King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

映画『アイランド』鑑賞

2005年08月04日 23時51分27秒 | 日々のこと
毎日暑い日が続きます。
こんな日には涼しい映画館がお勧めです。
しかし、今年の夏は観たい映画がないのです。
『スターウォーズ』『宇宙戦争』も話題ほどもなく、
そして、今回『アイランド』は見る前からテーマが
ただ臓器を取り出すためだけに生かされているクローンと知って
生きるために活動を開始するという今まであったようなプロットで
何も目新しいものがないのです。

クローンの生まれるシーンも『マトリックス』で見たシーンですし、
派手なカーチェイスも今までのものとは違う迫力がありますが、所詮
cgとみると絵でかいているんだということで迫力も半減です。そんな
二番煎じの映画でありますが、演出では映画監督の手腕が垣間見れます。
臓器養殖のためのクローンはとほとんどが白人だったり、オリジナルと
クローンに英語になまりがあったりと監督のこだわりのようなものが
みられます。クローンに白人が多く、クローンを追いかけるものが黒人で
みるからに人種問題を最後に出すだろうという意図が感じられる配役に
なっています。『アミスタッド』にでていた人ですね。

作った絵が多い映画の中で如何に信憑性を出すかは監督の手腕です。
ストーリーは荒唐無稽ですから、絵で説得感を出さないといけないのです。
古い米軍の基地が研究施設になっていたり、これはUFOものに定番の設定
です。そして、それは壊れなければいけないのです。物語のカタルシスを
出すためと人類の未来のために。我々人類としては、医療が発達して
心臓や肝臓がどんどん取り替えて長生きできる方がいいのかと言う問題が
考えられていません。つまり、最初からその方が言いと思われていて
金があればそうすると思われています。

しかし、実際移植が必要とされる人は先天的に肝臓や心臓が悪い人で金は
持っていないケースがほとんどです。他の臓器が健康でも脳みそがボケていれば
そんなもの宝の持ち腐れです。年寄をいくら助けても国の発展や繁栄には
関係ないのです。日本の場合には、これに少子高齢化というとんでもない
事態がすぐそばまで来ていて、人口縮小が始まります。それなのに財政は
どんどん膨らみ借金も膨大なものになり、その緊急事態に備える状態に
なっていません。郵政民営化などという子供だましの事をやっている暇は
ないのです。まず政府自体を縮小して予算を減らし、公共団体自体を減らす
時期に来ています。今増税したからと言って、負担する人が減るのですから
年金や福祉問題はすぐに改革しないといけないのです。もう後10年もすれば
死んでしまう人達がそんな展望を持った政治判断などできない相談だと思い
ます。天下りとか省益なんてことに汲々としている役人にも国のためにどう
こうという話も無理な注文のように思えます。逮捕された道路公団の副理事
の行動や発言を見れば解ります。あれが日本のトップの高級官僚の姿です。
本当にクーデターとか日本には必要かもしれません。
コメント
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