そーれりぽーと

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食堂かたつむり

2010-02-07 | 劇場映画れびゅー
「すげぇよリンゴちゃんの料理は、食うとさ、変わるんだよ」
『かもめ食堂』を連想する台詞と、中島哲也監督を思わせるビジュアルの劇場予告編。
美味しそうな料理を期待して『食堂かたつむり』を観てきました。
★★★★

アーティスティックな映像や音楽を使った奇抜な演出の連続がちょっとウザくも楽しくも。
中島哲也監督の映画が大好きな俺としては、こういうごちゃごちゃキラキラした映画は嫌いじゃないんだけど、もうちょっと濃いくらいでも良かったかも。
中途半端な映画に比べたら相当やってたけど、やり切る位が丁度いい。

主人公は起伏有りまくる劇的な人生をおくってる割に、のほほーんとしたストーリー展開で、こののほほーん具合が良いんだろうけど、『かもめ食堂』を期待してた俺としては映画の世界に浸れる“心地よさ”のようなものが足りなくて、色々癒し系な事やってるけど平凡な映画だなぁ。

…なんて思いながら観てたわけです。

しかし!
この映画、奇抜なアプローチと、ただ食で癒すだけの映画じゃなかった。
わけのわからん世界観が、ラスト10分でひっくり返る、むちゃくちゃ面白い仕掛けの為に大半の時間を費やすという、しかも感動作だったのです。
超泣いたw

わけわからんと思ってた演出がここで生きてくるんよなぁ。
「しょーもな」と思って最後まで観ずに寝てしまった人は大損ですよ。

美味しそうに食べる芝居と写し方、美味しそうな盛り付けは際立ってたけど、料理自体が美味しそうに撮れてなかったのがちょっともったいない。

余貴美子が良すぎる!
柴咲コウ、光の角度によってむちゃくちゃ目が怖い。



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4 コメント

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こんばんは^^ (KLY)
2010-02-08 00:07:19
何でも原作だともうちょっと調理に関しての重いが深く描かれているんだとか。メインは親子の物語とはいえ、一応食べて小さな奇跡が起こるという話も一つの重要な要素なんで、そこはもうちょっと見たかったですね。
余貴美子さんのハイテンションでポップだけども、人間ぽい演技が素晴らしかったです。やっぱり何でも出来る人ですねぇ。
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>KLYさん (そーれ)
2010-02-08 19:19:25
どうもです!
原作があるんですねぇ。
親子の物語としても、小さな奇跡の話としても微妙で、奇抜な演出ばかりが目についたので、結婚式の場面で「ここでとっとと終わってくれないかなぁ」なんて思ってたんですが、その後の展開でもうコロッとやられてしまいましたw

余貴美子、妙なキャラクターで完全に母性隠してたところで、「実は子供が欲しくて水鉄砲で作った」なんて以外な面を見せて、そこから完全に彼女の独壇場でしたね。
返信する
原作~。 (Ageha)
2010-02-21 08:54:30
本屋の回し者です。(笑)
お妾さんが食事中にドンドン変わってくシーンは映画ならではの演出でわかりやすかったんですが倫子がしゃべれないことからくる説明不足で映画はイマイチのれませんでした。

ジュテームスープがドロドロの野菜煮で美味しそうに見えない(わわわわわ)

それでも余さんが最後に美味しいとこかっさらって感動作(ムチャクチャ言うてすいません。)
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>Ageha (そーれ)
2010-02-23 16:16:27
どうもです!
喋れない事を表情の演技でカバー出来るほど柴咲コウは上手くないですしねw

ジュームスープも他の料理も光の加減やら撮り方でもっと美味しそうにみせれるはずだったのにーなんて、先日『めがね』がテレビで放送されてたのを観て、改めて感じました。

最後の布団での場面は余さんが完全に食いちらかしてましたねw
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