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そーれりぽーと

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ブルージャスミン

2014-05-12 | 劇場映画れびゅー
8月の家族たち』のメリル・ストリープの熱演を上回って、本年度アカデミー賞主演女優賞をケイト・ブランシェットが受賞した『ブルージャスミン』を観てきました。
★★★★

これは、ケイト・ブランシェットに軍配が上がったのに納得。
何もかも失ったストレスで頭おかしくなってしまった女性を痛々しく熱演しておられます。

過去は名前ごと否定して、やり手投資家の妻として何不自由無いハイソな生活をして来た中年女性が、ある日夫も息子もステータスも何もかも全てを失う。
現実を受け入れられず、全く違う生活をしてきた妹の現実も親切心も受け入れられず、只管否定するしか自分を保っていられない。

冒頭からどこか様子のおかしな女性だったけれど、仮初の幸せだった当時の様子と、堕ちてしまった後の様子を交互に描く事で、彼女の惨めな様がそんどん際立って行く。
持ち出せた2着のシャネルのジャケットを交互に着て、どんなにそれが似合わないシチュエーションでもエレガントぶろうとしながら、上手くいかないと抗鬱剤に逃げる様子が痛々しい。

ネタバレ
信じてきた夫は金融詐欺師で、豪遊したり慈善活動に役立てて来た資金は全て他人から奪ったものだった。
薄々は気付いていたけど、見て見ぬふりで良かった。夫の浮気についても。

でも何もかも失った原因が、夫の浮気を許せなかった彼女自身の選択に有ったってオチが怖い。
夫への仕返しのつもりが、深く考えなくても自分に跳ね返り、息子まで失う事になるなんて分かっていたはずなのに。



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