そーれりぽーと

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J・エドガー

2012-01-31 | 劇場映画れびゅー
クリント・イーストウッド監督×レオナルド・ディカプリオ。
これは興味深い!しかしJ・エドガーて誰?何の話?
何の予備知識も無いまま『J・エドガー』を観てきました。
★★★★

んー、なるほど益々この人物が興味深い。
クリント・イーストウッド、よくもこれだけ全く違うテイストの映画を撮り続けられるよね。

FBIを作り上げ、48年間も長官を務めたおっさんの半生を描いた本作、ほんとに何の話なのかさっぱり知らず、J・エドガー・フーバーて誰よと思いながら観ていたので、淡々と描いている中、歴史的出来事に直接彼が関与していたり、「まさかFBIの長官が?」的な驚きがあったりで長い上映時間もあっという間。
時系列が激しく前後しながら進む展開で、ボーっとしてたら何が起きてるのかわからなくなるめまぐるしい感覚も手伝って、自伝的な物語にしては全然集中力が途切れませんでした。

上手いのは、正義のFBIであり、FBIの正義のフーバー長官として描いている風に見えて、どの場面を取っても若干斜めから見たような違和感を最初から最後までずっと湛えて描いているところ。
この隠し味たる違和感が絶妙でほんと素晴らしい。

もうね、いろんな事気にしながら観てると面白すぎる映画です。

いろいろ知ってる米国人よりも、なーんも知らない非米国人の方が意外性デカくて楽しめると思う。

ディカプリオの壮絶じゃない役って、珍しくない?新境地?
この10年でほんとに良い役者になったね。

ネタバレ
第一に感じた違和感は、長官が爆弾テロの現場にすぐに行ったって話。
どうして口述筆記者に対してこんなに言い訳じみた言い方をするのか。
これはクライマックスへの伏線。
語ってる場面と回想が並行で進んで描かれてるとこにも意味があるんよな、ほんま面白い。

第二はトルソンと初めて会った瞬間から感じる二人の会話の違和感。

もう一度観なおしてみたい。



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