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コードネーム U.N.C.L.E.

2015-11-17 | 劇場映画れびゅー
離婚して本来の調子を取り戻したガイ・リッチー監督が、『0011ナポレオン・ソロ』を映画化した『コードネーム U.N.C.L.E.』を観てきました。
★★★★

オリジナルのテレビドラマは古すぎて名前を聞いた事がある程度。
冷戦最中、水と油のアメリカとソ連の敏腕スパイがタッグを組んで、世界の危機に立ち向かうと言うのがプロット。

いかにもガイ・リッチーな、お洒落でカッコ良くて笑わせてくれて煙に巻いてくれる、スピード感たっぷりのエンターテイメントスパイアクション映画に仕上がっています。
ヘンリー・“スーパーマン”・ガビルと、アーミー・“ローン・レンジャー”・ハマーの男前に描かれ具合がハンパなく、007には足りないカッコいいだけじゃないアンダーグランド感が良いスパイスになっている。
ヒロインのアリシア・ヴィキャンデルは殆ど添え物、ヒュー・グラントは完全に脇役。

ネタバレ
旧東ドイツでの作戦を描く冒頭は、ちょっとおしゃれでユーモアも交えながらのアクションとBGMで『007』風にまとめて沸かせてくれる。
CGで何でもできる時代とは言え、旧東西ドイツの街並みを大きなスケールで描いているところも見所。

続くローマでの場面は、「これは今なの?当時を再現したセットなの?」と思わせるローマならではな歴史を感じさせるロケの上手さ、それに続くクライマックスへの展開の端折り方はガイ・リッチー節炸裂で、これまで以上に伏線を利用した時間を前後させまくる演出で飽きさせない。
早回しでは無く漫画のカット割のような強制編集による「どこにでもあるアクションシーン」を飛ばす手法も斬新で、それに続くカーチェイスなんてボリウッド映画を観ている感覚にさせられ、うなりまくる俺。
今度のガイ・リッチーは攻めまくってます。

組織の名前がU.N.C.L.E.に決まった時の「うっ」と言う表情まで、ずっとくすくす笑いを続かせてところも好みな映画でした。



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