King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

田代島へ

2023年11月09日 23時55分00秒 | 旅行


日本屈指の猫の島としてNHKドキュメント72時間にも取り上げられた島民より猫の方が多いという猫の聖地です。その他メディアに取り上げられ知ってはいましたがまさか実際に行く事になろうとは思いませんでした。
自治体のホームページを調べると
ひょっこり瓢箪島のモデルになった島とあり、私などは子供の時代に夢中になったテレビ番組で今でも主題歌を覚えているし、キャラクターも名前と姿が浮かびます。それも白黒のちっちゃな画面で見ていたはずなのに脳内ではカラーの画像に置き換わって出てきます。後にリメイクされカラー放送の番組もあったかと思いますがそれを見ても昔のようにワクワクしなかったのを覚えています。かといって昔の物語を明確に記憶しているわけでもなくミュージカル形式で歌がたくさん出てきて登場人物が性格が様々で社会とか世界とかを子供の目線から見て色々教えられたようなイメージでした。思い出していて一番好きだった黒ずくめのガンマンの名前は思い出せないのでした。最初謎のガンマンの役で後に保安官になったように記憶しているのですがあやふやでなんか気持ちの悪いモヤモヤした感じで、でも多くの人はひょっこり瓢箪島なんて知らないのではないかということの方が強くなるのでした。さて、他の人の探訪記などを読み、大体の感じはつかんだもののまずは島に行くフェリーは1日3本ほどしかなく、日帰りするにはまず朝一の9時の便に乗り午後一の2時の便で帰らなくてはならずそれを逃したら帰れないという時間厳守のミッションだということがわかります。まず船着場の場所を調べ石巻の発着所に9時に着くためには宿を何時に出ればいいのか。船着場に駐車場はあるのか。前日のネット調べで自治体のホームページで船会社のホームページを見ろとのことで見てみるとかなり年代的に古い感じのデザインのスマホからは大変見辛いものでした。旅行記の時間より帰りの時間が早まっており1時となっていました。すると島に3時間しかいられ無いとなんだか慌ただしいイメージでなおかつ時間厳守のイメージでまずはホームページで知った無料駐車場のある門脇の発着所を目指します。朝の食事を軽く済まし7時半には宿を出たのです。石巻まで車で30分ほどとスマホの地図では出てきますが余裕を見ての行動です。車のナビでは門脇発着所では出てこなくてスマホの地図のあたりをナビの地図にマークして検索すると50分くらいかかると出てきます。まあ、予定どおり9時には間に合う予定です。朝の渋滞とか現地の場所を探しても間に合うだろうとでかけますが、すぐ隣のはずなのに道は複雑で石巻漁港という標識が何度か出てきますがナビは直進で町の中を目指します。こういう朝の渋滞で限られた時間がありしかもその正確な場所もわからないという神経をギリギリ削られるような展開でそれでも8時半頃現地に近付きナビは目的地周辺というのにそれらしきものはないのです。その上ナビと現地の道路が合わなくなりちょっとお手上げ気持ちはパニック状態に近くなり道路工事で集まっていた人に声をかけ門脇の船着場の場所を聞くと綱地島ラインかというので田代島ですというとああねこのしまねあのポールの向こう側だともと来た道を戻るのだといいます。ああ救われたという安堵感がありいわれたとおりに曲がっていくと猫の絵のかいた看板があり広い駐車場とホームページで見たピンクのトレーラーハウスがあります。施設はまだ新しい感じで、そういえば復興公園とか通ってきた隣接の新しいらしく何もない公園はあのテレビで何度も出てきた地であり、見覚えのある小高い盛り地やその反対には廃墟の建物があり震災遺構の小学校のようです。空には自衛隊機の機影がありそんなものが頭と目に入りあとは切符を
買うだけとトレーナーハウスに入ろうとするともう既に猫の出迎えがあり猫を愛でている人もいました。トレーラーハウスに入ると船に乗るなら乗船名簿に記入を言われ記入してから自動券売機で乗船券を買いますが4ヶ国表示になっていて日本語表記は小さく見辛く改めて日本語ボタンを押すも何も変わりません。仕方なく田代島往復と声にだしながら、あれ二枚買うにはと二枚のボタンを探すと脇にたっていた職員らしき初老のおっさんがもう一回押せといいながら田代島のボタンを押して往復券二枚をゲットできました。しかし、目に入る範囲に桟橋はなくどこから船に乗るか聞くとあの盛土を乗り越えてくと桟橋があるといいます。最初から不機嫌そうにぞんざいな案内ながら目的は全て順調にすすんでいます。平日に関わらず乗船者はかなりいるようでそれも年代もバラバラ性別も片寄らず色々な人がいます。
私は午後は石巻を観光予定でしたがあの石ノ森章太郎漫画舘があり009は子供の頃から親しんだキャラクターであり、漫画館にとくに見たいものはありませんが、ニュースなどで評判が悪いとか箱物行政の悪しき産物とか聞き及んでいるので最初は見る気もなかったのですが、見なければならいに変わってきていました。それは川の中洲にある奇抜なデザインの建物と今は亡き石ノ森章太郎を偲んで入らなければとなっていました。
一方家人は海鮮を食べに女川まで足を伸ばすべきと主張していました。
そんな予定を孕んで船は出発の時間になり桟橋に姿を現した船はフェリーとしては小さく、乗り込んでいくと二階の座席はほぼ席がなく三階のデッキ席に席を取りましたこちらも乗り込んだ客でほぼ埋まりその半分以上が外国人なのでした。客層は様々で若い中国人の3人連れとか老夫婦とか一人の女の人も多く、それにしてもこの島のことをこの多くの外国人はどこで知りどんな理由で訪れたのか聞いてみたい衝動に駆られましたが潮風に吹かれ回りの景色を見てるのに忙しくいつしかひたすら景色の変化をたどるのに専念しました。
1時間で最初の大泊に着きました。
こちらで降りたのは私達と若い中国人の三人と老夫婦と消防の職員だけでした。
しかし、船から下ろされたものの案内標識も店もなく、人気はさらになく、生えてる木はジャングルのようで藪に人が踏み込んだ跡はないウォーキングデッドの世界のようなのです。それでも猫だけは確かにいて家は廃墟だらけで仕方なく目の前の急な坂道を上っていくしかありません。11月なのに暑く半袖になりたいような陽気です。
上っていくと猫の神社があり猫が数匹いました。
さらに進み開けた小学校の跡地の島の駅に着きますが島唯一の観光施設なのにクローズです。ですが猫はたくさんいました。ここから猛烈な猫ウンコの匂いがしてこれからずっとそれがついて回り島全体猫ウンコ臭いのです。
ここまで島民には出会いません。
道は下りになりますが相変わらず人気はなく両脇のジャングルはびっしりと猫の入り混む隙間もないほど繁っています。
時折軽トラが通ってやっと島民の気配が現れ、民家も段々現れますが相変わらず人のすんでいる気配もなくウォーキングデッド感は濃くなって商店もカフェも閉まっていて、唯一の島食堂もやっていませんでした。
島でランチをという予定はあっさり打ち砕かれ、猫ウンコ臭いのなか餓えて只海と猫を見てるしかなかったのです。
仁斗田港は桟橋と待ち合いの小屋があるだけで、一時間ほどボケッと船を待ちました。来る前は島に3時間しかいられないと思ったのがなにも見るものも店もなく食事どころもなく、観光客は全く無視され港にやっと見つけた島民はこちらを無視しておりやはりウォーキングデッドの世界だと思うのでした。しかし、船を待つ間聞こえる声はよかった猫に一杯会えたという喜びの声ばかりでした。
行きに往復と書いたのに帰りの船でまた乗る前に乗船名簿に記入するように言われ12時52分の船で帰りました。
さて、帰りは二階の船室でもって来た本を読みながら帰ったのですが、そうして着いてすぐ石巻港の漁師食堂に向かいますが、既に閉店2時過ぎでカキ小屋なども閉店ではからずも女川まで向かうことになりました。今にして思えば漁港でなく石巻の町のなかにはたくさん食事どころがあり海鮮料理も寿司もあったのです。
しかし、女川に行ってカキとか浜焼という頭になっていて20分ほど空きっ腹を抱えて車を走らせました。
カキ小屋はやはり閉まっていて道の駅の魚屋と海鮮の店も食堂は全部クローズ。
それでも駅の方の商店街にまとまって店があると行ってみるとかろうじてニューこのりという海鮮の店がやっていました。どこかで聞き覚えがある店で調べたら孤独のグルメに出ていた店でした。
この商店街も女川の駅も復興でよくテレビに出たたたずまいで今真にそこにいるんだという感じでした。そういえば来る途中仮設住宅のような住宅街もありました。色々の計算違いで孤独のグルメの店に出会えた。これも旅ですね。
満足して石巻漫画館を目指すだけ。しかしこれもナビで出てこなくて中洲を地図で示して目的地にします。私の車のナビもネットダウンロードで更新しているのに石巻や女川では国道の位置が変わっていて役に立たない感じでした。携帯の地図で調べられるのでもう更新はしてませんがこんなにずれずれだと嫌になります。石巻に着いたら4時であたりは暗くなり始めていて漫画館指定駐車場に最初止めましたが中洲まで結構歩くようなのですぐに車をだして館の前まで移動。こちらは未舗装でした。
中はこれといったものもなく上映されていたビデオも特別な感じもなく見て閉館間際に出てきました。強いていえば色々な漫画家の生色紙が見れたということでしょうか。
それから松島に帰る前に給油をして行くことにしました。石巻の方が163円と松島より安かったのです。
ナビは松島まで有料を避けて検索していたのに何故か高速道路に案内されそれを一度下ろされてまた乗り直したりとおかしな挙動でした。ドラ割りで成瀬奥松島までが乗り放題区間なのですが、帰って調べてみるとそこから先は国土交通相管轄で無償区間となっていました。つまりナビのせいで乗ったり降りたりしたのは全くの無駄で
石巻女川インターからのって松島海岸まで来て大丈夫だったのです。まあ安く給油ができたのでよしとします。



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