goo blog サービス終了のお知らせ 

King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

新豆好調

2011年10月24日 09時52分44秒 | 珈琲
ウンゴロゴロのニュークロップは新豆らしい
青々しい輝く豆でした。

お米のように新豆入荷とでかでかと表示して売りたい
くらい、新豆はどきどきとうれしい感じがします。

まあそのためには新豆の味と出気が気になるのですが、
この豆は気になるような不安定な感じもなく、普通に
焼きあがりました。

ブラジルなんかのナチュラル系は焼き方にとても気に
なる最初の焼き上がりですが、ウォッシュド系は新豆
でもバートスでもあまり差はありません。

豆によっては、ウォッシュドでも黒いところの多いのや
カビっぽいのや欠けたのや色々ありますが、大きさも
均一でつややかに輝く豆肌は焼く前からおいしそうです。

ただ、例年に比べ一回り小さくてこれがAAクラスの豆か
少し不満もないわけではありませんでした。

でも、味と香りはタンザニアのマイルド風味のものでした。

試飲の皆さんも絶賛の味でした。

一番に感じたのは、コロンビアなどでも感じるミルク感
です。

コロンビアマイルドと呼ばれる滑るようなまろやかさが
タンザニアの高地の豆にもあります。

最近、この苦味を抑えた上品な味ばかりが求められ、少し
物足りない感じの味のコーヒーが増えている中、流れる
ようなミルクの滑らかさとコクの厚みが舌に心地よく、
うっとりと珈琲に酔える構成になっています。

タンザニアというとキリマンジェロのすっぱい感じを
イメージする方にはまるで肩透かしなんですが、酸を
活かしてもう少し浅めに焼くのもいいし、深くしてコクを
楽しむもよしの幅広い帯域を持ちます。

私は好きな香りの域を感じるところがあり、そこで焼く
事にしています。

そこしかでない香りがあるのです。

それが何を指しているのか感じていただくというのも
面白いかも。

もう少し飲んで感じていたいというところでカップが
空になるのがいい珈琲です。

珈琲好きはお替りするもよし、珈琲タイムを切り上げる
きっかけにするもよし、次のもう一杯に期待を盛り上げる
のもこのもう少し飲んでいたいという余韻です。

重要なのはその余韻を刻む香りでもあり、ウンゴロゴロ
には昔通った喫茶店の香りがあります。

昔喫茶店に入り浸った人には懐かしい味と香りがすると
思います。