マイアミ・バイス

昔の大ヒットテレビドラマの映画化作『マイアミ・バイス』を観てきました。
ネタ元のドラマは昔よく夜中にやっていましたが、面白くなくてちゃんと観た事がありません（笑）
★★★

カッコいいし、全てのカットが絵になるくらい空間の使い方が美しくリアルなんだけれど、肝心のストーリーにのめり込めず楽しめなかった。
近頃当たり前になっている複雑な伏線を効果的に使うといった手法はほとんど無いので、潜入捜査モノとしては物足りず、至って普通といった印象。

ネタ元のドラマをよく知っている人にとっては琴線に触れるような場面が多かったりするのかもしれませんが、知らない私にとってはこの手のジャンルの映画の中で特に輝いているところが見当たらなかった。

期待していたジェイミー・フォックスについても、今回表に立っているのがコリン・ファレルなのでイマイチ物足りない役柄。

そのコリン・ファレルは、『アレキサンダー』までの連続映画出演が嘘だったかのように近頃めっきり出演作が減っています。大物監督からのオファーがたくさん有るはずなんですが。
今回は南米系のアメリカ人役。実は生粋のアイルランド人なのに、国籍不明な顔つきのおかげでいろんな国籍の役ができて恵まれていますね。
今回なんでこの脚本を選んだのかと色々想像しながら観ていたのですが、女性をすぐにゲットしてセックスにはまる役柄というところで納得（笑）彼のイメージ通り。でも体はかなり崩れていました。

クライマックスの銃撃戦については久々にリアルでハードに描かれているものが観られたけれど…。

ネタバレ
結局は全てソニーの色恋が原因でグチャグチャになっていくというところが嫌い。
テーマが潜入捜査である意味が無くなっています。

最後に証人保護プログラムを使うのかと思っていたら、公私混同も甚だしいというかイザベラ逃がしてめでたしめでたし。って、彼女はキューバに居ればボスに狙われないの？そんな訳無いよね、地の果てまで追われて殺されそう。

カステロ警部がいつの間にか目の上に怪我をしているんですが、何が有ったんだろう…。

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