日本人監督で初めて全米ボックスオフィス№1しかも2週に渡っての快挙を成し遂げてしまったあの呪怨シリーズのハリウッドリメイク版「THE JUON/呪怨」が遂に日本に逆輸入公開されたので早速観て来ました。
★★★★
日本の「呪怨劇場版」に今★を付けるとすれば4.5個
「呪怨劇場版」のリメイク作品ですが、清水崇監督本人によるメガホンで日本のあの家が舞台ですからファンは安心して観れます。但し脅かすポイントもほとんど同じなのでシリーズを観ている人は初めての恐怖をあまり感じません。あのストーリーをどう北米人向けに料理したのか、というところがこの映画を楽しむポイントとなります。違うストーリーを期待しない事。
シリーズをまだ観ていない人には「呪怨」の恐怖を気軽に、かつ存分に楽しむ事が出来るメジャー作品となっています。でもより恐怖を味わいたいのであれば「呪怨劇場版」をご覧になる事をお勧めします。
この先ネタバレ
まず、オープニングが嬉しい。お約束の「呪怨」の説明はしっかり英語でしてあるし、タイトルはなんと漢字で「呪怨」と表示されてから文字が崩れて英題「THE GRUDGE」が出てきます。このオープニングCGがなんともハリウッド映画らしいのに漢字で「呪怨」だなんて、ここまで成長(呪怨らしく表現すると増殖、連鎖)したんだなぁとちょっと感動しました。
シリーズはビデオ版1→2→劇場版1→2の順に製作されており、このハリウッド版は劇場版1のリメイクにあたります。全体的に北米市場向けの説明口調が多く、怖い演出の映像も何が起きているのかわかり易くなっています。特に恐怖の演出にCGが使われているところが少なからずあるのですが、何が起きているのかわかり易すぎ、ちょっと漫画チックに見えてしまいました。そういうところはオリジナルの「なんだかわからない物」の方が色々想像できて良かったように思います。
ほぼ劇場版1をいじった感じのストーリーですが、シリーズ各作品へのオマージュがたっぷり含まれており、「あの場面か!」とか「ここにそれを持ってくるか!」などと関心しきりで楽しく観れました。元々いろんなエピソードの時系列をずらして組み合わせた映画だったので、シリーズの別作品から切り貼りするのには適していますね。
オチが「リング」なのは「ザ・リング」への嫌味でしょうか(笑)
ファンにとっては監督からのプレゼント、もといお祭り映画ですね。
あの家の内部はかなりリフォームされていて、2階のレイアウトが大幅に変わっていたりします。ハリウッド映画ということで予算も多く、家の内部はいろんな角度から撮れるよう今回はスタジオにセットを作ったらしい。他の場面においても遠めのショットが増えていますが、オリジナルにあった閉塞感は味でもあったように思うので少し残念な気がします。
またハリウッド映画らしい過剰なBGMが多少うざい。音で驚かす必要が無いのがジャパニーズホラーの良い所じゃなかったんでしたっけ?特に「呪怨」シリーズは伽耶子の音と猫の泣き声だけで足りるように思います。
主演の「聖少女バフィー」サラ・ミシェル・ゲラーは、日本版主役の奥菜恵より派手に騒いでくれるのかと思っていたのですが、結構控え目なのでちょっと肩透かしを食らいました。
★★★★
日本の「呪怨劇場版」に今★を付けるとすれば4.5個
「呪怨劇場版」のリメイク作品ですが、清水崇監督本人によるメガホンで日本のあの家が舞台ですからファンは安心して観れます。但し脅かすポイントもほとんど同じなのでシリーズを観ている人は初めての恐怖をあまり感じません。あのストーリーをどう北米人向けに料理したのか、というところがこの映画を楽しむポイントとなります。違うストーリーを期待しない事。
シリーズをまだ観ていない人には「呪怨」の恐怖を気軽に、かつ存分に楽しむ事が出来るメジャー作品となっています。でもより恐怖を味わいたいのであれば「呪怨劇場版」をご覧になる事をお勧めします。
この先ネタバレ
まず、オープニングが嬉しい。お約束の「呪怨」の説明はしっかり英語でしてあるし、タイトルはなんと漢字で「呪怨」と表示されてから文字が崩れて英題「THE GRUDGE」が出てきます。このオープニングCGがなんともハリウッド映画らしいのに漢字で「呪怨」だなんて、ここまで成長(呪怨らしく表現すると増殖、連鎖)したんだなぁとちょっと感動しました。
シリーズはビデオ版1→2→劇場版1→2の順に製作されており、このハリウッド版は劇場版1のリメイクにあたります。全体的に北米市場向けの説明口調が多く、怖い演出の映像も何が起きているのかわかり易くなっています。特に恐怖の演出にCGが使われているところが少なからずあるのですが、何が起きているのかわかり易すぎ、ちょっと漫画チックに見えてしまいました。そういうところはオリジナルの「なんだかわからない物」の方が色々想像できて良かったように思います。
ほぼ劇場版1をいじった感じのストーリーですが、シリーズ各作品へのオマージュがたっぷり含まれており、「あの場面か!」とか「ここにそれを持ってくるか!」などと関心しきりで楽しく観れました。元々いろんなエピソードの時系列をずらして組み合わせた映画だったので、シリーズの別作品から切り貼りするのには適していますね。
オチが「リング」なのは「ザ・リング」への嫌味でしょうか(笑)
ファンにとっては監督からのプレゼント、もといお祭り映画ですね。
あの家の内部はかなりリフォームされていて、2階のレイアウトが大幅に変わっていたりします。ハリウッド映画ということで予算も多く、家の内部はいろんな角度から撮れるよう今回はスタジオにセットを作ったらしい。他の場面においても遠めのショットが増えていますが、オリジナルにあった閉塞感は味でもあったように思うので少し残念な気がします。
またハリウッド映画らしい過剰なBGMが多少うざい。音で驚かす必要が無いのがジャパニーズホラーの良い所じゃなかったんでしたっけ?特に「呪怨」シリーズは伽耶子の音と猫の泣き声だけで足りるように思います。
主演の「聖少女バフィー」サラ・ミシェル・ゲラーは、日本版主役の奥菜恵より派手に騒いでくれるのかと思っていたのですが、結構控え目なのでちょっと肩透かしを食らいました。
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ハリウッド好きの私的には、これが一番一般受けする呪怨だと思います。デートムービーですね。
「あ!!?大統領死んじゃった!!」とか言ってくれる彼女なら最高
うまく比較されていらっしゃって、「THEJUON」が初めてだった私にはうれしい批評でした。
>ハリウッド映画らしい過剰なBGMが多少うざい
やはりそうですか!私も「音、大きいよ~」と何度も思ったものでした(笑)
TBさせていただきました。
はじめまして。
ハリウッド版もやっぱり怖いんでしょうね。
これからも遊びに来させていただきます。
よろしくおねがいします。
詳しくレポートされていて読み応えありますね!
まだ見ていないのですが、日本版の怖さを考えると
体調を整えて見に行こうと思っています。(笑)
色々な意味で快挙ですよね、清水監督。
またよろしく!
ありがとうございます
娯楽映画化していたけど、それはそれで「呪怨」の新しいアプローチというか、こんな作り方も出来るっていうところが観れて良いですよね。
「大統領死んじゃった」は声に出して言って欲しいかも(笑)
>tora-mieさん
ありがとうございます
レイトショーで観てから2時間かけて書きました(笑)
音は家で観る時さらに気になりそうですよね。
>新宿さん
ありがとうございます
投稿の切欠に戸惑っていましたが、さっき初投稿してみました。
>moonsalt
ありがとうございます
どっちが怖いかと言うと微妙なんですよね、恐怖のポイントがちょっと違うので。
「劇場版」のやり過ぎの手前で止める手法はこの作品でも使っているんですが、映像で説明しきっているので想像する余地が無い感じではあります。
>邦画ブラボーさん
ありがとうございます
清水崇監督凄いですね、ちゃんと北米の観客にも日本の観客にもうける映画を作ってくれて感激です。
個人的には来月発売の「怪奇大家族」も楽しみです(笑)
4.5ですか・・・・。
高い評価ですね。
私は、3.5ぐらいかな・・・・。
最初に見た劇場版1は新鮮だったので4.5。
その後に見たビデオ版1は3.5、ビデオ版2は後半笑ってしまったので2、劇場版2は3、というのが「THE JUON/呪怨」を観ての印象です。
慣れてしまって劇場版1のような恐怖を全く感じなかったのが勿体無かった。
最初に「劇場版1」を観た時DVDだったんですが、怖くて毛布にしがみついて見てたんですよ(笑)
シリーズ通して観てるなら「学校の怪談G」も是非
役者が変わってますけど、ビデオ版のあの兄弟(今作ではヨーコになってましたね)の話です
今度借りようと思っているうちにいつも後回しになってるんですよ。「呪怨ビデオ版2」みたいにむちゃくちゃなんじゃないかと勝手にイメージしているのですが面白いのかな?思い切って今度借りてみますね(笑)