King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

味噌と醤油

2022年12月11日 12時32分41秒 | 珈琲
年末はやはり色々の手続きやら忘年会やら注文も舞い込み慌ただしいのでした。年内に一度スキーに行こうと思っていましたが、色々発注やら在庫整理に棚卸しとやることが片ずきません。昨日焼いた新豆のタンザニアは味見してみるととてもフルーティーで鮮烈な酸味と珈琲のこくがひしめき合うような感じでタンザニアらしい主張を感じました。コロンビアの生産低下でかわりに買われることが多いとかでなかなか市場でも見かけなくなったスペシャルティのタンザニアですが、品質は様々で簡単に手を出すと失敗することもあります。かつてはアイスコーヒーに使うという人が多かったのですがそれもストレートで飲むには物足りない感じからかなと想像されたりしました。それも大手が取り上げたりとかヨーロッパで大量の買いが入ったとか話題の果てであり、確かな品はなかなか見かけないのです。スノートップオンリーだったのはそんな理由からです。今回はウンゴロゴロと同じ北部の豆でよかったとおもいます。さて、こんな中考えたことですが、昨日の岸田首相の会見で新しい資本主義に新しい投資が機能するといっていたのを聞いて本当だろうかと思ってしまいました。今までの文明と社会を考えたときに日本の特性として自然と風土の中で味噌と醤油を産み出したことが文化とか民族の発展に大きな寄与を与えたと思うのです。大きな集落というのは狩猟採集時代でも大規模な遺跡から確認されています。それら大きな社会を支えていくのに多大な貢献を果たすのが農業の進化です。その農業と風土と自然の中から味噌やら納豆といった独特の発酵文化を持ったことは魔法のような出来事です。農業といった最新の技術が海外からもたらされさらに独自の味噌醤油を生み出し出汁文化を作った精神を今のITとAIの現代に日本のこれから将来に向け新しい味噌醤油をうむべく魔法を再び加えなければならないのです。つまり、今の教育現場やら家庭で味噌醤油がなぜ生まれたか考えさせ出汁を取る文化や様々な菌から鰹節やら酒やらが産み出された意味を考えればこの日本の国土の豊かさや食文化の発展から独自の文化を築いて来たことがわかると思うのです。アベノミクスで異次元の金融緩和と財政出動とイノベーションの三本の矢で景気回復と発展を得るはずでしたが、昭和の焼き直しのようなオリンピックやら新幹線やら第二東名にリニア新幹線と大阪万博と財政出動しても借金がのこっただけ。リノベーションも掛け声だけと。日本の国際競争力も企業のランクも下がりっぱなしです。これはかつては魔法のような発酵文化で一段と生活が豊かになったようにその力を出すときなのです。味噌醤油を生み出した日本の力を理解しまたそれを今の時代でITとAIといった新技術に新たな味噌醤油を産み出すときなのです。政治の世界でもこれは忘れてはならないことではないでしょうか。
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