King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

意外と知られていない真空パックや窒素充填に勝る物

2014年06月19日 10時09分56秒 | 珈琲
意外と知られていないことがコーヒーにも多くあります。

当店ではいくつかの袋を使い分けていますが、これは
お客様が珈琲豆を持ち帰りその後どう扱うかで変わり
ます。

珈琲豆が炭酸ガスを出すというのはあまり知られていない
事実。

しかし、珈琲ファンの方でもお湯を注ぐと豆がもくもくと膨らむのを
楽しみしている方がいます。

これはまさしく炭酸ガスの仕業です。

つまり、お湯を注いで勢いよく膨らむのは新鮮な豆な証拠。

ただ、待っていただきたいのは膨らめばうまいのかということで、
ジェット焙煎のようなインスタント焙煎店の豆でも最初は膨らむ
ことは膨らむのです。

これはただ豆が炭酸ガスを放出しているにすぎず味とは何の関係も
ないのです。

逆にうまくこれを抜かないとうまいコーヒーは抽出はできません。

店により豆を真空パックや窒素ガス充填して渡すところがあります。

当店のように焼き立てや新鮮な豆を売る店には必要がないのです。

しかし、あのカチカチになったのが高級店の証しと思っている人もいて
味につながっていると勘違いしている方もいます。

つまりとんでもない古い豆を挽いてカチカチにして売ってるところが
高級店だと思い込み飲む味と、なんの密封性のない袋で売る店の
違いをお客様側は正しく理解していないで、何がそうさせるかも
知らないのです。

私の知る店でアルミの蒸着の密閉性のある袋で売り、シーラーで
圧着して渡すところがあります。

そこはラベルも貼らず、その袋に直接マジックで銘柄名を殴り書きし
当然持ち帰った袋はパンパンに膨れています。

まあそれがうまさ新鮮さの証しとしてやっているようですが、この
密閉性遮光性防湿性のある袋はないものに比べると三倍以上の
コスト差があります。

さらに最近のバルブ付の袋などはさらに16円高くなり、店側としては
買って帰ってすぐに密閉壜に入れてもらえるならただのビニルの袋か紙
袋でいいわけです。

それだけ珈琲豆を理解し生活に密着している方なら店側もコストを
抑えられるし、余計な気を遣わなくてもいいのですが、たかだか200gの
豆を半年かけて飲むためにわざわざ当店に現れるお客様も実際に
いるわけで、そうなると最低アルミ蒸着の密閉遮光防湿の袋は用意し
最悪、そのまま冷凍庫に放り込む方にも使えるものをということに
なります。

一度圧着しても飲むためには必ず開けなくてはなりませんし、開けたら
直ぐに飲んでしまえば劣化も気にならないのですが、こればかりは
どのように消費されるかは消費者側に委ねられ、ぞんざいに扱われて
まずいと評価されることもあり得るのです。

最低限の理解として、もったいながらずいつまでもとっておこうとせずに
おいしいうちに飲んでしまうという気持ちを持つこと。

少量を繰り返し買ってもらうことがベストです。

ですからご近所なら200gからでも宅配しますし、焼いたものをすぐ
届けろというような注文にもお応えしています。

とにかくベストの状態で飲んでもらいたいという気持ちを常に持ち
それをストレスなく買えるよう気を使っています。

200gずつなら当店で挽いた方が挽き目もそろい手間いらずです。

豆のままで買われる方が多くいますが、遠慮なく便利にお使いください。

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