言う。ところが旦那が突然死ぬ。かくてアリスがチアのクラブに参加する。
(5)だが8人の平均年齢72歳のチアリーディングチーム。腕が上がらない、膝が痛い、めまいがする、坐骨神経痛だなどと大変。マーサは遊びでなく、「シニアタウンの発表会」をめざすとメンバーを叱咤激励する。周囲から笑われながらも、互いに励ましあい練習に打ち込む。さらにシェリルと同居する孫のベンが、音楽係としてチアのチームに参加する。(マーサが時給40ドルで雇った。)
(6)ところがシニアタウンの「先行のクラブが優先」と後発のチア・クラブは練習場が使えなくなる。そこでシェリルが高校の校長とかけあい高校の「壮行会」で発表するという名目で練習できるようにする。だが「壮行会」の発表は大失敗。ヘレンが怪我をし、車椅子生活となる。それだけでなく70歳代のチアチームの映像がネットで拡散され、シニアタウンの「品位を汚した」と活動禁止となってしまう。
(7)マーサは一度、チア・チームをあきらめるが、やはり「みんなに会いたい」との気持ちがつのり、チア・チームの活動を再開する。他のメンバーも、同じ気持ちだった。マーサは名誉回復のため3週間後の「全米チアリーディング大会」へのエントリーを決めた。
(8)マーサとシェリルは高校の「壮行会」の発表をネットに流した責任を、高校チア部リーダーのクロエに詰問する。クロエは泣いて謝る。その時、マーサがクロエに、チアの指導を頼む。時代にふさわしい新しい「振り付け」が必要だからだ。そしてクロエは「新しい曲」を作ってほしいとベンに頼む。ベンは作曲が出来る。
(9)こうして新しい「振り付け」と「新しい曲」で70歳代のマーサたちのチア・チームが猛練習の後、「全米チアリーディング大会」で発表した。発表は大成功だった。誰もがマーサたちのチア・チームの「新しい曲」と「振り付け」に合わせ踊った。その発表は後に、ネットにも流され大評判となった。
(10)だが大会での発表後、末期癌だったマーサは亡くなってしまう。彼女の灰は、希望にしたがって花火となって空に打ち上げられた。(マーサが生前、葬儀会社に頼んでおいた。)そしてその後、残された70歳代のチア・チームのメンバーたちが、マーサの追悼の会を開き、そこでチアの踊りを披露した。

《感想1》70歳代のチア・チームのダンスが楽しい。70歳代が踊れるから、子供から年寄りまで無理なく誰でも踊れる。しかもティーンエイジャーのクロエの「振り付け」またベンの「曲」なので最新だ。(70歳代向きの懐メロ風でない、つまり古くない。)
《感想2》末期癌のマーサの最後の大イベントが、70歳代のチア・チームのダンスを成功させることだった。それが、彼女の生きることの証しだった。
《感想2-2》「生者必滅、会者定離」(ショウジャヒツメツ、エシャジョウリ)。命ある者は必ず死に、出会う者は別れるのがこの世の定めだ。だがその限りで、命ある者は「命」と「出会い」を大切にする。マーサは生きていた限り、「命」と「出会い」を大切にした。

※マーサ(ダイアン・キートン、末期癌)、シェリル(ジャッキー・ウィーバー、お節介焼きが好き)、オリーブ(パム・グリア)(太っている、旦那がチアを喜ぶ)、フィリス(元気系、ダンスがうまい)、ヘレン(中年の息子に行動を監視される、車いす、バトンがうまい)、アリス(旦那がアリスに何もやらせないが、旦那はすぐに死ぬ)、エヴァリン(ヨガ系)、ルビー(黒人、踊りがうまい)、クロエ(高校生、チアを指導)、ベン(若い男の子、音楽担当)、ヴィッキー(シニアタウンの監督官)

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