King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

まあ自粛ムードの中、やはり読書でしょ

2011年04月28日 10時28分58秒 | 読書
震災の時から『OPローズダスト』を読み
地震で液状化など臨場感たっぷりに読みました。

さて、今年はすっかりスキーの回数も減り、出掛ける
事もほとんどなく、それでも本は買って積み上げると
いう習慣は残っています。

今回は

矛盾だらけの禅』です。

これはアメリカ人の禅に対するエッセイのようなものです。

アメリカ人は精神科のセミナーとかグループセラピーとか
自己啓発、瞑想教室など実に色々な精神ケアが発達していて
東洋の禅に対しても宗教と言う観念とは別に取り組んでいる
人は多いようです。

私の家のお墓は曹洞宗の寺にあり、当然その寺の檀家という
ことになります。

しかし、一度も禅など組んだ事もなく、お経も普段読みません。

ですが、有名な公案はしっていますし、達磨大師のはなしや
仏画なども何をめざし何を表現したのかもしっています。

西欧人がなぜ東洋の精神の関心を示し、禅に取り組んだり
するのか興味があり手に取りました。

日本の場合、禅は修業であり、生活全て修行ととらえて
生きるという観念がありますが、西欧人の頭では、禅は
ゲーム、悟りへ至れるかもゲーム感覚なのだなと感じました。

精神世界とか思考実験などの事がかかれているのでなく、
日常と師との会話や行動など実に表面上のことばかりで
実際何をどう感じて禅が矛盾の世界と告発するのかと思えば
そんな堅苦しくなく、ただ自分が禅と触れた時の話をだらだらと
展開しているのです。

原発がいつ収束するのかも被災地がどうなって行くのかも
まだ解らない中、こういう本はふと気持ちが楽になるから
不思議です。
コメント
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