King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『レ・ミゼラブル』見た

2013年02月01日 23時55分29秒 | 映画
熊谷にスキー板を取りに行った28日夜に見ました。

映画の『レ・ミゼラブル』です。

ご存知のようにずっと舞台で上演され続けているミュージカルの
映画版で、ヒュージャックマンがジャン・バルジャンのやつです。

この映画用に新曲が2曲作られたといいますがどれだかもとより舞台を
見ていないので知る由もありません。

ですが、上演時間が長いのですがそれも気にならずにじっくりと見入ってしまう
映画です。

アンハサウェイの娼婦に身をやつす流れとか映画ならではの演出で、舞台を
完全映画化という技を見せる手法の見事さを感じます。

アンハサウェイの体当たりともいえる演技とやたらと多いアップとは好き嫌いが
あり、意見の分かれるところだと思います。

しかし、あの大物がここまでやっているという感じが随所に現れ、コゼットの哀れさが
この映画の主題になったときにどれだけの人の心を鷲ずかみにし、血が繋がって
いなくても自己犠牲をして富も地位も自由も犠牲にするまたジャンバルジャンの
意思と現在に通じる貧富の差と格差社会を打ち破る人間の愛の力を高らかに
歌い上げています。

もちろんそこにそれでいいのかという疑問や時代的な背景や現代的覇権への
思いも働きますが、まずはその人間愛を堪能してみてからそれらを考えても
いいのではないでしょうか。

確かに昔そんなわけで人間愛から格差を打開して民衆が立ち上がり、革命を
なしてきたわけですが、今のテロと愛国無罪を叫んで日本の企業を襲う人々と
同じ話のようには見えませんよね。

いや同じことだと納得してもっと民主化して世界が良くなるとこの映画から
感じるのが主題でもないし、逆にそんな人々を思っていやな感情を思い出す
のも見方として正しくはないでしょう。

でも、自分たちはそうやって民主化を手に入れ豊かさと自由を手に入れてきたと
過去礼賛ですませていいものなのか。

逆に世界の人はどう見たのか、世界的に格差や貧困が問題に上がるときに
日本はデフレ克服をやっと前面に打ち出し豊かさを取り戻そうと動き出し
輝きと世界をリードする役に回れるのかどうか大変気になるところです。

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