すっかりおいしい珈琲として定着して、
ケニアを置く店が増えています。
ヨーロッパでは、高級珈琲として広く認知され
ケニア、タンザニアは多く輸入されていて、最近
その影響からかケニアは値上がりしました。
うちでは、ケニアAAとスペシャルティグレード
では、レッドマウンテンがあります。
スペシャルティグレードとかグルメ珈琲とか
カップオブエクセレンスというものは、あまり
あてにならず、ケニアAA以下のものもたまにあります。
ですから、私はそういうものを入れる場合、
必ず基準となる国内最高グレードの味を記憶する
よう務めています。
しかし、農産物という正確からその年その年により
作柄や出来不出来に差が出るのは仕方ない事で、
少量のスペシャルティグレードもいつもあるものでは
ないという不安定さが伴います。
特にCOEというものも毎年安定してうまい珈琲が
生産されてこそのブランド化があるべきだと思い
ますが、実際は敢えてはやり廃りを演出している
節もうかがえます。
となれば、不安定なスペシャルティグレードは
置かないという選択肢もあるのですが、実際喫茶店
などでは全てをスペシャルティグレードとする店と
従来の品を崩さない店と分かれるようです。
実際には普通の喫茶店にも農園名で入っている豆は
多数あるもののやはり国名だけで売っているという
ケースも多く、豆屋となると基準は名より味という
気がして私は声高にスペシャルティを謳うのはどう
かという気もします。
しかし、飲み比べるというのはどちらにしろ面白い
ので、いつも数種類を持っています。
ケニアでいえば、今回はAAとレッドマウンテンですが、
値段に見合う差が出ればいいのですが、今回は売値に
そんな差はないのです。
AAが1100円レッドが1300円です。
さて、レッドですが、焙煎直後はすごい苦くてこれは
一般の人では飲めないのではと思うほどでしたが、今朝
飲んでみると実に甘さと苦味がマッチした味に変わって
いました。
そして、今までは差というものをどう感じるかという
明確なものを感じられずにいたのですが、今回は
はっきりと何と何が違うというものがわかったように
思います。
それを気づかせてくれたのは、他所の喫茶店で飲んだ
味もヒントとなりました。