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神さまの言うとおり

2014-11-20 | 劇場映画れびゅー
命を掛けた謎解きサバイバル、『神さまの言うとおり』を観てきました。
★★★

原作漫画を読んだことが無かったのですが、印象的な予告編が気になったので、原作をチェックして準備万端での観賞。
ちなみに、原作は面白かったので、勢いで続編までレンタルして読んでしまいました。

もうすぐ公開の『寄生獣』の場合、予告編で観られる全てのシーンが、原作漫画に描かれているものと角度まで寸分違わない原作リスペクト具合で、「早く観たい!」と言う気持ちを沸々とさせてくれるのですが、『神さまの言うとおり』の場合は序盤のシチュエーションは原作に忠実で、中盤辺りから全く違う話に変わっていると言うところに賛否分かれるしれません。
俺個人としては楽しませてくれるんならアレンジする事に反対はしません。漫画と全く同じなら観る価値が無いと感じる人も居るでしょう。

見所は福士蒼汰の顔のアップがやたら多いところ?
どんだけ顔のアップってくらい福士蒼汰の表情にクローズアップしまくりで、特に三池崇史監督は驚き顔が気に入ったのか、何度もさせて遊んではるように感じた。
『妖怪大戦争』ぶりの神木隆之介の演出も、久しぶりで真逆なキャラクターを楽しんで演じさせていそう。

三池崇史監督の映画は、その人脈の広さから脇を固める役者の豪華なところも見所。
今回は染谷将太、リリー・フランキー、大森南朋の贅沢過ぎる脇役キャスティングに始まり、ゲームに登場するCGキャラクター達の声の無駄に豪華な事!
大物役者さんや人気声優さん意外にも、スクリーンに直接姿を見せたらイラッとしそうな芸人やアイドルは、声だけだと豪華感煽ってくれる。
誰の声だか想像しながらエンドロールでしっかりチェックしてみて。

ネタバレ
原作のオイシイところをチョイスしながら、原作のスピード感も保って、上手いこと纏めはったなと言う好印象の序盤。
こけしのゲームからシナリオのアレンジが始まり、全く原作に無いゲームが始まる後半は、スケールを広げた団体戦なところが面白かった原作とは違って、サクッと人数を絞り込み、主役と悪役+ヒロイン&雑魚キャラと言う構図で描いている。これはこれで原作を知らなければ面白い展開だったろう。
俺はと言えば、下手に読んでしまったので、もうちょっとスケール感が欲しく感じてしまった。

特に原作からカットされてしまっているこけしにされた仲間を救う場面や、小便小僧のゲームで絆を深める場面は、感情移入を促したり背景を広げていくところだったので、バッサリ違う物に置き換わっている事に関しては残念では有る。
でも、短い上映時間の中で最終的には帳尻を合わせて終わらせる脚本は上手く、謎を多く残して有るのか無いのかわからない続編への期待を沸々とさせるところは原作と同じになっている。
読んでない人にはなんのこっちゃわからん終わり方やろなぁ。



神さまの言うとおり (金城宗幸) コミック 全5巻完結セット (講談社コミックス)
藤村 緋二
講談社

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