King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

黒姫最終日、検定

2006年12月31日 02時16分02秒 | スキー
今日は朝から買い物をしました。
売店にまったく聞いた事のないメーカーの
ゴーグルが売っていて、球面ダブルレンズ、紫外線カット仕様
で5000円というのがあり、オークリーがあまりに曇るので
買って見ました。
すると雲らないことは曇らないのですが、顔が寒いのです。
ヒューヒュー風が抜けています。これじゃあゴーグルの意味が
ないのです。まあクリアな視界が検定用にほしかったので、
良しとします。

ひとつ失敗をしました。
朝の出を早くしようと思い、スキーや荷物を昨日のうちに
車内に積んでしまったのです。つまりブーツも乾いていたので、
車内に置いたのですが、朝スキー場についてから履こうとしたら
足が入らないのです。ブーツを持ってセンターハウスへ行き、
腰掛けてじっくり履きます。痛い思いをしましたが、どうにか足入れ
に成功。板を担いで駐車場をあるっていたら、氷で足が滑り、
腰がぎくっとしました。しかし、そこは毎日ジョギングで鍛えている
ため背筋やその他筋肉でずれた骨などをサポートして元に戻し
ました。一瞬骨が外れてすぐに戻った感じでした。

転倒もせず、筋も痛めずまずは一安心。
ただ、滑り出しが8時45分頃になり4本しか滑れませんでした。
9時25分ぎりぎりに受付を済ませ30分から検定です。
一級が5人の二級は私たちふたりだけ。前回来た時には、
二級と一級は別々の行動でした。今回は、一緒なので
コースセレクトにあまりの差があるのでびっくりしてしまいました。
小回りなどゆるい斜面で、普通こんなところで小回りを使わない
だろうというところです。

そして、大回りはなんと1級と同じ斜面ながら距離半分。
私は2ターンしかできませんでした。
俺が目指してきたもんはこんなもんじゃないという体の反応が
繰り返し湧き出します。でも2級なんてこんな程度なのか。
こんなものが今まで取れなかったのか。そしてとるために
払った努力やお金や時間をあれやこれや考え出しました。

違う。違う。こんなことやこんな程度の習得のために
やってきたことじゃないはずだ。
大回りを終えた後、直後に始まった一級の大回りを見てみると
誰もカービングターンなんかやっていません。切り替えの時に
腰が下がっている奴やターン弧が中周りだったり、昨年私が
苗場で受けた時に出した速度より遅い位です。
えーやつらみんな2級持ってんのかよ。苗場で受ければ全員
2級は取れないでしょう。
滑り終わったひとりが、ストック付くの忘れちゃったといっています。
いやいや問題はそんなことじゃないから。だってまーるいターン弧
なんて誰もやってなかったぞ。

フリー滑降は、実はひそかに楽しみにしていました。
これは、練習したとおり大回り小回り中回りという構成で
大回りで出したスピードを殺さずに、小回りを入れるという
練習の成果を出す予定でした。しかし、前回やったあの
むずかしいフラワー下部でなく、しなの木コースでしかも
またもや距離がなく、おまけに下が緩斜面になっているので
逆にそこをどうみせるかという構成です。

しかし、私はあえて変えず大回りで入るとそのまま小回りを
入れ中回りでスピードを上げるというあまり見栄えのしない
構成です。ここならあえて最初小回り中回り、最後の
平らのところで大きく回ってゆっくり止まると言う感じでしょう。
まあそれをやらなかったのは、少しでも意地を見せたかった
ところでしょうか。

そこでゼッケンを集められ、あっという間に2級班ふたりの検定は
終了です。
そのまま1級班について検定を見学しました。不整地小回りは
フラワー横の急斜面でした。コブが不規則で滑りづらいところ
です。しかし、コース下部の一番コブがなく斜度もゆるいところで、
これなら失敗も許されません。
2級班は終わって、発表は12時にスクール前に張り出します。
自信のある方はお金を持って見に来てくださいという皮肉交じりの
お決まりの冗談を言われただけでした。つまり総評はなしです。

1級班は、コブの後にワンポイントレッスンまであったようです。
お昼まで時間があったので、コブを滑ったりして過ごし12時前に
混む前の食堂に行き食事します。最初の日に行った奈良屋です。
そんな混んでもいないのにやはり列に並んで10分くらい待ちました。
食後丁度歩いてスクールに着くと12時でした。すでに張り出しが
あり、遠目にも2級班のふたりの最後の欄に合の文字が見えます。
ああ受かったのか。しかし、それより気になるのは点です。

何点で受かったのか。
なんとオール65です。私は2点くらいは上を行っていると思って
いたのでなんかがっかりしてしまいました。しかし、まあはるばる
年末に黒姫まで来た甲斐はありました。
合格賞を受け取り食後のコーヒーをスクールの受付の自販機で
飲んでからゲレンデに出ると忌野清志郎の愛を歌おうが流れて
いました。初めてじわっと喜びが心に広がりました。
忌野清志郎の歌声とともに。
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3 コメント

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祝!!合格 (もんきち)
2007-01-01 19:56:54
合格おめでとうございます!!
これでひとつの節目になりましたね!!
これで心置きなくお気楽温泉スキーに移行できると言うものでしょうか?
後で進化した滑りを見せてください。
返信する
テクニカルまで (蘭柁柚聹)
2007-01-01 23:20:50
ありがとうございます。
もんきちさんのブログの中で傲慢な滑りというのと
平行四辺形の人が多いというのが引っかかっていましたが、
傲慢な滑りというのは、私も検定が受かってから色々な
不満が残り、特に一緒に1級班の後をついて小回りと
不整地小回りの検定を見学した時に、自分のほうが
断然うまいという気持ちを抱き滑るとその傲慢な滑りと
はどんなか想像がついた気がします。

1級班の人は、5人中1人合格で大回りをチラッと見た
時にはこれは全員不合格だと思いましだか、ひとりが
69点をつけてもそれだけでは、その人の点は69点に
はならないのが今の検定です。それに私は下手な
人ばかりが目に付いて、全部の人の滑りをみていた
訳ではありません。他のスキー場では、コブ斜面では
転倒者続出ですが、ここではそれはゼロでそれだけ
でも、そこそこのレベルにあるといわなくてはなりません。

で先に結論から書いておくと、今の滑走状況でも
テクニカルまでは階段を上るように順次到達できると
感じました。上達を目指すから、楽しむこととは本人が
本気で取り組むことという荒川静香の言葉どおり、
楽しいのであって、独りよがりで傲慢であるうちは上達とは
いえないということです。ということで、とりあえずテクニカル目指します。
返信する
とりあえず1級ですね (もんきち)
2007-01-02 20:26:39
私はテクニカルの受検はしたことはありませんが、まず基礎スキーのひとつめの壁は、2級合格にあると言えます。2級ではパラレルターンの基本が求められるわけで、すなわち外足荷重と言う基本の本質が、確固たる上級者の壁として存在しているわけです。
しかし1級は、それがただ高じたものに過ぎず、ここまでなら上達志向をなくさずに練習しつづけてさえいれば、受かるものだと確信しています。

ところが、エコーバレーでSIAゴールドを受検した際には、私にとってふたつめの壁が立ちはだかりました。エキスパートの壁とでも言いましょうか。
それはただ漠然と、センスであると感じました。
前走兼検定員の滑りを見て、あのレベルに達しなければ受からないのではないかと言う気さえしました。コブ斜面を歯を食いしばって剛直に滑り降りるのではなく、ちょっとその辺を散策でもするかのような柔軟さを醸し出す鷹揚さ。このセンスの欠落は一体どう補えばいいのか、私には分かりませんでした。天性のセンスを持たずしてこの壁を越えるには、とにかくがむしゃらな滑り込みの中でそれを体得しかないのではないかと言う気がしています。

つまり、1級までなら、健康な一般人にもたどり着ける領域ですが、そこから上は理屈抜きで、体育で5を取れる人間、スポーツエリートにしか許されない領域なのではなかろうかと言うことです。

私もエコーバレー敗退後、3年間インラインスケートを含めて通年練習を積んでいますが、今現在でも受かる気がしません。自然と立ち姿からセンスのオーラがにじみ出るようになるには、まだまだ程遠いのが現状です。

SIAインターナショナルテストは、SAJバッジテストと違って、料金が安いこと、事前講習などの余計な手間が掛からないこと、好きな日時に受検できることなどが魅力です。3年間の途中経過に、他のスキー場で受けてみるのも一興ではあります。
返信する

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