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となり町戦争

2007-02-12 | 劇場映画れびゅー
現代日本が舞台で、となり町同士が戦争ってどういう事なんだろう。
謎の映画(大袈裟じゃなく)『となり町戦争』を観てきました。
★★★

いつも通りのゆっくりとした時間が流れる田舎の町。
主人公北原修路(江口洋介)の周りには、いつもどおりの日常が当たり前のようにやってきて、当たり前のように過ぎてゆく。

でも、なんだか隣町との間で戦争が勃発したらしい。
しかし変わらぬ日常に、見えて来ない戦争。
発表される死者の数だけが増えていく不安。
本当に戦争は起きているんだろうか?戦争って何なんだろう。

開戦から10日以上経っても戦争なんて起きてる実感は無い。
そんないつも通りの日を過ごす北原のもとに、役所からの通達が届くところから日常が変わって行く。

彼の目を通して、町対町という小さなスケールで国家対国家の“戦争の実態”を描いているところがとても面白い。
多少奇麗事で済ませているのが鼻につきますが。

おかしな登場人物達が非日常感を際立たせ、今観ている町は俺の暮らす日常とは違うんだと感じさせる。
ユーモアの要素は緊張と緩和というよりは、観ている人を退屈させない為のものだったのかな。

江口洋介って自然体な演技は上手いんだなぁと思いながら観ていたのですが、慌てたり感状が高ぶる演技をすると、途端にトレンディードラマ俳優当時のワザトらしさが戻ってきて、使い勝手の悪い俳優さんですね。

原田知世はイイ!w

でも、この二人の恋愛モノとして観るのには全く感情移入出来なかった。

この二人、相変わらず実年齢に対して若過ぎて凄い。

ネタバレ
いつの間にか戦争と深く関わる事となってしまう北原。
に従って、業務として淡々と進められる戦争の裏側が見えてくる。
国家レベルでの戦争のしくみを連想させ、こんな上層部の駆け引きの為に戦争が起きるのかと思うと腹立たしくなった。
と、言いたいところだけど、腹立たしくなるには弱いなぁ。

クライマックスの事務所での主任との会話。
戦争が終れば、憎しみは癒えるというものなのではないだろう。
「楽しくやりましょうよ」と言われてカチンと来ないなんて。

なんて、マイナス要素もたくさん書きましたが、話が純粋に面白かったです。
原作本が凄いらしいので、映画観ずに本読んだ方が良いかもしれないですがw



となり町戦争

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2 コメント

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永遠のアイドル (現象)
2007-02-19 00:36:26
おひさしぶりです。
コメント&TB失礼します。
星4つですか!
僕はちょっと入り込めなかったです^^;
映画に対する風刺のようなものは感じたんですけれども。
超ミニマルな世界で戦争を描いてアイデアはいいなぁと思いました。
原田知世はいいですよねぇw
もうここ10年以上大好きです。
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イイ(笑) (そーれ)
2007-02-20 14:15:47
>現象さん
お久しぶりです!
イラクでも非戦闘地域に住んでいる人にとっては戦争なんて耳にするばかりで現実味が無いような台詞に「なるほどなー」と関心して観ていました。
でも対岸の火事のごとく非日常だった戦争が、いつのまにか自分の日常に侵食してきている感覚。
軽いタッチの映画でしたが、そんなジワジワ来る怖さと、戦争を経験してきた人の狂った感覚、コマのように町民を扱い、それでも人気を取る政治。
その辺の扱いの上手さが星の数が多くした理由かなぁ。
原田知世良すぎですよ!w
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