前回草津に行き、唯一開いていなかったコースが白根の壁といわれるところです。
昨年もここにできたコブコースを重ねて滑り思い出に残るコースです。
実は、前回三日間滑ったので当分草津はいいと思ったのは事実です。
しかし、数日もするとあの斜面でああしたらどうだろう、こうしたらもっと
いいのではという考えが浮かびました。
そして、心残りとして温泉があります。
施設として前回のナウリゾートはとても機能的でお風呂もサウナや泡ぶろ、
岩風呂、露天風呂とアトラクション的な配置もよく施設的な豪華な質感も
ありリゾート感としてはいいのですが、温泉としての浴感がいまいちな
イメージがありました。
食事に関しても豪華さボリュームはあるのですが、腑に落ちるところまで
行かず、なぜかしっくりと来ないのです。
ならばいつもの桜井で同じ料金で泊まってみようということになり、この日の
一泊の旅行となりました。
つまりはこの温泉のために何度も泊まりに来ることになったのです。
草津は近いから気が向けばすぐ来れてしまうのです。
それに今回のように一泊だとスキーは二日滑れます。二泊するより、
一泊を何回か来た方がスキーができる日は増えることになります。
そんなことを考え、今回一泊だけでしたが、食事の時に今日はこうだけど
明日はこうしたいというもう一泊するつもりになっている自分を発見して
いやいや今日は一泊しかしないんだったとあわてて今しかないんだと
かみしめて短い滞在を楽しみました。
長い滞在も短いのも一長一短がありどちらがいいと言い切れません。
今回草津を味わい尽くしたとはいえまた帰って温泉とかスキー場とか
思い出せばまた行きたくなるところが草津です。
まあ、それが可能かどうか解りませんが、月末の忙しいのに出てきて
しまいました。
近くなりHPを見ると寒波が来ていて全コース開放との見慣れたものから
一週間ほど強風でリフトが止まるようになり、寒波が去る29日まで同様の
天気だとなっていました。
ちょうど旅行の日はもう回復するだろうと思って出かけたところ、下の方は
たいした風でもなかったものの、草津の山はものすごい風が吹き抜けて
いました。
想像したより強い風で、これでこの中下のリフトだけのスキーをつづける
のも困難が予想されました。
すぐ温泉に行こうかとも思いましたが、前回と同様ここはスクールに入って
一日過ごすことにしました。
前回と同様同じ講師で、今回は受講者が四人と増えていました。
講師二人で滑りを見て、クラス分けするといいます。
結果、前回の講師と地元のベテランの人と大宮から来た若者と私という
クラスになりました。
ピラタスで石を踏み溝ができていた板もいつものオーツキで見事に復活し、
キンキンに研がれたエッジは今までのぼろぼろのエッジからは乗り味も
引っ掛かりも桁外れでした。
一度角を立てればそのレールから逃れられないくらいの切れ方です。
すぐに元の感覚に戻ったのですが、これはいつもずらしながら滑っている
せいだなと反省し、今回は猛烈な風の中ボーゲンによる角付から切り上がり
のターンなどよくあるものをやり、改めてそれらの一連のターンが弱いことを
思い知らされました。
最後に申訳のように天狗の壁でコブをやりましたが、ちゃんとしたコブのコースが
なく、かえって面白いものを見ることができました。
前回も講師の細かいターンには感心させられていましたが、あえてプレターン的に
入れるこの細かい動作こそ、常にターンをつなぐポイントがありそうなのです。
私の場合疲れるので自分の体的に細かいコブに入ってそれをこなすことができても
あえて飛ばしているような癖がついていますが、飛ばした後はリズムが合わず、
一旦止まりまたコブを選ぶことになることが多く、急斜面でのストップ動作が必要に
なります。
しかし、却ってこれの方が筋肉の消費が激しく、続けてこんなことをしていると
コブに一日居られません。
リズムよく運動できれば無駄な動きが省けて疲れないのでそのリズムと運動の
形を身につければいいと頭では理解しますが、疲れてくるとやはりコースの途中で
止まってしまうのです。
スクールが終わって一人になってからもコブを滑っていましたが、風が強く四時前に
上がり温泉に向かいました。
前回来た時より、宿は混んでいて宿にはたくさんの老人がいました。
肝心の浴感ですが、素っ気のない長方形のだだっ広い浴槽から透明の湯で
期待ほどのものがありません。
団体客に特化したようなこのそっけない浴槽もそうですが、ここもナウリゾートの
源泉と同じ万代鉱源泉が半分ブレンドされているといいます。
なんだそれならわざわざ来ることもないかと思わせますが、それも露天風呂に
入るまでのこと。露天風呂はわたの湯源泉かけ流しで、とても感じがいいのです。
これは野沢温泉のグランドホテルと同じスタイルです。