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ジュラシック・ワールド 3D

2015-08-10 | 劇場映画れびゅー
紆余曲折あり、最初の発表から完成まで13年もかかった4作目『ジュラシック・ワールド』をIMAX3Dで観てきました。
★★★★★

1作目『ジュラシック・パーク』の上映期間に、ちょうど映画館でバイトをしていました。
当時はシネコンなんてまだ無くて、一度お金を払えばずっと劇場内に居座れ、何度でも繰り返し観られた時代。
気に入った映画は続けて何度でも観られたし、二本立て交互上映なんてのも有って、安く二本観る事も出来たっけ。
そんな中でも『ジュラシック・パーク』程の超人気作の場合は、一回の上映ごとに客を誘導して強制総入れ替え。劇場周囲の通路には次の上映回に入れるお客さんを待機させ、バイト君は上映開始時と終了時に交代で劇場内に入り、外で誘導している仲間に連絡をしていました。
と言う事で、この映画のオープニングとエンディングはそれこそ何十回と、いや、百回近くは観たかな?
(ドリカムの吉田美和が大映しで『Go For It!』を歌う化粧品の劇場CMも脳裏から離れない)
話の脱線ついでに『ジュラシック・パーク』の人気がどれだけ凄かったかと言うと、今も梅田で一番大きいスクリーンのあの映画館で次回上映、次々回上映回まで劇場の外で並んで待ってるお客さんが出たこと。
これが夏休み期間中ずっと続いたんですよね。途中で『アラジン』が隣のスクリーンで上映を開始して客を二分したのにも関わらず。
初日なんて映画館の外まで列が出来て凄かったんですが、俺は初日は客として朝イチに行って観てましたw(懐かしすぎる)

さてさて、大いに脱線しましたが、映画の中身について。
1作目『ジュラシック・パーク』のオリジナルスコアをもの凄く良いタイミングで流してくれるので、その度に込み上げてくるものがある。
やっぱジョン・ウィリアムスは偉大。

基本的にはいつもと一緒なんです。
3作目から14年、1作目から数えると実に22年も経っていますが、技術や武力を過信した人間が自然からしっぺ返しを食らうっていうパターンの流れ。
「またかよw」みたいな。
でも、このシリーズの場合は、いつもと一緒ってところが重要で、言われんでもわかってるわい的な気持ちで調子に乗っているとこういう目に会いますよって、大人にも子供にも説教臭くない方法で見せながら、大いに驚かせ、心から楽しませてくれるところがスピルバーグ監督作をリスペクトして作られているようで嬉しい。
矛盾する場面の撮りなおしなんて考えずに勢いで作っちゃうスピルバーグの作風の部分は真似ておらず、しっかりきっちり作られています。

特に1作目の登場人物達の構成を今風に再編成して違いを出しつつ、1作目が残した遺産に大いに頼りながら書かれた脚本の面白さと上手さが際立つ。

ただし、『1』のヌブラル島のみみならず、『2』『3』でソルナ島のサイトB及び、アメリカ本土のサンディエゴで起こした大惨事を考えると、パークとして開業出来たのは不自然にも感じられる。
舞台がアメリカじゃなくてコスタリカだからとか、インジェン社がインドの実業家に買収されての結果だったりと言う辺りで説明は付くかもしれないけれど。
不自然に感じる目線で考えると、『3』で追加されたヴェロキラプトルの羽毛が再び無くなってる点や、今回の目玉恐竜が三作目のスピノサウルスと比べてどうなのかと言う点から考えても、少なくとも『3』は完全に無かった扱いにする方向性なのかなぁと妄想。
むしろ、『2』と『3』を観ていなくても何の違和感も無く楽しめる作りになっているから、『2』も無かった事にしたいのか?でも『2』はスピルバーグ監督作なので、いくらなんでも無かったことには…。

まるで実際にそこに居て生きているかのような恐竜の映像が完璧なのは昨今のVFX事情から今更言うまでも有りませんが、アニマトロニクスの恐竜についても完璧が極まっていて、長年どうしても抜け切れなかった偽物感が皆無になっているところが凄い。
と言っても、相当な映画バカでもなければこれがどれだけ凄い事なのか気づかずに観てしまいそうですけれど、最新のVFXと昔ながらのアニマトロニクスの融合は1作目からの伝統みたいなものなので、この辺りにも着目して観て欲しいです。
特に傷ついたブラキオザウルスの動きと表情。

IMAX上映についてはさすがの迫力で言うこと無しですが、人物の顔の描写が後付の3D感アリアリでかなりに残念。

ネタバレ
ここ数年の映画は特に原点回帰の場面を描くものが多いですが、本作でも1作目のあのゲートを再利用に始まり、最初の惨劇の舞台になった建物や小道具がそのまま22年経過した様子で描かれているところが感慨深い。

敵の敵は味方なんて『ゴジラ』理論で、ヴェロキラプトルも、終いにはT-レックスまでもが頼もしい味方になってインドミナス・レックスに立ち向かう最後の乱闘シーンは、もう脳髄流れ出てしまいそうなくらいにドーパミン噴出して熱狂させてもらいました。
さらには、一仕事終えて満身創痍で姿を消すT-レックスの背中も『ゴジラ』へのオマージュに感じられてしびれまくり。

ただ、インドミナス・レックスは「すげーでかくなっちゃってヤバい」的な話だったのに、T-レックスと並べると腕の大きさ以外はさほど差を感じないサイズだったり、『3』のスピノサウルスの方が大きくて、ワニのような口のインパクトも今回よりはるかに有り、T-レックスに対しても強かった印象だったから、T-レックス&ヴェロキラプトル連合相手に苦戦の挙句倒されてしまうインドミナス・レックスには疑問に思うところも。
そう言う意味で、上に『3』を無かった事にしようとしているように感ると書いたのですが、知能が高くてあらゆる面でハイスペックだけども、人間がきちんと接していたかったせいで曲がってしまったと言う、ヴィランとしての素質は詰まった恐竜だったので、さらなる続編で新たなハイブリット恐竜を出して敵として描くには、もうハードルが上がりすぎているかも。
あんまりいじり過ぎると恐竜映画じゃなくて、それこそ怪獣映画に成りかねない。

「こいつら人間食ってるねんけど」とか、「子守任せてた部下食われてるのに」と言った突っ込みどころを無視した大団円はほんと今風のハリウッド映画。
こういうところをフォローせずにスパッと終わらせたらそら気持ち良いけど、親子でごらんになられた親御さんは、後できちんとフォローしておきましょう。



ジュラシック・パーク [Blu-ray]
リチャード・アッテンボロー,サム・ニール,ローラ・ダーン
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2 コメント

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完全入替制 (iina)
2015-08-19 10:26:24
>一度お金を払えばずっと劇場内に居座れ、何度でも繰り返し観られた時代。
シネコン流行りの昨今では、何度も見れる映画館はなくなった気がします。むかしの、大きな映画館でさえWEB検索すると完全入替制に代わりましたから、残念というほかありません。

でも、一番怖い相手は、実のところ同種同士で大量殺戮を繰り返す人類でしょうネ。 
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/a5b25605118a377ea3054927cbccd1cd

また、いままでで一番生々しく感じられた恐竜は次のブラック・ビューティでした。
http://blog.goo.ne.jp
           ・・・/iinna/e/5aadf6960bf59bcc14a08039f4a589dc
表示できないため2段に分けました。  m(_ _)m 

返信する
TBありがとうございます。 (yutake☆イヴ)
2015-08-21 00:58:59
前略。
不具合で、TBが承認できませずもうしわけありません。
(問い合わせていますが音沙汰なしで…)
さしつかえなければ、再TBいただけませんでしょうか。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
よろしくお願いします。

http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/42330085.html#42339351
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