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14年12月~15年1月 7年ぶりの香港でおひとりさま年越し その3

2015-01-29 | リョコウ
2日目、大晦日の続き


フェリーがカオルーンに着いた頃にはもう飯時。
チムサーチョイ周辺は、カウントダウン花火を観るために出てきた人達で、前日とは比べ物にならない程ごった返しています。
とりあえず晩飯ですが、年越しそばは無いのでチムサーチョイをぶらぶら。

スイーツや点心で日本でも人気の糖朝が有ったので、飯メインで入ってみました。
生海老を材料にした鮮蝦水餃子。また雲呑麺にしたかったところだけど、麺を食ってたら他の料理が食べられなくなるから、今回は水餃子に。
やっぱ干海老と比べると、生海老を材料にしている方が食感が良くて好き。
牛肉と茄子のXO醤炒め。
海鮮焼きそば。どれも超美味かった。
大阪の糖朝はちょっと高めなので入った事がないんだけど、同じ味なのかな?いっぺん行ってみようかな。
鼎泰豐なんかは日本で食べるとクオリティーも品数もだいぶ落ちるし、気になるところ。

満腹になったところで、無料Wi-Fiが使えるショッピングモールを見つけ、レンタルWi-Fi屋に抗議のメール。
内容は、マカオでは全く使えなかったので、「香港マカオプラン」から「香港プラン」へ基本料金を契約変更と、一日分の使用料の返還。
香港に戻ってからの当日使用料なんて後で言われると面倒極まりないので、この日は香港に戻っても電源を切ったままで超不便でしたが、業者さんは後日きちんと対応して下さりました。

そうこうしているうちに21時、そろそろカウントダウン花火の場所取りに行こう。
チムサーチョイ一帯が全てホコ天になっていて、人がうじゃうじゃと地下鉄や北部から湧いてくる。
人の流れが完全に規制されていて、花火会場のビクトリアハーバーに出るには、スターフェリー乗り場付近まで迂回するようになっていました。
その流れに乗ったままアベニュー・オブ・スターズに進むと、香港文化センターの横で流れが止まって、なかなか先へ進めない状態に。
そこから1時間かけて15m程進んだものの、海側はちょうど壁やら柱やらが有る位置でほぼ完全停止。
前が全く動かないのにまだまだ後ろに人が押して来ているようで、満員の通勤電車のような状態になってしまい、腕は自由に動かせないし、四方から密着していてやたら暑い。
時折前方から、せっぱつまったかのような人を先頭に、強引に人を押しのけて引き返す列が来る理由も納得。
この時でだいたい22時だったかな?年越しまでの2時間も一人でこのままだなんて考えられないと、次第に恐怖を感じ始めた頃、スポンサーなのか、“LINE”キャラクターがプリントされたスティックバルーンの入った小袋を、大会スタッフが観客の列に投げ込み始めて、若者を中心にその強奪戦のような状態に。
ただでも身動き出来ない中でそんな事が起きたものだから、押し合いへし合いでさらに人との間隔が詰まり、マジ息が苦しい、なんなら周囲からの圧力で足が浮いてしまいそうな状態です。
これはあかん!と思い、花火をあきらめて、引き返す決意をしました。
ぎゅうぎゅうに詰まっている人の中を謝りながら無理やりかき分けて、時折中国人特有の舌打ちを聞き流しつつ、ふと振り返ると、俺の後ろにもいつの間にか引き返す人の列が続いている。
やっぱ怖かった人、俺以外にも居るよな。この状況で将棋倒し起きたらそのまま圧死するよ。
つーか、この旅一人で良かった。誰かと行ってたら観たい観たくないで喧嘩になってるところやわ。

で、ですよ。
帰りに香港文化センターでトイレを借りたんですが、トイレを通り過ぎて建物を出た付近に花火が余裕で観えそうな広場が有って、前方には座って陣取ってる人が大勢居たけど、中程から後ろの立ち見出来そうなエリアは空き空きでやがんの。
正面にはコンベンションセンターが見えるし、場所的には全然悪くない。むしろ、さっきまで居た辺りだと、待ったところで何も見えないままでした(トップ画像)。
ということで、ここで1時間半待機です。引き返して良かった。


日本との時差が1時間の香港。
周りが「あと1時間!」と期待している最中に、一人心の中で「ああ、日本は今頃盛り上がってるんやろなぁ」なんてちょっと感傷的に。
ちょうどその頃から、15分置きに対岸の建物から小さな花火が上がったり、周辺でシャボン玉が出たり。
その度に観客は、さっき手に入れたスティックバルーンをバシバシ叩きながら大盛り上がりです。
流行りのドローンがさらに観客を煽ります。テレビ局のかな?


そして、いよいよカウントダウン開始!
思いっきりフライングで花火が上がりましたが、みんな動じず、大興奮のまま2015年を迎えました。

13分間ノンストップで、広いビクトリアハーバー全体に怒涛の花火の乱れ打ち。
大阪の淀川花火の時間を短縮して、13分間十三から中津までの一帯で打ち上がり続けると思ったら凄いでしょ?
俺のエリアからは左右が観えなかったのがちょっと残念ですが、少し前までホテルに帰る気になってイライラしていたので、もうそんな些細な事はどうでも良い。



終わったらさっさとジョーダンまで歩いて帰ります。ぐずぐずしてたらまたなかなか進まなくなって、翌日に影響が出る。
ネイザンロードの途中で、流れに逆行して進んでいく黄色い雨傘をさした集団とすれ違いました。例の雨傘革命の学生デモ隊かな?
心から応援しています。今の美しく活気に満ちて自由な香港が変わってしまうのは惜しい。
ホテルまではカオルーンパーク沿いにネイザンロードを真っ直ぐ進むだけ。
カオルーン側で、チムサーチョイから一駅の歩ける距離に取ってて大正解でした。

部屋に戻ったら、「あけおめメール」の連打をしてから、疲れてまた気を失うようにコロッと寝ました。



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