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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

温泉とスキーの原点に

2018年01月31日 23時55分58秒 | スキー

この日の予約は10日前には入れていたのですが、23日の噴火を知り直ぐにキャンセルしました。というのは噴火したのが私がよく滑る本白根のところだったことと噴石によりロープウェイの搬器がボロボロになったり本白根のレストランの屋根にも穴が開くなどこれは当分ロープウェイは営業を中止するだろうとの思いからです。そして予約は直ぐに気になっていた福島の星野リゾートに入れました。続々と入る白根山噴火の模様から最初被害が雪崩に巻き込まれたというものから噴石の直撃を受けたというものに変わり、純粋に噴火による死者ということでいつも滑っていたあの山が噴火するというまさかの出来事がもしかしたら自分の上に直接起きていたかもしれないというより身近なものに感じられてとても他人事に思えない事故になりました。そして、いろいろな学者の説やネットでの情報などで今回のパターンはあるものと同じであるという気になるものを見かけました。それは宝永年間に起きた富士山の噴火です。御嶽山が噴火し、白根山が噴火、会津磐梯山が噴火し、富士山が噴火したという歴史を今回も踏襲するのではというのです。つまり福島の星野リゾートが次の危険ゾーンなのかとこの予約も取り消すことにしました。その後、噴火の次の日にスキー場は天狗ゲレンデのみの営業を再開しました。27日からは青葉山の営業を再開し、町長のコメントとして現在のロープウェイと本白根ゲレンデの廃止を決めたといいます。つまり私が草津に通う根源的なものが失われたのです。そうなるとそれを確かめに行くかのようにぜひ一度その根源の元であるもう一つの物を味わいたくなったのです。それは草津の中でも最も愛する源泉の綿の湯です。この源泉を引く宿は少なく、中でも桜井の露天風呂が最高であるという思いをしていましたが、昨シーズンからこの宿は泊まっていなくて他の綿の湯に入るたびにやはり桜井の綿の湯じゃないとだめなんじゃないかという思いをしていました。というのも宿によりお風呂の形状とか雰囲気とか大きさとかそれにより受けるイメージが変わり、ああ綿の湯に入ったというあの感動がないように比べてしまうのです。確かに草津の温泉なら他の温泉地より温泉に入っているという満足感はあるもののどこかでもしこれがあの綿の湯ならさらに最高であるという気持ちがいつもあるのでした。というわけで、一度取り消した桜井に再度また予約し、ずっと入りたかった綿の湯への思いを果たし、本当に噴火したのかを確かめに行くということにしました。

さて、この予約をした時点で実はすでにこの結果は予測していました。つまり、失望です。大概こういう過去の良い思い出を反芻する行動というのは裏目に出るのです。期待が高い分、その思い出は段々強いものになり現実を追い越してしまいまた追想のためになどというと元の思い出までも壊してしまいかねないというのは何度も体験しています。桜井から足が遠のいたのは団体旅行用の宿のため団体客と泊まることになり静かなリゾート気分には浸りづらいことと料理などのサービスが低下して逆に値段が高くなるという現象がつづき、割高感があったりしてここしばらく足が遠のいていたのです。今年は平日なら1万円とリーズナブルなプランもありそれではと予約したら噴火が起きたのでした。

そんなもろもろの思いが交錯するなか到着した草津は風もなく良い天気で南岸低気圧の接近で積雪の予報が出ているとは思えない晴天です。通常ならこの時期一番のコンデションでさらさらでふかふかの新雪が楽しめるのが本白根の壁です。そこでの無重力感と宿での綿の湯での真綿で包まれるような無重力感と両方楽しんでこその草津の醍醐味だったわけです。それがもはや失われ、たぶん噴火の記憶が遠のくころまでは滑れることはなく、ゲレンデ廃止のコメントからもしかしたらもう私がスキーをしている間に再開はないのかもしれません。それでも草津に通うかの選択の分かれ目となる今回の確認の旅です。実は旅行前ふたつの出来事があり、スキーについて考える出来事となりました。ひとつはこの間みつけたskiTVで内容はゲレンデ紹介と丸山貴雄の滑りのインプレッションとデモとシュチエーションの滑りです。短いのに実に盛りだくさんでためになりました。それに刺激になったのです。しばらくゲレンデであの滑りをしてみようなどという人を見かけなくなり滑りの模索もすでに何を目指したらよいのかと曖昧模糊としたところにあり、気になるのは前回滑落した天狗の壁の攻略でリベンジを果たすということくらいで逃げていたコブにも挑もうかという気持ちでみたskiTVの丸山貴雄の滑りはとてもうれしくなりました。そして、噴火の地に行くなら長年気になっていたヘルメットの購入を果たしておこうと思いました。そこでアルペンに行ったののですが、なんとシーズン真っただ中なのにスキー用品はなく、もはや日本人の需要にスキーというスポーツがなくなったかのようなとても寂しい気分にさせられたのです。そんなものを晴らすかのようなまぶしい晴天のゲレンデで下の様子は今までの草津と全く変化ありません。人の数はいつもの平日の人出で多くもなく少なくもない感じです。スクールと生徒も普通にいていつもならいる自衛隊の迷彩服の団体だけは見られませんでした。リフト料金は4200円から3000円となりクーポン券やセット券の利用はなくなりました。前売り券は払い戻しとなるようです。今期のスキー場のポスターのコピーがそりゃ雪質がいいわけだなのですが、それを実感できる地が本白根のわけでそれが廃止になった今、草津でのスキーに何を求めろというのか。そんな思いの中、前回の滑落現場に最初に立つとほぼ圧雪されてまた新雪パックがされてまだ誰も踏んでない状態の堅い斜面でした。前回のカリカリの斜面からまた難易度は落ちて、もう昼も近いのにシュプールは二三本しかついてません。そもそもこの堅い斜面にシュプールを残せるほどの技術を持った人が滑っていないというだけでそういう人たちが来るゲレンデではなくなっているということでしょう。以前なら平日のガラ空きの時でも高度の滑りをする人が何人かはいてコブラインを作ったり深く鋭いエッジ痕を残していたものでした。いつもできる天狗の壁の左側のコブラインもできていません。そんな観察をしながら滑り前回なぜ滑落したかも原因がわかりました。それは斜面をあまりにコブを意識して見続けていた視点です。斜面だけ見ていると速度感とか傾きとか真っ白で時にどちらが上か下かすらわからない感覚になるのです。時には静止しても斜面の上に流れていく風と雪で自分が滑っているような錯覚も起きて立っていられなくなったりもします。そんな斜面に対して対処として斜滑降に逃げずに積極的に板をたわませてその反動でコブの吸収とへそからゼロにする合わせなど斜面に対して加えるマイナス要素で瞬時にゼロにした瞬間を使うことです。普段おろそかになっているうち足の動きや深雪の時に使う細かいターンと前後の板の使い方など注意すべき点が顕になりました。そんな確認ができてさて、次の青葉山の様子を見に行くことにし、行ってみると警察車両や消防などが監視している緊迫の状況があり、噴火から8日目で献花台もそのままでした。青葉レストランには気象庁の詰め所のようなところも作られていて、まさに事件の現場の感じでした。青葉のリフトは3時50分終了であっという間に終わり、そのまま下山し宿に向かいました。宿には大型バスが8台ほどいてかなりにぎやかで風評被害を伝えるニュースのイメージより前来た時より混んでいる感じすら受けました。昼を食べたロッジでは中国人のグループが大声で食事していて久しぶりに他人の迷惑という気分と宿でもこんな喧騒の中また過ごすのかという予感めいたものを感じていましたが、お年寄りの団体というのはそれともまた違ったきぶんをあじ合わせてくれます。団体と食事場所が別れていて多少はストレスを感じずに過ごせました。肝心の綿の湯は予想した通りいつもより硫化水素臭が強く、色が青さが強くて白いいつものイメージではなかったのです。それでもやっと綿の湯に入ったという満足感はあり、あの独特の浮遊感と真綿の様な感触が得られなかったのがなんとも残念でこれも噴火の影響かと思いました。


マスコミも気が付かないこと

2018年01月22日 22時15分25秒 | スキー

かつて毎週ゲレンデをスキーしてる映像ばかりが流れるテレビ番組がありました。その名もski nowです。スキー好きでなくてもそんなのがあったねという相槌をもらいますが、いまや人がいなくなった平日のスキー場で目立つのは外国人ばかりです。ニュースで流れるのはニセコや八方に集まるオーストラリア人や米国、欧州の白人のニュースばかりです。もう一つの流れとしてガーラに集まるそりをする外国人の群れなど一度もテレビで紹介されたことはありません。昨年発見したこの事実は実はさらに進んでいて新たな局面も見せているのです。橇をして生まれて初めて見る雪と戯れそのスリルと感動から今度はスキーを始める人という人も出始めていて仕事とスキーをセットに集まる人が出始めているのです。もしからすると数年後、今まで冬の五輪に縁のなかった国からの出場があるかもしれません。各温泉宿は慢性的に人手不足で外国人を雇うことも普通になってきましたが、そもそも外国人が集まる理由に日本のゲレンデの雪質の良さと手軽さというのが一番の理由なのにまだまだ気が付いてないのです。わざわざ外国からも訪れるのに日本人のスキー人口はどんどん減っていてかつては中学の修学旅行がスキーだったのがいつのまにかディズニーランドになってしまったのです。そのおかげで志賀などでは旅館が相次いでつぶれてしまいました。スキーを取り巻く環境や扱いに何か齟齬があり、国としても判断が間違っていて簡単なことなのに正せてないという状況を感じます。それは繰り返しこのブログで指摘している冬の高速の渋滞です。土日だけスキーをすることが多いというこの現状をただすだけでスキー場も地方経済も格段に上向くのです。スキーをしたい人やリゾート感覚に浸りたい向きは多くいるのに果たせない現状と土日だけに集中する人を分散する効果と意味を理解しない人が多いのです。年末年始やお盆の混雑と同じで国民がみんな十分にリゾート的な休暇を堪能する国民になれば景気は回復するのです。働き方改革などというなら公務員銀行員の土日就労から始めればいいのです。下手な公共事業などより土日だけ休むという習慣の放棄から始めれば人はもっと金を使い始めるのです。ゲレンデが活況になればゲレンデで働いてより多く滑りたいという人も増え地方に住んで働く人も増えていくのです。昔のゲレンデのマスコミ登場率は相当の物でしたが、それだけ人々の関心の的であり、誰もがゲレンデを自分の舞台と思っていたのです。そのお膳立てとしてテレビで昔日のようにもっとスノーリゾートの魅力を紹介したり美しさをアピールしてもいいのです。といつも思っていたら昔のスキーナウのような番組がひっそりと復活していたのを発見しました。それはBS12のSKI TVです。土曜の27時という誰も知らない時間帯の誰も見ないようなテレビ局でまあひっそりとよくも隠れてやっているものだと感心しましたが、出ているのはナショナルデモンストレーター、丸山貴雄という豪華さです。まだこういう番組がテレビで流れるとなればなんとなく細いながら命脈がつながったという希望の光が差したようです。まだどんな番組か見たことがないのですが今度の土曜が楽しみです。


スキージャーナル破産

2018年01月17日 23時08分00秒 | スキー

テレビのニュースでは流れなかったが、ラジオで聞いたスキージャーナル破産の報に触れオリンピックが近いというのになんということかという思いに駆られました。スキー人口が減っているとは言うものの冬の定番であることに変わりなく、土日は関越の混雑が激しく、国の施策とか何か時代にマッチしていないものを感じます。

 

私も雑誌を買っていた時には自分の求める滑りに何かヒントとなるものがあるのではないかという何かに縋りつくかのように買っていましたが、ビデオや雑誌が溜まっても何かできるのようになったかというとスキー教室でやらせる片足スキーとかパターン練習などはできるようになったものの、コブを華麗に降りられるとか深雪急斜面を普通に小回りで降りるという真に求めるものには依然たどり着かなくて、結局検定なども馬鹿らしくなりやめてしまいすると雑誌などは新製品の記事を知りたい時以外必要ないのです。スキーをしている人が高齢化してもはや検定などいまさらという状況の人が多くなってゲレンデの紹介なども必要なくなり、雑誌としての役目を見いだせなかったのかという感じもしますが、つぶれた旅館が結局別の旅館に買われ再出発する例のようにやはりやりようなのではという感じもします。新聞も雑誌も現代によりマッチした形態に変わらばならないのでしょう。もう一つ感じるのはアマチュアからオンピック選手までその協会の果たす役割も時代に即したものなのかというのもかんじずにはいられませんでした。


天狗滑落

2018年01月11日 23時56分33秒 | スキー

二日目も晴天で寒い日でした。夜は雪だったらしく、堅いカリカリの雪の上に新雪がわずかに乗るという誰も踏んでいない斜面を滑る気持ちの良い朝の後はもう難易度の下がった草津ではもはややることはない感じがします。本白根の壁も青葉山も前来た時にはブッシュや岩がところどころ出ていたのが、すっかり見えなくなりどこも皆踏まれて堅く締まっています。こうなるとこぶもなく堅い氷の様な斜面ばかりであっという間に滑れてしまい筋力もいらずいくらでも滑れるのですが、それだとただ移動しているだけの様な感覚に陥り前回来て何を目指していたのかもぼんやりとしてしまう感じでした。それでもこんな斜面でどんな滑り方をみんなしているのかとリフトから観察していると私が以前陥った感覚と同じ滑りなのに気が付きます。スピードの出る凍った斜面では出だしの斜度のある部分をいかに滑るかが重要で、スピードをつけて最初から大きく滑り出すとただその勢いで最後まで適当に滑ってしまい何の練習にもならないのです。特に出だしは重要でここをいかにコントロールできるかで小回りの精度なり、ターンの精度なりの練習と感覚がつかめます。そんなことを思いつつ一日過ごし、リフトも終わりに近づいたので一番下のまで降りて最後は納得いくまで天狗の壁を滑ってみようと思いました。いつもべちゃべちゃか凍っているかのこの斜面は難易度が高く、いいコンデションで練習できる感じでもありません。特に凍ったこぶの斜面では全く歯が立たずいつも敬遠していました。まだ、雪が十分ついておらずあちこちでブッシュや土が出ておりコース取りも難しくコブもそろってついていません。いつもできるコブラインのところもまだコブになっておらず、唯一まっすぐ降りられるだけの雪付きがあります。コブがないとあまり斜度も感じずこれなら練習できると出だしの滑り出しを気を付けて小刻みに刻むことを心して降りたところ最初に入れた板が斜面をかまずにつるりと滑り背中から斜面に落ちました。そのまま数メートル落ちて止まりませんでした。あれ止まらないと思っていると凸凹に頭やら腰が当たり体が弾みだしたのでこれは危険だと感じだしたころやっと止まりました。こんな長く滑落したのは初心者の頃いきなり上級者コースに連れていかれて落ちた経験以来のことです。しかも今回は凍った斜面で堅く急な斜面であり、いつも滑っているところで完全になめていたのと最後の方で筋力が思ったより落ちていたということで不意を突かれて落ちてしまったのでしょう。これは気持ちにもプライドにも打撃を与えもう一度天狗の壁に真摯に取り組まなくてはならないという気持ちにさせました。いつも後回しにしてきたものが越えなくてはならないものに感じました。今度来るときには気持も体力も満タンのうちに再挑戦しようと誓い口惜しさとみじめさを抱きながら温泉に向かいました。


再び草津へ

2018年01月10日 23時56分48秒 | スキー

年末以来また大雪警報が出ていた後の草津でまたあの新雪が滑れるかと期待しましたが、草津はやはり太平洋側であり良い天気でした。あの新雪もどこも皆堅くカリカリの斜面に変わっていました。そうすると難易度もぐっと下がり面白みも減ります。本白根の壁も新雪はなく、もはや誰もはまって動けなくなるようなこともなく、無謀に上級者専用の表示を無視した者が板を外して下まで転倒していく以外はいつも人気のない斜面でした。そもそも朝高速に乗った時から車も少なく、草津も人気がなく暮れの人出はなく、居るのは自衛隊の迷彩服と共済会のビブを付けた団体くらいでガラガラでした。まあそんなのも気にならずガラガラならより滑りやすいし私が滑った本白根や青葉山はいつも混むときにも人は少ないのです。ただ雪が変わるとこうも面白みがなくなるのかという感じはして、最初は珍しく動いていた本白根第二ロマンスリフトに乗り、天気のよさと展望を楽しむことにしました。観光営業ということで、板を付けての乗車はできず、風の強い中リフトに乗るといつもの志賀や万座の方までよく見えました。そうして思うことは前回来て宿で読んだ『土の記』です。この本は楽しみにちょびちょびと読んでいますが、スキー宿ではテレビも見ず、ひとりの時間を堪能すべくこの本を持ってきて読んだところ丁度主人公が昔を思い起こすシーンに妻が火山を見たいからというので阿蘇に行ったことを思い出し、初めて見た火山に興奮したことを思い出し、かつ以前草津に行って火山はもう見ているはずだと気が付き疑念を抱くのですが、阿蘇にしろ草津にしろ噴煙をモクモクと出す火山ではなく、噴煙を吐きその山の威容を感じるならその手前に浅間山の方が上であり、草津にしろ阿蘇にしろ火口の後のカルデラ湖は見えるものの白煙を吐く火山を見たいという要望の山ではないという違和感が残りました。そんなこともあり、昨年から解禁になり、火口付近にも行けるようになった草津でも火山の持つ魅力として近づくものとは違う地球離れした風景があるもののその表現がないままの描写はこの本の価値まで左右しかねない疑念を抱かせました。そんなこともあり、本白根の上からいくつもある火口の山を眺めてみようと思ったのです。いつかは山スキーで火口まで行こうと思いつつそれはいつか条件の良い日に果たそうととってあるプランでもあります。それをうえからながめてあの斜面を滑ったらとかあの山の上からカルデラ湖が見えるんだろうなとか想像と土の記になぜ草津が出てきたのかと思いをはせるのでした。降りてから本格的に滑り出して改めて今日履いたいつもの板の威力を感じつつ、前回は小回り板で苦労した斜面も難なく降りられ自由自在にコース取りできる操作性の良さも再認識しました。前回なぜこちらにしなかったかとつくづく思い堅いつまらない斜面にこうも面白さがなくなるものかと鼻白みながら滑りを終えました。宿はまた今回も一人なのでいつもの桜井やヴィレッジでなく、ルーパン山田という小さな宿です。ここは場所はヴィレッジの手前にあるのは知っていましたが、何度通っても入口が解らずどこに車を止めてどこから入るのだろうと思っていました。小さい宿の一番困るのはやはり設備でペンションなどは皆安普請で洒落た外観や装飾のわりに基本性能が低くどこも寒いのです。バブル期に建てられて豪奢なつくりとスキー乾燥室と露天風呂などを持つものもたまにありますが、予約が面倒だったり人が煩わしかったりとなかなか良いところはないのです。それにペンションでもホテルでも料金に差はなく、平日ならホテルの方が安いことが多々あります。それも二人以上の場合であり、ひとりだと割高になります。今回は朝食付き8000円と高く、二人なら食事が付いて泊まれる宿がいくつもあります。まあ一人でも取れるだけありがたいと割り切り、入ってみると今回の宿は小さい割に設備もちゃんとしていてなりよりありがたかったのは部屋が明るいことです。ふつう高級宿だと間接照明で読書などできる光量がなくがっかりするのですが今回は申し分もなく部屋はツインでゆったり使えました。さらに当たり前なのですが、明日帰りに風呂だけ入りに来たいと告げてもどうぞどうぞという対応でしばらくなかった対応が余計当たり前なんだけどありがたい感じがしました。風呂に行くとやたらと行きかう人があいさつしてくるのです。でも相手が明らかに誰かと間違ってあれという顔をするので勘違いでここで行き会う人はみんな知り合いの常連なのだろうと思います。何しろ泊り客は私一人らしいのに車はほぼ満車で止めずらい感じでした。草津だと夕食をとる場所はたくさんあるものの、一人で車で行くとなると面倒で探すのもスキーの後で疲れているので寒い中歩きまわるのは苦痛です。湯沢なんかだと車もゆったり置けて店もまとまっているのでよいのですが、ひとりだと楽しさもなくただ腹だけ満たせばよいとなってしまい本来楽しい夕食も宿で出ないと不便です。お風呂は前回と同じ万代鉱らしく珍しさもないものの温度と浴感はいつもながら申し分ありません。宿では寝るだけでひたすら寝て朝五時ごろ目が覚めもう一度風呂に行くというパターンです。


疑惑の斜面

2017年12月28日 23時57分25秒 | スキー

二日目の草津は、朝飯を食べ早々にゲレンデに向かうと同じように風と雪で、リフトも三本しか動いていませんでした。それでも下のリフトで誰も踏んでいない雪を滑ったりして何本か滑った後に青葉山レストランでお茶をしながら青葉山リフトが動くのを待ちました。というのはリフトを動かしたり、パトロールが何やら準備に動き回っている気配がしてこれは昨日と違いここもオープンするんだと思ったからです。同時にロープウェイも試運転を始めています。とすれば、ここでのんびりお茶を楽しみ開くのを待つのがベストの選択です。同じようなことを山頂の駅でもして、今度は本白根ロマンスが開くのを待ちました。この時は早いお昼をとり、食べ終わるともうリフトが動いていました。これが動いてより回転がよく本白根を滑れました。ただ、昨日はほとんど滑る人がいない状況だったのが今回はリフトが動いているのでやたらとこの本白根の壁に人がやってきました。そして、ほとんどが途中で雪にはまり動けなくなり、刺さっているのです。こうなると滑る範囲が狭まり、とても昨日のような感覚では滑れません。私の板なんかよりはるかに深雪向きのボーダーも止まってしまったために滑れずにはまったままになる人が多く、スキーヤーと違い彼らは立ち上がるのにストックがないので余計長く雪にもがくことになります。そんな状況ながら不思議に思ったのはスキー教室の教師と生徒のペアのボーダーが私の前でリフトを降り、本白根の壁に向かったのでどんなレッスンをこの斜面でやるのかと興味をそそりました。というのはこのようなコンディションではただ真っ直ぐに滑るだけしかできなくてテクニックもレッスンもあったもんじゃないのです。もし、斜面の途中で止まろうものなら板が沈み身動きが取れなくなるのです。となれば、先生も斜面の出だしで滑り方を教えて下まで滑っていかなくてはならず、途中でアドバイスや指示はできないのです。そして、生徒が滑ると案の定途中で雪にはまり止まってしまいました。もちろん先生は助けに下から駆けつけることもなくただ降りてくるのを待っています。そんな脇をこちらは三回降下してやっと脱出したなと思ったら次にまた私の前にその二人がいたのですが、さすがに違う方に行くのかと思ったらまた同じ壁に向かい、また途中で生徒ははまりという繰り返しをしたのです。こんなので何か教えることができたのかとても不思議なレッスン風景に私には見えました。つまり生徒にこの斜面が降りられる技量がないのになぜ繰り返し雪に埋まる苦行をさせたのかということです。他のスキーヤーにしろボーダーにしろ同じようなもので、何人もの人が斜面の途中で埋まって身動きが取れない様子をみたらこの斜面を迂回するなり引き返すなりすればいいのに、何を考えているのか次々に雪に埋まる人が後を絶たないのです。これは何も技術云々でなく、ある程度新雪の経験があればただ勇気をもってまっすぐに滑り下りれば誰でも下まで行けますが、一度板を横にしたり止まってしまったらそのままずぶずぶと雪に沈んでいくという経験が待っており、下手に倒れこめばそのまま雪に埋もれてしまうというさらに悲惨な状況になり、経験がなければパニックにも陥る事態になります。ただ、深雪というのはこの雪にまみれるという体験も新鮮で楽しいので、傍で見るほどの深刻さは彼らは感じてないのかもしれません。ただ、人が増えると昨日ほどの楽しさもないと感じて一旦青葉山まで降りてそこでリフトが終わるまで滑ることにしました。雪が多く降っている割に各斜面の雪付きは悪く、どこもブッシュが出ていたり雪質的には楽しさはイマイチでまたあのいつものさらさらした雪の感覚は次回の楽しみだと感じつつ初滑りはあっという間に終わりました。


本白根へ

2017年12月27日 23時55分53秒 | スキー

政府の働き方改革といいつつ、年末年始と旧お盆とゴールデンウィークとに集中する民族大移動をみると何も変わっておらず、何の改革もできていないことを知ります。驚くのはこの繰り返される渋滞を見て喜び、それに参加すると称してラジオなどで中継までしています。つまり、混むことを喜んでいるわけです。私はまるでそんな向きとは逆で人が群がるところよりひっそりとのんびりする方を選びます。昨年、年内の草津は行かないという教訓を得たのにもかかわらず、今年は寒波やら爆弾低気圧やらが早くやってきて昨シーズンは風で止まることの多かったリフトやロープウェイも今年は頑張ってるらしく、早々に本白根の壁さえオープンしたというのをネットでみると昨年の教訓は一旦おいてとにかく行かなくてはという気にさせました。というわけで予約したのはひとりでも予約できるホテルでいつものヴィレッジよりスキー場に近い森の中のホテルということでした。ホテルのサインに見覚えがなく名前もあまり聞かないもののいつでも予約できる感じのホテルで昨年失敗を踏まえつつそのコスパが高いとする森の中のホテルというのにしました。予約は二日前とぎりぎりでしたが、まだネットからいくつか選択肢があり、ひとり利用も以前より利用しやすくなったかという感じです。天気予報は寒気がやってくるので不要の外出は控えましょうなどと言っていましたが、私が望む本白根の壁に立つという希望は叶いやすい環境がたったと言えます。宿を予約してからスキー場のホームページを確認すると風によりロープウェイは止まっています。しかも天狗クワッドも動いておらず、本当に緩斜面のリフトしか動いていません。とはいえ、なぜか昨年とは違うような思い込みを抱きつつ、ロープウェイが止まっていても最初からあきらめることなく、二日券を買い二日とも滑るつもりでした。昨年は最初の日に下のリフトだけであきらめて雪道をドライブして今までにない草津の過ごし方をしたのですが、今年はスキーと温泉に徹すると最初から決めていました。朝出かけるときに風が強くこれは危険水域だと感じましたが、かまわず出発するといつもの通り上里サービスエリアで色々と情報収集とクーポン券やらを仕入れあとはひたすら草津を目指します。八ッ場ダムの辺りから雪が舞いだし対向車は雪を積んだ車が多くなります。ほどなく吹雪状に降り出し、道路は圧雪状態になりました。駐車場はかなりの量の車で埋め尽くされ、でも昨年から比べればまあまあかという感じの込み具合です。いつものところに止め、滑り出します。かろうじてお昼前に滑り出しましたが、券を買うときにロープウェイが動いているのは確認しました。ただ、クワッドが動いていないので次のリフトまで滑って移動となりロープウェイに辿り着きました。こんな吹雪状な状態ながらよく動かしたものだとうれしさとともに乗り込んだら、やはりゴンドラはひどく揺れこれはいつ運休になってもおかしくないととにかく滑れるだけ滑ろうと心して降りると山頂駅はまだ雪付きの悪い感じで本白根ロマンスは止まっています。となるとどこを滑ればいいのかと思いつつ、もしや本白根の壁はクローズなのかと確かめに行くとなんとクローズになっておらず、誰も滑った跡すらありません。しかし、堅い凍ったバーンの上に雪が積もるという状況で、そこをずっと雪が風で流されていくという厳しい状況です。体は移動でかなり温まっており、そこでゴーグルの中の水蒸気がすぐに凍り付き視界が極端に悪い中、念願の本白根に立つという思いはあっけなく果たされました。ただ、余りコンデションはよくないと予測して古い方の板サロモンデモテンを持ち込みましたが、保護用の手塗したワックスが雪に合ってないのが解るほど滑りが極端に悪い中、それがはがれるまで板は走らず、最初の壁滑走は一度回避して違う斜面から降りました。降りてしまえば繰り返し壁に行くのにロープウェイを乗らなくてはなりません。その効率の悪い回転を繰り返し、最終のロープウェイ3時50分までリフトのように乗り回しました。そうさせたのはベストシーズンの雪質とは違うもちっとした湿ったザラメのような雪ながら大量のまだ踏まれていない雪の壁がとても気持ちよく、いつものふわっとした感覚とはまた違う不思議な感覚でした。踏まれていない新雪は止まれば途端にずぶずぶと沈んでしまい、身動きができなくなり雪に埋まってしまいます。ですから、崖の様な斜面に臆せずまっすぐに突っ込んでただ板を沈めずに真っ直ぐに降りていく以外できません。これがパウダー用の板ならどうにかなるものの今回のショートターン用の曲がりやすい短い板ではただ板を沈ませないように浮かせて小刻みなターンぐらいしかできません。しかし、その意を決した崖の先には不思議な今までに感じたことのないような感覚が待っていてただふわふわというような生易しいものでなく、無重力感も体中の血が泡立ち全部脳みそに上がって脳内麻薬に変わったかのような快感の渦です。まるで、クンダリーニヨガにより覚醒したチャクラのごとく体中のプラーナが宇宙のそれとつながったかのような今までにない感覚でした。これはかつて八海山の深雪やニセコのどこまでも続く新雪などとも違うもので、今まで一番心地よい体験のように思えました。これが来月末くらいには雪が研がれたふわふわサラサラの上質なものに変わりまた心地が変わるのでしょうが、今回のモチモチとした感じの雪はそれはそれでその誰も踏んでいない降りたてを味わえたのでまさに奇跡のタイミングのたまものと言えます。動いているリフトも時間も短い間でしたが、これが滑れて本当に良かったと感じ、ロープウェイが止まるともう滑るところもないので下に降りると下のリフトも終了のアナウンスが流れていました。駐車場にも15センチくらいの新雪が積もり、車は除雪が必要でした。宿に向かうためにナビを入れると電話ではヒットせず予約した時に見た地図を思い出しつつ向かいました。電信柱に巻き付いた宿の案内を頼りに宿に着くとたったの三階しかないこじんまりとしたホテルで駐車場はガラガラでした。昨年は建物が五階建てなのにエレベーターがなく、名前だけホテルで中は寒くて値段は高級ホテル並みという感じでした。今回は同じ値段で、量は多いもののなんか冷え切った料理ばかりの宴会料理みたいでなんかサービスは整っているとは言えないものを感じました。いつもスキーと温泉の旅では宿にチェックインするときに浴衣のサイズとチェックアウト後の入浴について尋ねるのですが、今回も昨年と同様お風呂は有料ですと言われこんなけち臭いことを言われると全体の印象が悪くなるのにどうしてそういうシステムなのかと訝ります。お風呂自慢の宿ほどスキーの後も入ってから帰れと逆に勧められることの方が多く、別料金ですよというのはもう来なくていいと言われているのと同じです。そんなサービスながらあまり気分も悪くせずすぐに寝入ったのは全てあの雪のせいでした。


クローザーとタムシバの咲く頃へ

2017年04月27日 23時56分20秒 | スキー

先週のかぐらは近年感じるハーフパイプの
様なコブ斜面でなく、まともなきれいなコブ
でした。

それに気をよくしてガーラとかぐらでその滑りの
経験からまた今シーズン感じているあと少しのところを
気が付いたことを検証したくてまた日帰りでかぐらに
行きました。

二年前の記録によると久しぶりの日帰りをしたときの
コブ斜面に一日いられる体力がいまだにあると満足げに
書いていましたが、そんな体力云々よりいつものように
同じにコブをただたどっていたのでは進歩がないことに
気が付きました。

前回ここのコブはこう滑ると体も頭もそれを辿りだし
それでは一向に滑れたことにならないと突如思い出し
とにかくガーラで感じた鋭く回す降り方をやってみる
ことにしました。

モーグルコースとテクニカルではやはり斜度の違いで
それが出来たりできなかったりするというのが前回の
感じでしたが、今回やってみて総じてコブが間延びして
いるコースが多く、前回のようにきれいに詰まったリズム
でなくやたらと縦に掘れた長いターン弧のひらがなのしの字
のようなのが途中に何個か混ざりさらにどんどん形がくずれ
例年のハープパイプ化が時間とともに強くなります。

これから先まだ滑れるのに次に来るときには完全にハーフパイプ
になり、テクニカルには土も出てくるのだろうと思わせます。

それに先週は全く春の雪ながら板が滑らないとかつかまれると
いったことも気にならずに滑りそれも自身の雪質を問わない
技術になってきていると勝手に肯定的にとっていましたが、
お昼近くになりスポンジのような雪になってきて急速に雪が
腐りだした感じも強くなりました。

午後にはあまりに板が滑らなくなり、足の筋力も奪われ
今にも攣りそうになってコーヒータイムをとりこれはもう
切り上げ時かと思案しました。

コブがハーフパイプ化したのと急速に解けてスポンジのように
なった雪ともはやこれでは得るべきものもなしという気にさせた
のです。

平日にもかかわらず斜面はどこもコブ斜面化しそれもまともな
斜面はなくどこもぼこぼこの斜面でこれはもはや苦行の連続だと
ばかりに切り上げざるを得ませんでした。

帰りには予定していた来月の連休後にまた湯沢宿泊を計画して
いたのですが、これはキャンセルだと決めました。

それは宿場の湯に行くと廃墟のごとく閉館していたのと苗場の
本陣で立ち寄り湯をしていこうと寄るとここも宿自体が閉館
していてなんとも季節終了のような気分にさせられたのです。

結局満天星の湯に行き、まだ明るい露天風呂を楽しみました。

満天の星空を売りにしている湯に五時ごろで日が伸びて明るい
内に入るというのも一興ではあるものの何度も入ったことが
あるところに入らざるを得なかったのもなんともつまらない
ことに感じました。

すっかり今回の日帰りスキーは失敗だったと思えたのですが、
無事にうちに帰り、やはりタムシバも見てないしそのころ滑らない
とかぐらを滑ったことにならないのではと思い出し、あと少しの
滑りもまた検証すべきところを数え上げるように振り返り、一旦
終了を宣言したものの今季はまだ日帰りで来月行く気になったという
不思議な一日でした。


久しぶりのかぐら

2017年04月20日 23時17分57秒 | スキー
三日目にしてやっと天候は回復して
良い天気になりました。

満を持してかぐらに行きました。

ここで少し苦言を言うと私が行った週だけなぜか
埼玉県民デーでなく、他の県の人は優遇価格で
リフト券を買うことができるのですが、埼玉県民だけ
抜けている週だったのです。

今シーズン平日でもかなりの車が止まっていたのに
今回はかなり少ない感じでした。

ここには外国人はいません。

他の人のリフト券を見ると三日券とかシーズン券とか
の人が多く、そして、いつも見るように様々なスクール
がいるのです。

これは個人経営の小規模のものからスキー場常設の
ものから系列スキー場から出張してきたものまで
沢山のスクールがいます。

朝一番は、久々に動いていたゴロマに行き、林間エキスパート
を滑りました。

なぜその名をわざわざ書いたかというと、このリフトに乗って
びっくりしたのは今まであったリフト脇のロープがすっかり
なくなっていてかつてうるさく場外を滑る人を注意していた
放送もなく多くの人がリフト下に滑り下りてきていたのです。

つまりリフトの右の山から滑り降りてくるコース外なの
ですが今年から自由に滑らすようになったのかと思った
のですが、上に着いたらゲート外に出る口に今まではいなかった
ガイド風の門番がいてアバランチビーコンのチェックを
しているようなのです。

そして場外滑走には届け出が必要と掲示があります。

それなのにみんなロープをくぐり場外に出ていきます。

私はあえてコブだらけの急斜面を下りました。

これが林間エキスパートです。

ゴロマ左の斜面など逆に天気のいい日には開放すればと
思いますが、これは一旦やるとキリがない収拾の付かない
状況になるからでしょう。

昔からコース外をガイドするスクールのコースなどもあり、
全く禁止するにもやりづらいところもあるのでしょう。

ただし、今日のように天候が安定している見通しのいい日には
ゴロマから田代に降りるコースはありにしてほしいものです。

まあ、コース外に出なくても十分スケール感を感じて様々な
斜面を滑ることができ、今ならまだコブだけということもなく
土が出ているコースもありません。

春の雪にはなっていますが、かつてのように雪に足を取られて
不快な思いをすることも少なくなりました。

昨日感じたコブに対する恐怖心を抱かずに降りることを
心掛けあちこちのコブをこなしますが、かぐらメインと
テクニカルを滑るといつもの滑りに戻りここでいつも
こうして降りていたという滑りになってしまいました。

今シーズン初めにコブのないテクニカルを滑ってコブが
ないとこうも楽で味気ない斜面なのかという思いをして
そのあっけなさは春のコブの体力の消耗の激しさと汗が
したたる運動量を追体験するのでした。

テクニカルのコブがいまだ攻略できない壁だということと
体力の消耗を感じコーヒーブレイクを取り最後に一本滑り
降りることにしました。

昨年より少し進歩したこともあったし、昨日気が付いたことも
大きな収穫だという思いとともに三日の越後の旅を終えました。

雨の中気が付いたこと

2017年04月19日 23時52分28秒 | スキー

越後湯沢二日目の朝も裏切りのように土砂降りの
雨でした。

昨日の雨は天気予報でも予想していたもので想定内
であり、それも含めてごく軽くガーラで滑ったのです。

それが朝早く一番に朝食会場入りし、そそくさと済ませて
着替えてみる外の景色はかなりの雨でした。

これにはがっかりして二日続けて雨の中滑る気にもなれず
しばらくふて寝します。

昼ご飯を食べに温泉街に出てやっと滑りに行くのですが、
今回もかぐらでなくガーラで軽く滑ることにします。

午後券を買い昨日と同じ順で滑るのですが、ここである
ことに気が付きました。

昨日に続き、この雨の中でも上の駐車場はほぼ満車で、
かなり奥のほうまで行かないと止められません。

日本人なら私の様に雨が降っているから滑るのよそうと
なりますが、雪を初めて体験するような外国人の諸君には
このくらいの悪天候はものともしないのです。

かつて、夢中で毎週スキー場に通った自分たちの若い時を
思い出させる状況です。

雪を生れて初めて見る人や初めてスキーができる環境に
この雨はそのわくわく感や感動を冷やすことはないのです。

ともあれ日本人の高齢者や雪の良い時しかスキーをしない
人には彼らのスキーをして楽しむ姿を見て自分たちのかつて
の青春のシーンなどを思い出してもらいたいものです。

私はそんなことを考えながら昨日と同じ順番でコブラインに
向かいます。

すると昨日よりはるかに見通しもよくコース状況がコブの
入り口から下まで見れる状況で滑りだすと昨日できたことが
簡単にできないことに気が付きました。

昨日は三コブ程度の視界しかなくてもコブに入れば体が勝手に
動いて下まで通して降りられました。

今日は、気を抜くとコブから飛び出し、余計なことをして
昨日と同じ滑りが出来ないのです。

昨日は入らなかった情報が入って滑りに影響してしまって
いるのです。

つまり、普通に考えずに滑る技術も技能も備わっているのに
頭で余計なものを考えてそれを阻害しているのです。

そのほとんどがコブに対する恐怖心であり、普通に突っ込んでいけば
いいものを余計な制動をかけたりして余計筋力を消費して板の圧と
接地が余計なエッジングで損なわれてスピードが出て飛び出したりと
全くダメな滑りになってしまうのでした。

昨日は普通に降りられたのに何が違うのかと自分に問えば
普通に視界があり、コブが見える分恐怖心が加わり余計な
エッジングをしてからコブに入っているということに気が付き
昨日と同じ滑りを心掛けて滑るようになりました。

特に左からのターンに昨日はできた動きができてないと
感じコブと体の反応に任せて恐怖心とコブのことは考えないで
普通の昨日の斜度の斜面だと突っ込んでいくことにしました。

つまりは、今まで長年悩んだもろもろのこともこの経験で
解決できるのではと感じました。

急斜面にすぐ板を横にして止まってしまったり余計なエッジング
をしてターンに破綻をきたすのは全て余計な恐怖心で、普通に
技術も技能も備わっておりそれを信じて降りれば普通に降りれる
物を何か余計に力を使ってのけぞったり山側に倒れたりして
心が負けているだけなのではという気がするのです。

そう思ってから、全ての斜面で昨日と同じことをしようと
目から入ってくる情報でなく足で反応する滑りを心掛けました。

これも二日雨に降られたおかげで考えたことです。
何が幸いするか解らないものです。


最先端の地を体験する

2017年04月18日 23時56分52秒 | スキー

軽井沢とかガーラとかコンビニエンス的スキー場として
簡単に片づけられるこれらのスキー場にここ数年の変化に
日本の置かれた経済最前線を見る思いがしました。

今シーズン湯沢を訪れるのは三度目でいつも最後はかぐら
に通うようになるのですが、最初の日の今日は途中はとても
いい天気でのどかに桜の木を眺めながらのドライブも三国
トンネルを抜けたらどんよりと曇り雨がバシャバシャと
降っていたのです。

まあ、シーズンに何回かは雨に降られるのがスキーです。

それにこの時期晴れた中滑ると体力消耗が激しくこれは
かなりの苦行にもなります。

雨の中滑るのもまた同じですが、なぜかこの春スキーは
やめられません。

しかし、そう思う同趣味の人は年々減っており、スキー場は
いつも年寄りばかりというのが決まった光景でした。

ところが、初日は雨に降られたのでかぐらでなくガーラに
向かい、今シーズン三回目となるのですが、その度に驚かされ
考えさせられます。

前にも書いたように、今シーズン東南アジア系の人たちでにぎわう
ガーラですが、それはほとんどが橇をする日帰りの人たちでしたが、
今回気が付いたのは、その中に今まで人生初めての雪を知りそれだけ
では済まさずにスキーに興じる人もいるということです。

数年前の平日の今頃なら上の駐車場はガラガラで券売り場も
列などはできてないというのが相場です。

まあ券を買う行列はもう慣れたので驚かないのですが、
車で来る人は日本人だけと思っていたらかなりの確率で
外国人も車で来ているようなのです。

そして、別行動の家族の報告によると温泉街に向かうシャトルバスも
ほとんど外国人が占め補助席まで使う盛況だったとか。

つまり、スキーと温泉がもはや外国人にも普通に親しまれ
春スキーも当然楽しむということになっているのです。

ガーラは東京から75分でその料金は高速料金とたいして
変わりません。

秩父から池袋まで特急で76分それと同じ時間で来れてしまう雪国
です。

八方とかニセコは白人系が多い感じですが、ガーラは
圧倒的に東南アジア系が占めています。

リフト券売り場のカウンターからロープウェイの検札係から
レストランの店員まで東南アジア系です。

八方やニセコ同様日本にいるのに外国に迷い込んだかの
様です。

しかし滑り出しリフトで隣り合わせになり外人と思いきや
話し出したら日本人でゲレンデで出くわすのは日本人ばかり
となります。

まして、この日は雨であり、視界が三メートルもないような
見通しも悪く気分爽快なんてのには程遠い世界です。

それに春スキーはコブを滑ることがメインとなります。

冬のようにふかふかの柔らかい雪を飛ばすことなど夢のまた夢で
ごみの多いところを気を使いながら滑り、コブを順番待ちをしながら
同じコースを滑るうちコブの入り口で自然と会話をするようになり
年代を超えた社会的地位も男女の差もなくただ同好の士として
会話が交わされます。

それが全くの初対面でもまるで旧知の間柄ですぐ打ち解けて
会話がされます。

ネットの掲示板などでコブのとびに集まるのは特殊の人で
いつも怒号と非難の応酬でうまっているのにリアルの世界
ではみんなまともな同好の士であり、うまくなりたいという
願望にうらずけられ行動しているようです。

この日のコブはコースの最後まで見通すことができず、
三コブも見えない状況でそれでも滑りだすと体が反応して
どうにか下まで一度も止まらず通していけます。

こんな日でもスクールの人がいてスクールの団体の方が
多いくらいでした。

コブもすいすいとこなしてしまうと何本も同じコースに
とどまる意味もなく次のコブと移っていくのですが、
最期は当然コーチのコブになります。

ただ、このリフトが風のためスロー運転をしていて
さらに雪が降りだしたら何度も止まってやっとたどり着く
ようになり、三時には終わりにしますとなってしまいました。

前回と同様最後のリフトを下りるときこれが最後ですと
乗っていただき本日はありがとうございました、と最後の
挨拶がありこちらも悪天候の中お世話になりましたと返し、
最後の一本をかみしめるように滑って帰りました。

なんとも短時間の滑りになって物足りないかのような
日でしたが、これが次の日大きな発見をさせてくれました。


残像が気になる草津

2017年03月16日 21時03分24秒 | スキー

昨日も夜は雪が舞うような天候ながらもはや
積もる感じではなく、車の上も朝はうっすら白く
なっていたものの出かけるときにはもうなくなって
いました。

時折雪は舞うもののおおむね晴れており風もなく
今日はロープウェイも風も気にせず安心して滑り出し
ロープウェイが動くまで青葉山で滑っていると
何本が動いた後、今度は機械故障でしばらく止まると
アナウンスがあり結局終日運休でした。

天候など自然を相手にするスポーツであり、こういうのは
よくあることと織り込み済みにとらえていたものの今年の
草津はいつもロープウェイが止まっており、そして止まった
からと言って何の割引も補償もなく同一料金というのは
さすがにおかしいと感じます。

今や顧客満足の時代で選ばれるスキー場を目指さないと
いけないのに平然とリフト三本の料金とフル営業で8Kの
ダウンヒルが楽しめる状況が同一料金という矛盾をどう
説明するのか。

草津を何度も訪れ、愛するものとして、自分は愛して
しまったから、こんなひどいサービスでもまた来てしまうで
すまされないものを感じます。特に今年は。

さて、そんなひどいリフト運行ながらそれならばそれで
滑るところはあるのが草津で青葉山で小回りを繰り返し
そのシュプール痕をリフト上から観察するということを
やり本来の目的である天狗のコブラインを滑るというのは
なかなか足が向きません。

というのも胸の痛みがあったり、もはや天狗の雪はぐさぐさで
滑っても楽しくないばかりか下から見るコブラインはみるだけで
諦観させられるような風情をはらんでいます。

もし、この状態でコブから飛び出して転倒したらという恐怖心が
先に立つのもむりからぬことです。

でも、その脇を何回か滑り、リフト上からたまたまみたラインを行く
人が見え、上からその滑りをみたら沸々と自分もやらねばという
気が高まるのでした。

そろそろコブを滑る時期が来たと思いつつ、いつまた来れるか
どこで滑るか考えながら湯に向かいました。

いつもは宿で入っていく帰りの温泉も今回はまた戻る感じになって
しまうので、いくらタダだからと言って宿にまで行く気になれず
昨年できた温泉施設御座の湯に行くことにしました。

建設中から気になっていたものの湯畑のすぐ上にあり、わざわざ行くと
有料駐車場に止めなくてはならず、前回はあきらめたものの年末の時には
久しぶりに入った大滝の湯は900円と割高に感じます。

それに比べれば600円の御座の湯はリフト券割引で480円だし、初体験と
なればやはり体験してみない手はないのです。

久しぶりに歩く湯畑周辺は相変わらずの混雑でスキー場の閑散とした
雰囲気とは違い観光地感があふれています。

この湯畑周辺には共同浴場やら熱の湯やらとあるのになぜまた入浴場を
作ったのかは全く不明。

ふんだんに木を使った建物で二階には休憩場などもあり、泊まらなくても
温泉旅行気分になれるということなのだろうか。

大きな建物ながら、湯船や洗い場は狭く、またしてもこの施設の目的はと
考えてしまう。

湯畑源泉と万代鉱が入れるのはいいとして、かといってこれは一番多い
草津の源泉で何も珍しさはなく、なんでまたという気になるだけだった
のです。

源泉にこだわるなら地蔵の湯とか煮川とかすぐ近くにあるのではしごする
のも手かもしれません。

ただ、そういうのはあまりリラックスとか温泉感とか感じにくくやはり
宿に泊まりゆったりと温泉は楽しみたいと思いつつ、草津を後にしました。

頭に残るのはコブを滑ったあのベテランスキーヤーの後ろ姿です。

次回はコブに挑む時だろうと思いながら。


草津二日目

2017年03月09日 23時55分58秒 | スキー

昨日は珍しく風があってもロープウェイは運行しており、
二日続けて本白根を滑れたのは初めてです。

昨日は、下でもマイナス2度で山頂はマイナス9度と
寒く、本白根には20センチ程の新雪もありました。

下は一度溶けてすが入ったような氷のゲレンデで、
昼間にはぐしょぐしょと溶けています。

この天狗の壁にこぶのラインが唯一あるのですが、
この雪質だとかなりの難易度となり、こぶ滑りの
練習にはきついところです。

ゲレンデには年寄りが目立ついつもの草津の雰囲気に
なり、あのサラサラでふかふかの雪はもはやなく、
今日は新雪斜面はもう残ってもいないのです。

しかし、私のイメージにある草津のゲレンデは
むしろこのシーズン残り少ない頃なのかもしれません。

さて、ここで今シーズンつかみかけて、もしかしたら
長年の謎やこぶ滑りについて新展開を見るかのような気付き
があり、実践してみるというそもそもの狙いがあり、
本来ならこぶラインがあるところでやるべきなのですが、
これまた急斜面でやってみないとならないこともあり、
草津にやってきました。

それに最初に書いた通り、今年の草津にはよいときに
恵まれず、満足に滑った印象がないのです。

三月に入れば冬の気圧配置もひと段落し、雪も安定し
道路事情もよくなりアクセスも楽になります。

一月のような団体で混み合うこともなくなり、やはり
一番草津の印象があるのでしょう。

ロープウェイの山頂駅の積雪により出口の階段とゲレンデが
フラットになるほどの積雪となっているのにもかかわらず
第二ロマンス横はクローズとなっていました。

一月に滑った時にはワンド状で難度が高かった本白根の壁も
また一枚パーンのようになり様子が変わっています。

この時期はコースが拡大してリフトの脇の方まで滑走可能になります。

今シーズンはこの本白根を繰り返し滑り、幻のオリオンを
滑った時にある発見をし、長年こぶについて人とどうも違う
滑り方をしているように感じてそれが何かわからなかったことも
解決できそうな気付きに対してプロの指導も仰ぎたいところで
あることは前回も書きました。

それについてはいつもこのゲレンデでのスクールの様子をみて
いるとまた今更入って一日5、6本滑るスクールに発展を望む
方が無理という気もして、それでもまた気になり、ここ数年は
買ってなかったスキー雑誌を購入してみました。

今の時期はこぶの滑り方が特集されているのです。

昨年はこぶの中の制動という書き方があり、これは今までに
ないアプローチであり惹かれましたが、私の知りたいもの
ではないのでやはり雑誌の限界を感じて買いませんでした。

今回も同様なのですが、そしてそれがどの時点がだめでそれを
やっても滑れるようにはならないだろうという練習方法が示されて
いるのに敢えて買ってしまったのはその無理な点と記事よりは
添付のDVDです。

画質は悪いもののスクールでは見られない講師の滑りを下から
横から見ることができるのでいつもの分解写真の雑誌の記事では
知りえないことも記事のわざとしているのか理解しがたい表現
なども自分なりに翻訳できてそれを試してみたいことがあり、
試しているうちに昔のモーグラーのように板を振らずに、空気椅子に
腰かけているような縮こまった格好のままちょこちょことストックを
使うあの縦滑りをやるにはそもそもエッジングに鍵があると
思ったのです。

春やなんでも矢鱈カービングといったターンの特質を求める
風潮が一時期ありにとにかくゲレンデに細いエッジ痕だけを残す滑りを
目指していましたが、もっとベタ踏みでいいのではというのが
最初の気付きのアプローチでした。

そして自問したのです。じゃなんでエッジングするの。

板を真直ぐにこぶの底を踏むことを目指してあのモーグラー滑り
になるのか。

結論から言うと緩斜面の掘れたこぶならそれでもいいだろうが
やはりすべての解決や長年の疑問の解ではないのようにも感じ
まだ本格的にこぶのみで試してないのでよくわからないものの
やっと見つけたという思いと後姿がちらっと見えたらまた遠ざかった
ような感覚が残ったのみでした。

今日の本白根の壁は固く、あの親切でふかふかの楽しかった時期と
違い求道の道場なようなかたくなな面を見せるのでした。


わたの湯ハンター

2017年03月08日 23時55分57秒 | スキー



また草津に訪れました。

課題のコブ滑りに対して新しいアプローチを
思い付きそれを実践するという目的もあり、
それでもまたもや一人での草津行きということで
宿泊については今までの失敗を考慮して選びに
選び悩みに悩み草津ホテル別館わたの湯にしました。

草津に出かけるそもそもの目的のひとつが温泉であり
そのお気に入りの源泉がわたの湯です。

しかし、それがあるホテルは限られており、一人だと
また受け入れるところはさらに限られます。

いつも行くビレッジは一人でも大丈夫なのですが、
一人でビュッフェ形式の食事に臨むのはまたまた
気になるもので楽しさは減るのはもちろん罰ゲーム
的な雰囲気に陥るのも経験済みです。

値段で考えると一人でスキーが目的なら安いペンションで
食事もなしで泊まればいいのです。
  
ですが、このペンションという施設はことごとく
暖房とか建物が安普請でくつろぐというものとは
程遠く、せっかく出かけても苦労して耐えるために
出かけているような状態に出向くようで何のための
旅行なのかとなります。

今回のその名からして目的の温泉は期待できるし
リーニューアルホテルというこじんまりとした建物でよく
ある最近のスタイルのホテルです。

口コミの点数も内容も期待できるものでしたが、前回の
小さなホテルもよい内容しか書き込まれていないため
知りたい弱点は誰も書き込まず自身の思い出もよいままに
残したいという心理が働くのでこういうものはあてになら
ないのです。

なぜ、エレベーターもなくあまり清潔でもなく暖房も
たいして効かないという重要な情報は書き込まれないのか
次の人が同じ失敗をしないためにも書くべきではという
気もしますが、当の自分もそれらのことを書き残してない
ので、遠慮というかやはり自分の思い出を美化しておきたい
ということか消極的に対処されてしまうのです。

今回のホテルに関しては、それはもうとにかく気を使った
サービスとか褒め称える内容のものが多く、これはまあ
あてにならないという経験からあまり参考になる書き込みは
ないという印象しか得られず、やはり寒くなくわたの湯に
入れてくつろげるだろうと値段は一番高かったのですが
前回は失敗しているし、前回二日ともロープウェイが運休
という欲求不満的状態を解消し満足な草津のスキーを
改めて味わうためにも敢えて高いところにしてみたのです。

一人で夜何処にも出かけるでもなく、宿は寝るだけの
私は宿にとってはいいお客であり、手間もかからないのです。

一人を受け入れる宿は夕飯なし、素泊まりというのも多く
ただ、スキーをして疲れて宿に入りお風呂に入ればもう外に
出たくないし、外は寒いとなると宿で食事をしたいとなります。

日本の旅館の食事というのはどこも一皿一品が非常に少量で
こまごまとしているというもので、そんなこまごまとしたもの
をいちいち味わうより、ステーキとかメインの一皿とおいしい
サラダやデザートにフルーツなどでいいのですが、なぜか
何処も品数で勝負のように皿数ばかり多くちまちまとした料理
ばかりが並び最後にやっとご飯が出てくるのです。

もともとこのわたの湯も素泊まりもでき値段は二食付きの半分と
いうこともあり、料理は宿の目玉で自慢のものの様です。

とすると期待も高まりますが、すでに高いところの食事も
経験しているので、それを上回るような料理とサービスなんて
そうないものです。

ときにはこちらが恐れ入るようなおもてなしというのも
体験しますが、それはどのようなものかというとお金とか
おせっかいとかいうものでなく、お客の心理を見抜く目で
あり、それに合わせた応対であり、時にはそれができている
人にも出会いますが、真摯なサービスの姿勢さえ出会うことも
まれで、実際にはここまでやっているんですよと押しつけがましい
ぶしつけなものの方が多いのです。

よく気の利いたバーというのは、そういったおもてなしとはどんな
物か理解する人が務め、その人と気の利いた会話をするのが楽しく
つい通ったりするものです。

小さなペンションや民宿がやっていけるのは大きな旅館には
ないサービスがあるからで、最近では料金に差がなくなって
きています。

とは言え今回のサービスを売りにする高級旅館の範疇に
入るホテルとしては私が求めているものとは別のもので
あるし、居心地は悪くはないけど別に気が利いた会話も
サービスもなく、心待ちにした温泉は確かにわたの湯では
あるもののいつも入っている大きな湯船でないとこうも
感覚が変わるものかという残念なイメージが沸くのでした。

コンパクトに二つの源泉が並んでいるのはいいとして
その湯舟は小さく、照明は全体に暗いのです。

客室も暗いところが多く、本を読む明るさもありません。

となると本当に寝るだけで、こういうリニューアルホテルの
欠点である壁の厚さとか窓からの隙間風というのが気にかかり
ます。

疲れているのでそれで気になって寝られないほどではなく
ほどなく寝入ってしまうのですが、これでこの値段かと
いうことは気になり、これならやはりペンションで朝食付き
でいいのかもしれないという気がしなくもないのでした。

肝心のわたの湯がどこの宿でも同じかというとやはり浴場の
設備により受ける感じは異なり、ホテル桜井のわたの湯以上の
ものはどこもなく結局源泉を選んだだけでは得られるものは
全てでないというのが今回得た結論でした。


草津で新たな試み

2017年03月08日 23時55分13秒 | スキー
先週に引き続き草津にやってきました。

またもやロープウェイが風のため運休と
下の三本のリフトのみの営業でした。

今回は、また一人での旅行となってしまい
それでもあと一歩という感じのスキー技術の
向上にもろもろを確かめたくて出かけました。

先週は今までの失敗を考慮して失敗しないことと一人での
寂しさを感じさせないおもてなしということで選んだ宿も
スキーをするだけで夜外で飲み歩くわけでもなく温泉と
ちゃんとしたペットと温かい食事といった簡単な望みなら
わざわざ高級旅館でもいいのではということで、今回は
格安で、ビュッフェ形式の食事のリューアルホテルです。

そういったところがどの程度のサービスと満足度を与え
成長しているのかを体験するという試みもありました。

ということで、かつてのかんぽの宿で伊東園ホテルに
なった所に宿をとりました。

値段は前回の半分以下、いつも泊まるヴィレッジよりも
安い料金です。

さて、そんな最近の宿事情調査の前に長年追い求めて
もう少しで解明が見えた感のあった自身の滑りに、実際
には何をしていけばいいのかそれをやってみます。

滑り始めると殺生クワッドリフトが動き始め移動すると
じき青葉山のリフトも動き出しました。

青葉山で滑り出し、小回りのチェックをしていると
ロープウェイも動き出し久しぶりに本白根の壁に
行けることになりました。

昨日の雪が少し残り本白根の壁は薄いクラスト上で
かつてのふかふかで楽しい斜面からテクニカルな斜面と
なっていました。

先週ここで感じたことの検証のため、同じコースを試すと
先週二度転倒したそのあとのバスケットの試合での接触で
左胸にあばら骨にひびでも入ったかのような痛みがあり、
その元凶になった急な落ち込みのところの滑りに気を使って
練習しましたが、なぜその部分で斜滑降が入っしまうのか
解らないままでした。

とそこにスクールの講師の自主練の二人連れが現れ、
滑っていくのが見えました。

その滑りを見て自分がやろうとしていることの方向性を
見る思いを抱き、今日の滑りを終えました。

宿に向かうのに大体の位置はネットで知っていましたが、
ナビで電話番号や宿名での検索でも目的地が出てこなくて
結局現地看板を見ていくことにします。

場所はビレッジよりかなり奥の森の中という感じで湯畑
からはずいぶん遠く観光には向かない感じです。

逆に私のようにスキーオンリーのものには都合がいいのかもしれません。

ただ、これだとスキー後に帰りに温泉に入っていくという
位置にはなく、どこかの湯に入らなければなりません。

いつも宿に確認するチェックアウト後の入浴も確認しませんでした。

マスコミやネットなどでこの宿のスタイルは知っていたので
ビジネスホテルのようなチェックイン時に料金先払いや浴衣は
自分でサイズのものを選んで持っていくということも気には
なりませんでした。

もちろん門限や風呂が12時以降は入れないことも私には関係
ありません。

ただ、部屋に入るとタバコ臭く、そこが喫煙階だと知り
事前に知っていれば禁煙部屋を選んだものをと思うのでした。

大浴場は温泉感はあまりないものの清潔でサウナや露天風呂と
施設的には料金以上のものを感じさせるものでした。

さらに食事が5時半ということでチェックインから入浴して
すぐ食事とあわただしい感じでした。

特筆すべきは最初から食事内容がビュッフェスタイルでアルコール
も飲み放題ということでお酒を飲む人にとってはかなりの
コストパフォーマンスなのではと感じました。

でも考えると多くの人を泊めた時にアルコールの注文を別に
とるとその人件費と売り上げを考えた時に人を増やすより
飲み放題でメニューに加えた方が求心力を高め他のホテルとの
差別化と選んでもらえる方を選択したと思えます。

他にもゲームコーナーやカラオケ、卓球台などもありそれらが
いちいち予約や別料金なしに利用でき、お客の好きなように
利用できることから若い人には選ばれる要素が高いと感じます。

ただ、何度も来たいか、ゆっくりのんびりできる感じはあるかと
いうと何度も来れるというのは料金的な面だけで一度体験したら
次は違う宿となってしまう可能性は高いようにも感じました。

客層を見てみると若いグループやカップルからお年寄りまで
様々な層がおり、今まで泊まったところとは明らかに違う
雰囲気でした。

中には仕事で泊まっているという感じのビジネス客や
ガテン系の作業着姿の方までおり、いつも泊まるところでの
リゾート感はないのでした。