『呪怨』シリーズ第六作と言えば、「え?」と思う方も居るかもしれませんが、Vシネマ版シリーズ二作、劇場版二作ときて、ハリウッド版の第二作に当たるのが『呪怨 パンデミック』。
それぞれはリンクしておらず、フィールドが変わるごとにイチから作り直しているんです。
この辺は前作のレビューにも詳しく書いています。
幸運にも三回も作り直す機会を与えられた清水“呪怨だけ”崇監督が、期待されていた前作『輪廻』の大コケを今回の『呪怨2』でどこまで挽回できるのか、期待して観てきました。
★★★★
鳴り物入りでハリウッドへ進出し、大成功を収めたハリウッド版第一作『THE JUON』。
前作は、せっかくタイトルシーンに漢字で“呪怨”の文字を配しながら、“THE JUON”なんて邦題を付けていた事を除けば、それなりに満足のいく“劇場版1のリメイク”であり、ファンにとってはシリーズ全作をセルフパロディーしたお祭り映画でした。
今回は、“THE JUON”と付けた一作目のタイトルを無視し、『呪怨 パンデミック』。
原題は、一作目の『THE GRUDGE』に続き『THE GRUDGE2』と付けられていて、タイトルシーンでは“呪怨2”と日本語で表記された後に“THE GRUDGE2”と表記される、前回を踏襲した演出でした。
にも関わらず、ヘンテコな邦題の付け方、しかも『リング』を意識せずにはいられない“パンデミック”なんて。
実際、内容も『リング』を彷彿とする場面が多いんだけどw
『呪怨2』に関しては、リメイクというよりも全く新しい展開をみせて来たのですが、今回も今までに無いオリジナルのストーリー。
加耶子の呪いがどんどん伝染して広がり、遂にはアメリカにまで広がっていく様子が、主にアメリカ人俳優を使って描かれている。
オリジナルとは言っても前作と同じく、全シリーズの中からオイシイところをいくつか抜粋して使ってます。
怖い怖いと言われてきたのはVシネマ、劇場版、どちらに置いても一作目の方。
『呪怨2』は往々にしてやり過ぎが目立ち、怖さよりも笑いが立ってしまう感が有りました。
特にVシネマ版は、加耶子が増殖してムーミンのニョロニョロよろしく大量に蠢き、呪怨の蔓延して人が居なくなった世界を描いたクライマックスは爆笑どころか失笑モノ。
この辺は『リング』シリーズの原作小説を意識した作りでもありましたが、安過ぎた。
では、今回の『呪怨2』はどうだったのか。
全シリーズ含めて一番洗練されてるのは、幸運にも何度も撮り直す事ができたおかげ。
今までで一番笑えて、怖さはソコソコ、怖さよりも、全部観て来たファンには感動すら覚える伽耶子の勇姿。
遂に彼女が渡米しましたよw ついでに俊雄君もw
3.5個の★の内、0.5はファンな分足しています。
洗練されているとは言え、やっぱりやり過ぎが目立つ2作目。
観客の大半は怖さを期待していたでしょうし、実際笑いの要素なんて欠片も感じなかった方も多かったでしょうから、笑い声を漏らすと怒られそうで、必死に肩を揺らして我慢していました(汗)
北米では、爆笑が起きたという前作に続いて、きっとさらに笑いが取れたのでは?
『呪怨』シリーズの撮り直しばかりで、おかしな方向にキャリアが固まっていっている清水崇監督。
漫画『寄生獣』のハリウッド映画化企画ではギリギリ怖いとか、やり過ぎて笑えるいう怖さはもう良いから、面白い映画に仕上げて欲しい。
むしろ『寄生獣』の企画は誰かに預けて、『怪奇大家族』の続編を希望!
エディソン・チャンの登場で無駄にワールドワイド感も増した本作。
今後中華圏への感染爆発も見せるのか?!
ネタバレ
段々と『リング』の貞子に似て来た伽耶子。
元々感染、増殖、連鎖と、『リング』シリーズと似たテーマではあるんだけど。
今回は容姿も話の展開までも『リング』に似すぎ。
たまたま書いてたへたくそな鳥居の絵が、本に載ってた写真と構図までそっくりなところから、そこに行く気になるなんてところに突っ込もうと思っていたら、母親健在w
ほんと、なんか『リング』パクリ過ぎで失笑ものなんですが、まさかの英語ペラペラっぷりに笑わずにはいられませんでした。
正直、ルーツなんて語られても嬉しくない。
フライパンで頭はたく場面、恐怖にチビる場面、等など肩を揺らす場面は数有れど、一番凄かったのは学校の先生の顔芸。
こみ上げて来る笑いを堪えるのに必死w
白人に加耶子メイクするのは反則ですよw
もうなんか、まるで『ビートルジュース』。
顔芸と言えば、今回の加耶子は清水崇監督作『富江 re-birth』を彷彿とするような顔芸も多かった。
けど、幸薄い顔をずっとアップにされても、あんまり怖く無いんですがw
迫り来る感じの方が恐怖を感じる。
クライマックスを日本版のどれだか(もうどれがどれだかわからないw)から引っ張ってきていたのについては、俺は好印象。
夫に殺される加耶子の場面が再現されつつ、とり憑かれた女性の視点と加耶子の視点が交錯していくあの感覚、『輪廻』でも、もうちょっと上手くやってくれていたら面白かったのに、あっちでは懲りすぎてた…。
最後はやっぱり階段からズルズルと下りてくるのかと思いきや、一気に引きずり込んでスッキリしたやら、やっぱり下りてきて欲しかったやら、あれはアレで良いか。
それぞれはリンクしておらず、フィールドが変わるごとにイチから作り直しているんです。
この辺は前作のレビューにも詳しく書いています。
幸運にも三回も作り直す機会を与えられた清水“呪怨だけ”崇監督が、期待されていた前作『輪廻』の大コケを今回の『呪怨2』でどこまで挽回できるのか、期待して観てきました。
★★★★
鳴り物入りでハリウッドへ進出し、大成功を収めたハリウッド版第一作『THE JUON』。
前作は、せっかくタイトルシーンに漢字で“呪怨”の文字を配しながら、“THE JUON”なんて邦題を付けていた事を除けば、それなりに満足のいく“劇場版1のリメイク”であり、ファンにとってはシリーズ全作をセルフパロディーしたお祭り映画でした。
今回は、“THE JUON”と付けた一作目のタイトルを無視し、『呪怨 パンデミック』。
原題は、一作目の『THE GRUDGE』に続き『THE GRUDGE2』と付けられていて、タイトルシーンでは“呪怨2”と日本語で表記された後に“THE GRUDGE2”と表記される、前回を踏襲した演出でした。
にも関わらず、ヘンテコな邦題の付け方、しかも『リング』を意識せずにはいられない“パンデミック”なんて。
実際、内容も『リング』を彷彿とする場面が多いんだけどw
『呪怨2』に関しては、リメイクというよりも全く新しい展開をみせて来たのですが、今回も今までに無いオリジナルのストーリー。
加耶子の呪いがどんどん伝染して広がり、遂にはアメリカにまで広がっていく様子が、主にアメリカ人俳優を使って描かれている。
オリジナルとは言っても前作と同じく、全シリーズの中からオイシイところをいくつか抜粋して使ってます。
怖い怖いと言われてきたのはVシネマ、劇場版、どちらに置いても一作目の方。
『呪怨2』は往々にしてやり過ぎが目立ち、怖さよりも笑いが立ってしまう感が有りました。
特にVシネマ版は、加耶子が増殖してムーミンのニョロニョロよろしく大量に蠢き、呪怨の蔓延して人が居なくなった世界を描いたクライマックスは爆笑どころか失笑モノ。
この辺は『リング』シリーズの原作小説を意識した作りでもありましたが、安過ぎた。
では、今回の『呪怨2』はどうだったのか。
全シリーズ含めて一番洗練されてるのは、幸運にも何度も撮り直す事ができたおかげ。
今までで一番笑えて、怖さはソコソコ、怖さよりも、全部観て来たファンには感動すら覚える伽耶子の勇姿。
遂に彼女が渡米しましたよw ついでに俊雄君もw
3.5個の★の内、0.5はファンな分足しています。
洗練されているとは言え、やっぱりやり過ぎが目立つ2作目。
観客の大半は怖さを期待していたでしょうし、実際笑いの要素なんて欠片も感じなかった方も多かったでしょうから、笑い声を漏らすと怒られそうで、必死に肩を揺らして我慢していました(汗)
北米では、爆笑が起きたという前作に続いて、きっとさらに笑いが取れたのでは?
『呪怨』シリーズの撮り直しばかりで、おかしな方向にキャリアが固まっていっている清水崇監督。
漫画『寄生獣』のハリウッド映画化企画ではギリギリ怖いとか、やり過ぎて笑えるいう怖さはもう良いから、面白い映画に仕上げて欲しい。
むしろ『寄生獣』の企画は誰かに預けて、『怪奇大家族』の続編を希望!
エディソン・チャンの登場で無駄にワールドワイド感も増した本作。
今後中華圏への感染爆発も見せるのか?!
ネタバレ
段々と『リング』の貞子に似て来た伽耶子。
元々感染、増殖、連鎖と、『リング』シリーズと似たテーマではあるんだけど。
今回は容姿も話の展開までも『リング』に似すぎ。
たまたま書いてたへたくそな鳥居の絵が、本に載ってた写真と構図までそっくりなところから、そこに行く気になるなんてところに突っ込もうと思っていたら、母親健在w
ほんと、なんか『リング』パクリ過ぎで失笑ものなんですが、まさかの英語ペラペラっぷりに笑わずにはいられませんでした。
正直、ルーツなんて語られても嬉しくない。
フライパンで頭はたく場面、恐怖にチビる場面、等など肩を揺らす場面は数有れど、一番凄かったのは学校の先生の顔芸。
こみ上げて来る笑いを堪えるのに必死w
白人に加耶子メイクするのは反則ですよw
もうなんか、まるで『ビートルジュース』。
顔芸と言えば、今回の加耶子は清水崇監督作『富江 re-birth』を彷彿とするような顔芸も多かった。
けど、幸薄い顔をずっとアップにされても、あんまり怖く無いんですがw
迫り来る感じの方が恐怖を感じる。
クライマックスを日本版のどれだか(もうどれがどれだかわからないw)から引っ張ってきていたのについては、俺は好印象。
夫に殺される加耶子の場面が再現されつつ、とり憑かれた女性の視点と加耶子の視点が交錯していくあの感覚、『輪廻』でも、もうちょっと上手くやってくれていたら面白かったのに、あっちでは懲りすぎてた…。
最後はやっぱり階段からズルズルと下りてくるのかと思いきや、一気に引きずり込んでスッキリしたやら、やっぱり下りてきて欲しかったやら、あれはアレで良いか。
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私の見たマスコミ試写会では、オープニングのフライパンのシーンから爆笑が起こりました。
しかし2度目に見た一般試写会では全編静まり返っていました。
マニアックなファンには楽しい作品なんですけどねぇ・・・。
こちらこそありがとうございます。
うらやましい(笑)
フライパンのシーンは冒頭も冒頭なので、あそこで一度笑いが起きていたら居心地良かったでしょうね。
ライトなファンやテレビCMを見て怖い映画を観たくて行った人にとっては笑える映画だなんて思いもしないでしょうし、笑ってる人を不快に感じそうで必死で堪えていました(汗)
肩をカックンカックンなんて、「お前、貞子かよ」と思いました。ストーリーもリングならギミックも貞子とは、嘆かわしいです。
トホホ
かなーり貞子との違いが曖昧になってましたね。
『呪怨』を知らない人にハリウッド版の『リング』だと言って見せても納得されそうな。
貞子の動きは随分前からハリウッドホラーで真似られて“幽霊の動き”として定番化しているので、監督の意図に反して強制的に取り入れられたのかもしれないなんて思いながら観ていました。