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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『ミレニアム3』 読了

2010年06月12日 12時35分43秒 | 読書
『ミレニアム3』読み終わりました。



思えばゴールデンウィークのころから読んでいて、先日の
温泉旅行にも持参しました。

全体的に女性目線の物語であり、弱い女性が男のように
振舞っていく物語で、登場人物もそんな女たちにとって
理想的な人物が出てきます。

私としては、ミステリーとしての成り立ちとして完全な
正義の側に立っていることが主人公の絶対条件であり、
クライム小説やピカレスク小説であっても法律的に
違法でも正義の側に立っているという絶対条件を主義として
貫いているものが先進国のひとつのルールであったと思うのです。

ところが先進国で文化的な国家であるスウェーデンにあって
大人気を博したこの小説が、基本的には国家否定的な
犯罪に裏付けられて成り立っていることにとても違和感を
感じていました。

巨悪とか国家的な犯罪の場合、対処するのにまるっきり
法を犯せずに済むとも思われませんが、悪人を断罪し
その結果誰かに殺されてしまうにしてももろもろの決着の
付け方が正義にかなっていないような気がするのです。

そんな細かい事を気にしても仕方の無い事なのかもしれま
せんが、基本のことがなおざりになっている気が最後まで
しました。

全体的には細かいところがぐだぐだと書き込まれていたり、
必要の無いシーンも多々あるような印象で、時に退屈に
感じるときもあります。

それにこの3は主人公のサランデルは最初からとらわれの身
であり、病院にいて本来なら死んでしまっても不思議で無い
状況で登場し、動きのとれない中で物語りは進んでいくの
です。

主役無き物語のようでなんとも煮え切らない物語が延々と
つづき、やっと主人公が開放されたと思ったら例のセンチ
メンタルジャーニーが始まりもう事件も終わったのになぜと
いうことになり、ここでも物語が女性っぽいと感じます。

女性目線ですが、男のように振舞いたい女たちの考え方と
いうか、社会への挑戦のようなメッセージに感じます。

これがひとつの成熟した社会での新たなヒーロー像なのか
と思うとまた色々意見もあろうかというものです。

滅多にないスウェーデンの小説なので新しいヨーロッパの
知識も触れられそれはそれで収穫でした。

この小説が長く読み続けられ、今回読みきったのは深夜の
海外ドラマ群が次々と今月に終わり時間が出来たからです。

深夜帯では『ギャラクティカ2』のみとなりました。

LOSTもバーンノーティスもボーンズもヒーローズも24も
全て終わりました。

NHKでは、ERが終わりアグリベティが終わり、モンクと
ディスパレイトハウスワイフズが始まっています。

そして、NBAファイナルももうすぐ終わりで見るものは
大幅に減りまた読書時間も取れるかもしれません。
ただ最近目が疲れるので中々長時間は読めなくなっている
のが気がかりです。

みるっこうなる

2010年06月12日 00時16分56秒 | 珈琲
みるっこのダイヤルのところは両脇に手で締める
ねじになっているので、日常的にここははずして
掃除するところなんだなあと思い、ダイヤルの
コイン式の大きなねじも普段からここはずすために
こんな大きなマイナスねじになっているのだと感じ、
ついはずして手でねじもひねって見ました。

意外とかたくなっていて手では緩まず、工具箱から
レンチを出して適当に回してはずします。

よせばいいのにはずしてしまったのです。

そして、中を見ても全然掃除するほど汚れも無く、
期待はずれのまま組み立ててスイッチを押すと
すごい音がするのです。

あわてて取扱説明書を探して読んでみると不思議な
調節の仕方の説明があり、その通りにするものの
ちっとも改善しません。

分解する前は、すっごく静かに豆が挽けたのに、
なぜこんな音がする事になってしまったのでしょう。

手探りで音がしないところをさがしてそれに合わせて
ダイヤルを合わせていく事にします。

そんな事をしてやっと音がしないところにダイヤルの
1-10をセットしました。

それでも前のように静かに振動も無かったものが、
やたらブンブン、ぎゅんぎゅんいゆうようになって
しまい、金属片も散らばっています。

もう一度分解して、ブラシ掛けしてもう一度ダイヤル
を合わせ、古い豆を挽いて挽きぐわいと金属片の有無を
チェックしました。

それでも、前のような清音性はなくなり、振動と音が
出るようになってしまいました。

ああ、分解さえしなければ。

しかし、男子は機械物の分解はやめられないのです。

しかもそれが重厚で精巧で性能がいいと余計その手回しの
ねじなんかついてりゃ絶対手が出ます。

ああ、分解さえしようと思わなければ。