goo blog サービス終了のお知らせ 

King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『バーリーシール』鑑賞

2017年10月22日 23時55分54秒 | 映画
ERを見てまたも見つけてしまいました。

Major Crimesの Mary McDonnellがカーターの
お母さん役で出ていました。

老けていてさえない役だったので颯爽とした
メジャークライムでの所長役と同じ人と確信
するのに時間がかかりました。

映画『proof』のグイネスバルトゥーも表情の作り方
などから『ホームランド』のクレアディンズだと
思っていたらこれは別人でした。

さて、前回『ザ・マミー』を見た時にこの『バーリーシール』
の予告編を見ていました。

アメリカをはめた天才パイロットということで大々的に
宣伝されていますが、見た感じはただの犯罪者の映画で
天才パイロットの活躍というか天才ぶりが伝わってこない
ただの密輸屋でそれがものすごいほど繁盛してもろもろの
ホローが得られず、使いつぶされた権力の手先で結局いいこと
はない一生だったという物語です。

アメリカをはめた男というコピーとともに予告編では
ザ・マミーより面白そうとおもったものの見てみれば
アメリカってこんなことばかりしてるんだという大国
なんてこんなものという感想と今の選挙の結果が被る
ものがあり降り続ける雨とともにすっきりとしない映画の
帰り道となりました。


『エイリアンコヴェナント』鑑賞

2017年10月05日 11時09分24秒 | 映画
前回、予告編で見たリドリースコットのエイリアンという
ことでたのしみにしていた『エイリアンコヴェナント』を
見てきました。

エイリアンはシリーズで続いていてリプリーに転移させて
よいよエイリアンが地球に到達するというところでこの
シリーズは完結されたようで、『プロメテウス』がつくられ
人類が最初にエイリアンと接触するところが作られるように
なったのですが、これはその続編かというと行方不明の
宇宙船とショー博士というのは同じなのですが、生き残った
アンドロイドとつながりがあるものの続編的なイメージの
つながりがないのです。

地球を狙った巨人種のエイリアン攻撃は博士たちの活躍で
そしされ逆に巨人種の星に旅立ったはずで、その星での
巨人種との戦いがあるのかと思えば最初のシーンはどこか
解らない星でのアンドロイドとその創造者の会話のシーンから
始まり、このシリーズでのアンドロイドは警句と同じで
とにかく危険の元なのです。

そして続編では初期版は欠陥品で続編ではより改良され
今度はよい方になっていてリプリーを助けるという展開
なのですが、今回もそういう展開なのです。

ただ、続き方としてはやはり地球に送り込むために
エイリアンが作られてしまうという方向がやはり
テーマとなり、リプリーが宇宙での労働者という設定で
運搬船の乗組員なのに対して今回のコブェナント号は
宇宙移住船で、オリガエ6を目指してハイパー睡眠中
の移動中、事故で目が覚めてしまうのですが、その時に
船長やクルーの何人かが死に宇宙船を修理するのですが、
その時に不思議な信号を受信するという展開です。

CMや予告編では地球に住めなくなって移住した人々を
襲うエイリアンということで紹介されますが、ここで
どの程度人類が宇宙に行き来しどの程度の科学力に
なったのかが疑問にあがります。

宇宙移住船ということなので、地球がもはや住め
なくなったかより行き来しやすくなったために
出てきたと思われますが、まずおかしい点が宇宙船
が無重力じゃない点です。

また、船内で起きているアンドロイドは人造とはいえ
生命体なはずでそれならば機械でない以上エネルギーの
補給と睡眠が必要でない理由もなくてはならないはずで、
機械化人間なのか全くの違う生命体なのかの説明がない
のです。

最初のシリーズでは牛乳のような体液と素早く正確な
動作など機械化されたような身体能力などが説明され
ていました。

今回の場合、やはり改良型と初期型というテーマがあり、
創造することを禁じられたという哲学的な思想背景など
もでてきます。つまり人工知能的な部分もテーマになって
来ています。

題名のコヴェナントという宇宙船の意味もすべて解決して
またハイパー睡眠に入る時にああそういうことだったのかと
思うような仕組みになっており、なにかとエイリアンシリーズ
のお約束を踏襲するような作りで、働く機械と、エアシューター
でのエイリアン放出というお決まりのシーンがあります。

いつも感じるのは、SFでは定番のジャンプというワープ航法
がでてきますが、宇宙船の中の重力という基本的な重力まで
操るエネルギー科学があることと空間を飛び越えるまでの
科学力に必要なエネルギーを操る力なわりに船内の機械は
いまだ21世紀のままなのです。

エイリアンに対する武器もいつも自動小銃くらいで進歩がなく
ストリーとしての新しさがまるでないのです。

一度受けたからずっと繰り返しやっているという頑固さが
一人の監督の持ちネタで定番ということなのでしょう。

だからかどうか今月リドリースコットのブレードランナー
がまた発表されます。なんとハリソンフォードもそのまま
出てくるという同じネタにこだわる姿勢です。

そして今回唯一の変化として、エイリアンが鳴き声を上げる
ことと音に反応するということです。

音により調教も可能という感じで、武器としての生命兵器
ということだとかなりの恐怖を感じます。

もともとこの恐怖感こそがこのシリーズの根源で止められない
強大な異星人に対して人類のなせる技はというテーマもあり、
団結と犠牲という行動が見られるのですが、一対一で対峙する
シーンが今回は多く、すると死亡フラッグが際立ち、あ、これ
はやられちゃうとわかっちゃうのです。

副官の女性にリプリーほどのヒーロー感がなく、ティーと
呼ばれる飛行士にいくらか存在感があっただけでした。

それなのにこの続編はもうすでに制作が決まっているのだとか
それまで監督の健康が保たれるのかが気になります。かなりの
高齢なので。

ERにジェームズ・クロムウェル

2017年09月10日 00時05分21秒 | 映画
またまたERに大物ゲストがでてついいろいろ
検索してしまいました。

というのはこのジェームズ・クロムウェルはとてもいい人
の役で出ていたのに最後でどんでん返しで悪い人になると
いう印象で、なかでも宇宙ものか西部劇かでシガニー・ウィーバー
と共演した記憶が強く、それが代表作だと記憶していたから
です。

ところが、二人の名前で検索しても何も出てこなくて、もしかしたら
メリルストリーブと間違えたかと余計こんがらがってきました。

そういえば先日NHKの映画で『クリエーター』という映画があり、
マーゴヘミングウェイが出ていましたが、エンドロールでは
マリエルとなっていて日本では孫にかけてマーゴにしてたのかと
思ったりしました。

とはいえこの映画も初見ではなく、映画館で見た記憶があり、
その当時はなんとも思わなかったし、実力のある科学者には
仕事も恋もついてくるんだととても肯定的に見た記憶があり
ます。

しかし、例によってよい齢をしてこういう青春真っ盛りの
人たちが大学で繰り広げるという夢も希望もある世界というのに
どうしても経験から色々突っ込みを入れたくなり、素直に
楽しめないのでした。

なにより、ピーターオトールが楽しくなさそうに教授役を
やっているのが見て取れ、こんなわけないだろうという苦悩が
にじみ出ているのです。

それが逆におかしくてじっくりと見てしまったのですが、
それと同じようなのがERにも言えて、頭を切り刻まれて
苦労しているクリーン先生のこれからどうなるかという
結論を知っているのにはらはらとして見入り、その双極の
悪の権化のような人たちがまたどうなるとしっていて
それが少し快感となるような出来事が起きるのもわかって
いても結局不幸が不幸を解消するようなカタルシスの
持って行き方に不安と人生と被るリアリティも感じたりします。

そして、今見ると改めて知る事実や実はこんなところに
こんな人というのが発見されてますます楽しいのです。

先日も検視官イーサンハントの元彼の役のマーク・バレーが
出ていて、それがなんとアビーの元旦那役だったのです。

クレジットをみているとゲストスターの中に時折
スペシャルゲストスターというときもあり、あのジョンカーターの
おじいさん役George・plimptonなどもそうでした。

ですから、ジェームス・クロムウェルもスペシャルゲストなのかと
おもったらそうたいした扱いではなく、役的にも重要度は左程
でもなく、ただルカの過去が明かされるという方に重要シーンとして
印象に残ります。

これも連続で毎日見ているから知れることもあったりでかつて
一週間楽しみにしてみていたのと違う楽しみ方です。

違う見方といえば、今グッドワイフもやっていてこれは
NHKでやっていた時には復習と再調査が必要なドラマで
いろいろと現実にかかる事件だったり、法律的な考察とか
何を言っているのか知るにはいろいろと関連知識も求められる
ドラマでそれが今までの法廷物と違い、多くの人が取り上げて
いました。

日本もやがてああいう法律サービスが必要な社会になるのかと
思われましたが、弁護士を増やすという掛け声だけで結局
まだまだといった感じでコンプライアンスなどといいつつ
グレーゾーンや政治家のいい加減さなどうんざりな事件ばかり
でとても法や行政文書など整備されていない社会なんだと
いう思いを強くします。

これは英国なんかと同じ、権力者が強力で文書ですべて
残す社会ではなく権力者の意向が強く働く社会なのを物語って
います。

まあそれは総理の意向を忖度するというこの間の国会の騒ぎに
象徴されるわけです。それは昔から場の空気を読むとか大人の
理解とか言葉でない決まりごとが支配するのは知っていて口に
しないだけです。そのうちそんなのは知っていて言葉に残すことを
強要するように変化していくのでしょう。


『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』鑑賞

2017年08月02日 23時55分34秒 | 映画
夏休みとなり、映画はお子様向けアニメとか
何かと子供意識の作品に占拠され楽しく痛快な
映画を涼しい映画館でだらだらと見たいという
欲求を目指すような動きはありません。

夏の映画館というと直ぐに思い出すのがオールナイト
上映されていた新宿プラザでみたスターウォーズを
行列の末夜明けの回をやっとゲットしてみた記憶と
エイリアンを見た記憶がよみがえります。

そのエイリアンも今回の予告編でまたぞろ新作が
作られたようで派生した新シリーズなのか詳細は
まだ解りませんが、リドリースコット監督の撮る
もので何となく期待はさせます。

さて、いつものように夜の上里のモールに行った
のですが、スケジュールをみるとなんとも夏休みの
最盛期であるはずの予定表がしょぼいのです。

トムクルーズ最新作ということでテレビなどでも
大量予告とワイドショーなどでも取り上げられていた
のに、上映回数はわずかで夜もいつもの最終回はなく、
こちらを夕方に出ていかなくてはなりませんでした。

4DXや3Dの上映もなくやっと見たのは吹き替え版でした。

これにはいろいろ違和感もありましたが、それでも一番
音響やサイズ的にはいいスクリーンでした。

ストーリー的に砂漠とミイラと呪いと謎などという
かび臭い設定と出尽くしたもののように感じましたが、
テレビで見た予告編の瞳が四つになるシーンがどうしても
トムクルーズ最新作が今ベストの選択と思わせました。

ストーリー的にミイラがメソポタミアの遺跡で出てきたり、
ロンドンの地下鉄工事で十字軍の墓が出てきたりとさんざ
20世紀に古代の遺跡を略奪してきたヨーロッパ各国が
そんなことは十字軍の時代から行われていたことだと
いわんばかりに組み立てた強引な話で、有名な話をとにかく
くっつけてエジプトの古代からずっと続くという生のほうが
もはやそれは現代では癒しようもなくどうやっても解放の
ない方程式のごとく行き詰まりの問題のように見えます。

いずれにしろ墓にしろ牢獄であれそれをのちの人々が
暴くのは災いがあるように思えます。

来年の世界遺産の登録に向けて世界三大墳墓のひとつである
仁徳天皇陵を国として推薦していくというニュースがあり
ました。

しかし、これは宮内庁が管理し調査も発掘もされておらず
誰の墳墓かも定かではありません。

つまりはそれが正しいありかたなのかもしれません。

身近な歴史もいとも簡単に改変されたり都合よく書き換え
られたり、抹殺されてしまうものです。

過去の遺跡なども文明の連絡がないと何でもかんでも謎
なのです。

オンカロの入口には子孫たちに向け警告文字がいろいろな
文字で書かれているそうです。核のゴミで危険なので
近づかないようにとの配慮です。

そんな何十万年消えない毒を生み出すものを作った責任を
考えた人はいないのでしょうか。

私は松本零士のようにコスモクリーナーなるものが作れる
気がします。

燃え尽きた星が中性子星になるように重力由来素粒子の
研究により放射性物質も皆中性子に変えることができるで
しょう。

もしくは量子もつれの状態から量子テレポーテーションの
原理から放射線物質のキーになっているところを飛ばして
しまうとか放射性を出さない物質転換を図る道はありそうです。

そんなことを思いつつトムクルーズの最新作を楽しんだ
わけですが、この50代アクションスターがいつまでもつのか
いつまで楽しませてくれるのか、彼が肉体美を誇りつつ
死からよみがえるシーンなどはかつてミッションインポッシブル
で見せたシーンそのままだし、砂嵐の中全力疾走するシーンなども
どこかで見たシーンのように感じいつまでもつなかという懸念を
つい持ってしまうのです。

それでも秋にもまた次の作品があるというその予告編をみると
またすぐにも見たい欲求もありました。

このシネコンの寂れ方をみているとだんだん見たい映画も
なかなかお目にかかれなくなりそうな不安を感じる日でも
ありました。

ジェイソンボーンと『グランブタペストホテル』と

2017年03月17日 14時19分57秒 | 映画
期末に入り、何かとお金が入用ですが、ガスとプリンターの
インクを買ったらもう金庫は空になり、レギュラー豆の仕入れが
滞り、発注を優先すべきか金策をすべきかと悩む始末です。

その他にスキーに行く日も色々と予定を組み込むのにあれやこれや
都合をつけなくてはならず、さらにその肝心のスキーの進歩も
今や一層の重大時点を迎え、何をどうしたらいいのかわからなく
なり、これにも悩む事態となっています。

一時ははっきりと解決法のようなものが見え、これはできるのではと
思ったりしたもののいざゲレンデに立つと考えたことは無駄で
とにかく滑って実証するしかないのではという感じもしました。

さて、そんな最中、私の自由時間はますます減り、一時は増えていた
ハードディスクもパソコンもテレビのレコーダーも減る一方です。


そんな中見たこの映画はとても心なごみ私好みの映画でした。

主人公の台詞でまだ文化が残っていた時代にはという
回顧的なものに含まれる痛切な文明と政治批判があり
芸術や文化に託された人の心がこの物語に生きている
と感じました。

ホテルという言葉に色々と人は旅愁やら旅の思い出やら
連想するものがあり、誰もが憧れた豪華な美しいホテルという
この物語の舞台も回顧的に語られる最初の姿は今あらゆるところで
みられるリューアルホテルを思わせ現代の予言的なイメージと
現代文明に対する痛切な批判をも感じさせるのです。

最初に登場するオーナーと作家の出会いがもはや美しい廃墟と
いう変わり果てたホテルでありながら、今なお一人旅の人に
かかわりたくない人には理想なスペースであり、桃源郷のように
美しいというのも謎めいて人々の想像を掻き立てます。

そして、映し出されるホテルの映像には今あるような
下品な指示看板だらけで閑散としたホテルの姿なのです。

オーナーが語るかつてのホテルに転じると人々が行きかい
にぎやかで従業員があふれる活気のある姿と集う人が伯爵
夫人などかつての貴族階級という今はもう絶滅した幻の
セレブたちでそれをもてなす伝説コンシェルジュという
構図も次に展開する物語を期待させます。

そして、この映画がなぜこうも懐かしく感じおとぎ話の
ような魅力にあふれているのかの謎は独特なカット割りや
セットなどがみんな紙芝居的に展開しているという絵の作り
方から来ているようです。

痛切な文明批判としては戦争とか難民とか愛とか家族が
展開して物語の対比に芸術と文化があり、結局は現代の
繁栄があるわけでその前に災害や疫病で人の手に負えない
次元でひと時の幸福も繁栄も消えてしまうというところが
なんとも切なく心に響きました。

この映画は2014年の日本公開ですが、全然知りません
でした。

アカデミー賞に4部門獲得したほか各賞もとった話題作
なのに全然当時見ようとも感じなかったのは多分上映館
が近くになかったせいもあると思います。

近年この傾向は強くなっており、よほどアンテナを
張ってよい作品は小さな上映館でも遠くても見に行く
心構えが必要です。

さて、もう一つの自由時間に読む本に関しては目の
衰えやホテルで夜はベッドで本をといっても完璧な読書灯
を備えたホテルは珍しく、先日の伊東園ホテルにはそれが
あり、ずっと読み続けていた本がやっと読み終えました。



映画ジェイソンボーンシリーズの原作です。

映画の方は、記憶がよみがえり謎が解決されてかつての上司や
なぜトレッドストーン作戦にかかわったかなどの謎が解決し、
作戦の黒幕も始末してさらに次にグレードアッフした作戦が
展開してそれを阻止する行動に出るという新シリーズまで
展開することになっていますが、これは原作とは違い、原作者も
他界するなど原作の方は記憶がないままで自身の解決に決着が
着いてないような終わり方になっています。

アクション映画として今までにない格闘シーンとかカーチェイス
など独特の世界観と人気を確立したこのシリーズですが、原作も
なかなかよくできていておもしろくどんどん読めてしまいます。

ただ、現実世界にマレーシアでVXガスで暗殺事件が起こる現代
では、果たして超人的な殺人マシーンとかミッションインポシブル
のようなスーパーエージェントが果たして活躍して平和を守って
くれるのかとても不安な気持ちなります。

ゴーストプロトコルでは、核発射装置と起爆コードと衛星が
必要だということが描かれましたが、現在北朝鮮では大陸間弾道弾を
搭載するエンジンの開発が成功しそれを間もなく目にすることになると
いうとんでもない事態になっているのにそれを阻止する行動は一体
どうなっているのでしょうか。


『ドクターストレンジ』鑑賞

2017年02月26日 23時55分58秒 | 映画
日曜日は地域のイベントや町内会の行事やら
目白押しで忙しく息つく暇もなく過ぎ、気が付けば
月末で色々な業務にも追われるという日でした。

そんな中、決算業務やら確定申告やらという一大
事務は何とか終え、ここのところの心の糧であり
文化的欲求でもあるところの映画を見たいという欲求が
あり、ラジオで聞いた映画紹介された作品などは
近くの上映館がなく、それでも気になっていた
『ドクターストレンジ』はまだかろうじてやっている
状態を知り、いつものように最終回にでかけて
やっと見ることができました。

テーマとしては野心と向上心に燃え一流の腕を持つ
外科医が事故から未来を絶たれてそれでも違う道から
再起するというものです。

その方法として用いられるのが古来からある魔法で
その活路を見出し、行きがかり上、地球を救う立場に
なっていくというものです。

もう見るとなんとも滑稽で映画の世界でしか成り立たない
子供向けの話に聞こえますが、この話に興味を持ったのは
主演のベネディクト・カンパーパンチということと予告編の
ビルが折りたたまれて地面に吸い込まれる映像とかマルチバース
の異次元の力とか今までの映画とは違うものを感じたから
です。

そもそも私ども世代はテレビでユリゲラーとかUFO特番とか
オーパーツの謎などがゴールデンタイムにバンバン流れて
いた時代の人間としては超能力など簡単に信じてしまうし、
反応もし、多くのかつて見たそれらの謎が実は嘘であり
デマ番組という事実を知るに至ってもこのマーベルとか
ディズニー映画の夢と魔法と冒険の世界というのは
やはり永遠のテーマなのです。

今や科学万能の世界で、多くの謎やら素粒子物理学など
まるで魔法のような世界も解明してきた人類は、その
解明が進むとまたその先に大きな謎が続いているという
現実を見てきました。

多くの発見が相次いだ世界でもいまだに魔法とか人知を
超えた世界は存在し、ダークマターやらダークエネルギー
といった私たちが知る通常物質よりはるかに多い未知の
物質に占められていてその行く末さえ想像もつかない
のです。

玄奘三蔵がインドに真の仏教を知るため旅だった記録に
インドの僧が鉢を飛ばして食事を得るシーンが出てきますが、
当時の僧にはそんな超常能力があったとされ多くの物語に
残されています。

座禅や瞑想により不思議な体験をした話は今でも紹介され
何らかの超能力が発揮されることは仏教修業ではあり得る
ように受け取られなんともそそられる話に感じます。

しかし、仏教というのは悟りを得るためのものであり、
それらの法力などは邪魔なもので排除されてきたとも
いいます。

古来の歴史書や物語にも超常的な力により物事が行われた
伝承や記述があり、それらは科学がまだ発展していない
物理法則も確立してない時代で幼稚な妄想というとらえ方
もされますが、なぜかそれだけでは済まないものをはらんで
いるのです。

というのは、現代でも多くの人が宗教がらみの儀式やら
祈祷の類は排除されず、大きな建物から自宅の建設の
前には神主がお祓いをしたり、普段神棚を拝まない人でも
初詣には出かけたりします。

先の玄奘三蔵もインドの僧が鉢を飛ばして自分の番が来た時に
中国では仏法が廃れ自分は鉢を飛ばす修業もしていないのでできないと
言い訳するとインドの僧は何をばかなことを言っているんだと
相手にせず僧ならできると飛ばすことを迫って困った玄奘三蔵
は故郷の方角に祈祷をして恥をかかせないでくださいと祈りを
上げると誰の鉢より早くとんで食事を運んだとその記録に書いて
います。

そんな事故で手が麻痺して医者としての未来が絶たれてしまった
ストレンジがたどり着いたのがネパールで、再起をかけることに
なるのですが、魔術の根源が異次元のマルチバースの力だという
のが切り口としては新しく、映像についてはNASAの協力があった
らしくエンドロールにNASAへ謝辞がありました。

ただ、現科学上マルチバースの証拠となるヒッグス粒子の質量は
観測された実験での数値と理論が合わず、その存在は証明に至って
ません。

もちろんネパールカトマンズに現在そんな魔術を教えている教団が
あるわけではなく香港とロンドンとニューヨークに結界を張る拠点
などもないわけです。

なぜ地球をダークエネルギーから守るのにニューヨークと
ロンドンと香港に拠点を置き結界を張るという必然というか
構造がよくわからないのですが、映像としてはその映像が
その魅力的な都市の映像がつながって現れることに目を奪われ
その意味よりとにかく地球を守ってほしいという見る側の気持ちも
重なります。

ところで仏教の結界の概念が西洋人にもあるのか。通じる
のかという疑問も沸きますが、西洋文化にも悪魔を呼び出す
のに魔法陣というものを書くという文化があり、なんらかの
ゲートということでとらえられているのかという感じもします。

また作品中、魔術で戦うのに負傷した人がニューヨークの
病院で治療されるというシーンやアストラル体として戦う
際に肉体に受けた電気ショックを使い攻撃するなどとんでも
シーンが多くて魔術としての深度とか世界観のもろさが目立ち
そこらへんは現代科学との整合性とかもっと練って世界観を
統一していかないとこれからのシリーズ化も視野に入れ
発展性が乏しくならないようにしてもらいたいと思いました。

映像としては今までにないもので、映画としては巻き戻し
というのは古い手法でそれらも取り入れられていたりと
今後の発展も楽しみなところもありました。

そんなあり得ないものとして楽しむ魔術なのかそれとも
実は現実にも侵入してくる世界なのかということも感じつつ
帰りました。

『スクラップアンドビルド』と『紙の月』

2016年12月20日 18時55分24秒 | 映画
『スクラップアンドビルド』はNHKのドラマで録画して
みました。

そのちょっと前に『紙の月』も録画してありみたのですが、
この文芸作品の映画化はとても対比的に感じたのです。

前の方が原作より良くできたドラマになっていたのに対して
後の紙の月は原作と違うところがすごく違和感をもって
とてもつまらない下手なエロ映画でそれも失敗作でどこに
魅力があるのかというひどい出来でに感じました。

というのもこの紙の月は劇場で予告編で見てその主演に
宮沢りえという女優にこの主人公がかい離しているところに
なぜかエロシーンを多く入れて何の狙いなのかもともとの主題を
解らなくしてしまいました。

私はこの映画監督の話をテレビや映画で聞いており、それで
かなり期待した部分もありましたが、それがこれだったのかという
がっかり感はより強くなりました。

紙の月だから壊していいんだという言い訳を残してお局の小林聡美
の前から逃げていくシーンが監督のいうこのシーンを考えて撮りたかった
ものなのでしょうが、色仕掛けで預金を取ろうとしたり原作にないような
シーンにこれは宮沢りえだから変な浴と違う映画に変えた原因がある
ようで、原作でタイに逃げてからさらに若い男と食事してさらに逃げる
シーンこそ作るべきラストだったのに非常にがっかりのラストでした。

原作を読み違うシーンを入れるのは文学と映像表現では手法上しかた
のないことですが、選ぶ役者や色々な制約があるにしても原作を読んだ
人をがっかりさせるのはいかがなものか。

その点、スクラップアンドビルドの方はドラマの方が解りやすく原作
よりいいくらいでした。

『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』鑑賞

2016年12月20日 18時36分32秒 | 映画


映画というのは主に追いかけっこでありその主要スタイルとしてロードムービーと
いうのがあります。

アクション映画には必ず主人公が逃げて悪者が追いかけるという
シーンがあります。

その移動というところに映画ならでわの話の展開があるわけで
ロードムービーというのはまさにその特性を最大限に使った
旅物語なのです。

私の大好きなスタイルであり、スーパーヒーローや謎や絶対的正義もない
強さや豊かさなども微塵も感じない原寸大のアメリカを描かれているの
いいなと思います。

アメリカも地方は貧しくろくな職もなく、親戚には刑務所に入った
のもいるというその親戚が集まる席で話されるのは車の種類であったり
過去の恋バナであったり過去の残骸と年老いたかつての仲間たちの
成れの果てなのです。

それもそれが息子が親の過ごした過去を知ることになり、過去の事業の失敗
や共同経営者との過去や返してもらえないコンプレッサーなど親のろくでも
ない失敗の数々や母親と争ったという女性に会ったり、アメリカの地方では
やはり若者の生きる目的が女性と車であったことが日本のかつての自分たち
の若い時代をまた思い出すような展開です。

老いと地方の貧しさとこの映画が白黒でずっと描かれていることとすごく
リアルに人の思いというものを感じさせるのです。

最初はこの老人の願いをただのくだらない老人の妄信として取り合わなかった
息子も最後はその夢をかなえてやるところに人の思いとか幸福とかじつにじわっと
心にしみる味のある映画となっていました。




『ジャックリチャー』みてきた

2016年11月17日 23時32分56秒 | 映画
先週に続いてまたいつものシネコンに映画を見に
行きました。

先週同様、仕事後走り風呂に入り、最終回に行きます。

9時20分からなので三十分前に着き飯を食おうとしたのに
モール内の食事処は終わりテイクアウトのタイ飯という
貧相な感じの食事になってしまいました。

それでもこのトムクルーズの最新作は楽しみにしていたので
気分よくまた長い予告編をみます。

アクション映画でありながらそのアクションに前回のジェイソンボーンも
感じたのですが、新しさと展開の妙がなくなんかマンネリで、もはや
海外を巡ったりして目新しい絵をそろえてもあまり肝心のところはCGという
ことを思うと感動を伴う映像というのもなかなか出会えなくなっていると
いわざわルを得ません。

それに加えて今回の映画は音楽がダサくとても感情移入しずらく
かっこわるいのです。

加えてストーリーも裁かれない悪に対して強固に望むという何の組織にも
属さない正義のアウトローという設定どころがあまり必然性とか正統性と
オチがあまりにありふれたもので期待しただけに少しがっかりな出来でした。

もはや50代のアクションものというのが見どころにおいてやはりやりようが
狭まり似たようなものになっているというのが原因にあるようです。

今回はトムクルーズ最新作ということで前回とは違う大きいスクリーンで
したがなんか画面から漂うのは古さと手垢の付いた感じの物語でその迫力も
いまいちな感じで終始して終わってしまうのでした。



『ジェイソンボーン』みてきた

2016年11月11日 18時45分33秒 | 映画
なぜ今更また蒸し返したかのようなジェイソンボーン
シリーズをやるのかという気もしましたが、まあこの
シリーズは他のスパイものの中でもアクションとかちょっと
違ったので全作見ています。

新作も当然見に行くことにしました。

といっても昨日の最終回で、もう最後の方だからか人気が
ないのかこの一回しか上映がないようです。

それも7番スクリーンという一番小さいところでやっていました。

仕事が終わり、走りに行き、風呂に入ってから出かけます。

いつものシネコンには大体一時間くらいのものです。

川向うを走ると渋滞もなく信号も少なく丁度良いドライブです。

君の名はなどはまだ一日5回もやっておりやはり人気がないのかなあと
思いつつ券を買い、長い予告編を見てやがて始まりましたが、一番
興味のあったなぜいまさらまたCIAとかかかわりになったのかという
ところはかつての職員で手引きをしてくれた人がまた内部情報を取りに
いくというなんでまだやってるのという行動から始まります。

前回CIAの犯罪ということですべて公になり作戦は中止になり、責任者は
死んだり責任を取らされたりという完結を見たはずなのに、新たな作戦が
進行中で、それを知ってしまったために命を狙われるというの展開です。

もう手垢の付いたトレッドストーン作戦もジェイソンボーンの父親が
出てきてその関与と自分が暗殺者になった経緯をまたぞろいじりだして、
予告編での与えられた記憶は偽物だったとかいうものとは違う感じで
まあ作ろうと思えばいくらも作れそうです。

ただ、物語の必然というか最初のころにはあった愛するものを守るとか
本当の正義とか守るべきものという明確な枠組みがもはやなくなっていて
大国の守るべき情報とそのための殺人者の必要性など本当はどちらが
テロリストなのかという危うい状況に話が入っていると思います。

まあそれで  もう派手なアクションや、もはや昔のようなキレ
のあるアクションは無理だろうと思われる本人の今の状況を
うまく補い強さを見せます。

本物の工作員は地元警察なんか問題にならないくらい危険で強く、
力の行使ということについてちょいと考えさせられるのですが、
でも、ジェイソンボーンが倒すためにものすごいカーチェイスと
なる相手の工作員は現実なら武装していてスナイパーライフルを
持っているという優位を活かせばもっと楽に対戦できたはずです。

まあこれはこれが見せ場なので壊しに壊して警察も止められなく
なっちゃうんだという感じで、それにしてもスワットの装甲車
みたいなトラックは戦車並みの走行能力を見せ、これも逃げないで
追いかけてきた車に体当たりしたら逃げられるんじゃないかとも
思うのでした。

まあそんな細かいことを気にしないでアクションとして楽しむ
そんな映画でした。

帰りの運転が影響受け少し粗めになってしまったのは内緒です。

帰りは深夜なので信号の少ない道を通るのがより重要になります。
こういうのはナビでは検索できないので自分の感が生きます。
こういうことがこれからの世なのかで重要なのだと思いつつ帰りました。

『インデペンデンスディリサージェンス』みた

2016年08月12日 14時41分10秒 | 映画

いつものシネコンで深夜の最終回を見るといういつもの行動です。

ところで、この上里のシネコンへのドライブですが、
スキーの時と同じで藤岡のインター向かう太駄中交差点
を左折せずまっすぐというのは定番ですが、それから先の
児玉から上里はいくつもの行き方があります。

ナビでは国道254号から462号を通る道を案内します。

しかし、それでは信号が多く、渋滞も激しい道なので
254へは入らず、セブンイレブンとガソリンスタンドの交差点を
左折して、次に254号を横断し県道131に入ります。

この信号には左側に牛小屋がありそれ以外に目印がありません。

この県道を北上し三町の信号を右折するとすぐウニクスです。

つまり曲がるところはこの三か所の信号だけで街中の渋滞と
信号が避けられるベストで簡便な道だと思います。

ただ、気になるのは462も131も元原の工業団地を迂回する形で
この団地を突っ切ってかつ信号もない道がありそうなのですが、
あまりグネグネと曲がっていくのでは却って遅くなりそうで
三町の交差点を目指す道になります。

それでも最近、ナビが時間帯によっては決まった幹線道しか
案内しなかったのが、今のナビは渋滞やら到達時間を考慮して
かなり細かいルートを案内します。

昨日は帰りに関越の脇をずっと通るルートを通りましたが、
これだとその後信号に結構つかまり、距離的には最短なものの
近くなった感じはしません。

夜なら国道を走った方が信号も連動しているのでそんなに
気にならないかもしれません。

さて、映画ですが夏休みでろくなものがく仕方なく最後に
残ったのがこの映画ですが、いつも思うのですが、こういう
映画を作る人は重力とか物理法則のことを理解しているのか
ということです。

そもそも科学考課を経たものなら宇宙人が攻めてくるという
発想が間違っているとなるはずです。

巨大な宇宙船でコアを掘りに来るというのも荒唐無稽です。

前回の戦いのときにはウィルスで宇宙船のコンピューター
を破壊するということでしたが、今回は敵の宇宙船をぶんどり
タコのような宇宙人を攻撃するという前時代的な活劇となり
スターウォーズ的戦いなのですが、SF的には幼稚極まりない
ものです。

もっと納得できるストーリーと科学的落ちがほしいところ
でした。


映画観たい

2016年07月06日 16時19分06秒 | 映画
今月のラジオ深夜便でのおすすめ

●「フラワーショウ!」
●「疑惑のチャンピオン」
●「めぐりあう日」
●「シング・ストリート 未来へのうた」
●「人生は狂詩曲」
●「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」

例により近くの映画館ではやってません。

都内に見にいけばということだけどそれほどの作品か
は不明。

ということで、今やっている新国立美術館のルノアール
と同様みたいけどいけないという踏ん切りがつかない
もやもや状態です。

時間がないとかいろいろ理由はあるものの、自分の
根本的な問題もあるような気もするこの頃です。

『マネーモンスター』鑑賞

2016年06月15日 23時17分25秒 | 映画
NHK朝のニュースでエンタメコーナーで紹介されて
いました。

それを見てジョディフォースターのインタビューなどを聞いて
それじゃあ見てみるかと出かけてみました。

期待としてはお金を失った犯人の人生とかもっと浮かび上がって
きたり、ジョージクルーニーの口だけの人生がもっと際立って
きたりして盛り上がってくるのを期待しましたが、ダメな人生の
犯人は奥さんの呼びかけですべてであり、それ以上深めようと
せず、なぜか真実を明かす方に手を貸した広報の女の人の決断と
裏切りがなぜそうさせたかという説明が少なく、これはともすると
今まであった映画とか手法に重なってしまうのをどうにか避けて
今の問題を浮かび上がらせて人々が持っている社会の怒りをどう
したらいいかという提案なのでしょう。

犯人と司会者が徒歩で移動するシーンはブルースウィルスの『16ブロック』
を想起させますし、マスメディアが生中継で犯罪を暴くのもなにもこれが
最初ではなく、暴いたからといってこれは銃で脅されたからだとなれば正式な
証言や自白ではなく、まして公開の裁判ということで債務名義ができる
わけでもありません。

この映画で示された公開されてしまったスキャンダルというのは社会的制裁に
必ずしも結びつかないばかりか起こり得ない仕組みが多々あります。

しかし、実際ニュース映像でかつて犯罪の実況中継になってしまった豊田商事
に犯人がさされる現場やオーム真理教の村井さんがさされるシーンなど現実の
ショッキングな映像を見てきた我々にはその暴かれるものとか手段とか現実に
即して人々の怒りが何に起因し、どう社会として消化していくのかがもっと
描かれてほしかったと思います。

ボーリングフォーコロンパインのマイケルムーアのように映像を使って真実を
あぶりだすというスタイルは実は映像でごまかしていることにつながり、
真実とは映像でねつ造するより実に簡単に闇にまみれてしまい、それをいかに
表に出すかはこの映画のように簡単ではないでしょう。

でも、希望としては定番な終わり方のようなジョージクルーニーが一発
お見舞いして気を晴らすしかなく、巨悪はそのまま生き残るのではなく、
次の巨悪にとって代わるだけという複層的な視点も必要かと思うのでした。

『レヴェナント』鑑賞

2016年04月28日 23時56分30秒 | 映画
昨日ホテルに帰り夜から雨は本降りになり、
今日のスキーは取りやめにしました。

前回の草津の最終日も雨で滑りましたが、この前の転倒に
懲り、ここは素直に撤退としました。

さて、そうなるとチェックアウトまでぐだぐだと温泉と
部屋を行ったり来たりして過ごし、帰りにいつもいく
シネコンで『れヴェナント・蘇りし者』をみました。

アカデミー賞を受賞したり、ショーンペン他業界人が
べた褒めする前評判にひかれて見たのですが、どこか
納得いかないのです。

簡単につまらないですませてはいけないような。

それに黒沢映画なと日本人や昔の映画を知る人に
この薄暗い自然光を使った撮影方法や長回しなど
目新しくはなく、300kの復讐の旅というのもあまり
実感できないし、昔の西部劇にあったようなシーンばかり
に感じます。

それに加えてつい一か月くらい前に見た夢に岩穴に隠れて
川で魚を捕まえて生で食べるシーンはまるきり同じものを
見ているのです。

ところどころそんな既視感に襲われる映画でした。

あまり時系列や誰が誰に追われているのかよくわからない
構成だったり、雪に埋もれるような吹雪なのに雪が融け融けの
春の雪だったりとリアルを追求したにしてはお粗末な点など
が見受けられるのです。

ただ最初のクマに襲われるシーンは圧巻で今までこういうシーン
ではどうしても嘘くささが出て白けてしまったのがまるで
なく、オオカミに襲われるバッファロー同様どのようにして
とったのだろうかと見入ってしまいます。

結局長い映画も見終わってみるとぐっと残るものもなく
ディカプリオなどアカデミー賞をとったもののまともなセリフ
もなくほとんどがうーうー言っているだけで暗くて誰が誰だか
解らなくてオスカーの価値を考えてしまうような受賞でも
ありました。

でもこの映画今までもう見られないと思われたシーンが色々と
出てくるので簡単なラベル分けとか決めつけの危険性を感じる
映画でした。

『スターウオーズフォースの覚醒』みてきた

2016年01月21日 14時14分09秒 | 映画

いつものシネコンでメンズデーの最終回で見てきました。

当初は4DXで入間に行ってみる予定でしたが、ひとりで
みることになったので普通の2Dで十分かと上里になりました。

そして、感想としてはこれはなんでまた蒸し返して同じような
話をやり直さなければならなかったのかという事です。

その為、老いぼれたハンソロや婆になったレイア姫や爺の
ルークなんか引っ張り出されてしまうという事態もこれ
やるべきことだったのかファンのみたいものだったのかという疑問です。

テレビで前作を全て復習でやっていたのでだいたいみたせいか
余計その思いを強くしました。

サザエさん状態になったスターウォーズなのです。

悪と善の戦いと家族のストーリーという構造は残したまま
宇宙を舞台に騎士に今度は武士も参加させてはとふと思ったり
しました。

その源泉になったのが今読んでいる新太閤記です。

豊臣秀吉の生涯はもうすでに色々な本があり、語り尽くされている
はずなのに、昭和になって吉川英治が書き、司馬遼太郎が書き、その
日本の基礎となった歴史に語るとともに時代の日本人の魂も考え方も
盛り込まれているのです。

日本の基礎は昨今、近代史にあり、昭和初期の世界観を当時の
資料や戦略を理解することで現代を知ることになると言われて
います。

ところが、その明治という近代化を成した基礎は信長が乱世を
ただし、武門の統一から日本の基礎をつくったことにたどり着くのです。

そして、その生涯は明智光秀の反乱に打たれ天下統一はどのように
受け継がれたかを知ることはさらに日本の謎を知ることだと思います。

スターウォーズは民主化では大きな国は統一して治めることは
難しく、やがて帝国主義に変わるという考え方が底にあり、現行の
民主主義の成功と正義に精神世界のかかわりもあるという一見
東洋文化へのあこがれのようなチャンバラに込めた思いなども
見られてテーマとしては色々な展開が可能なのになぜ前の六作品
を焼き直すようなことになったのかちょっと残念でなりません。