そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

ロボコップ

2014-03-18 | 劇場映画れびゅー
元が元だけに悪い予感しかしないリメイク版『ロボコップ』を観てきました。
★★

このリメイクは必要だったのか?

ごく序盤はスピーディーな展開でこのペースで行くのかと思いきや、ビギニングもの人気にあやかってかロボコップが誕生するまでのシーンに対して妙に尺を取って丁寧に描いている。
そんなのロボコップに望んでない、ぶっちゃけどう深く描こうとどこも変わらない、中途半端な装飾はどうでも良い。

ロボコップが完成した時点で「もうこの先は来週で良い」みたいな、金かけてる割にテレビドラマを観ているような感覚。
ロボコップを作るゲイリー・オールドマンを丁寧に見せようと言う意図は感じたけど、大衆がこのシリーズに求めるのはデトロイト・シティーでの無駄にバイオレンスな描写の方のはず。

そのバイオレンスな描写とアクションに関しては、今どきのアクション映画には有るまじきブレブレな映像で映像酔いしそうな鑑賞するに耐えない勘違いの臨場感ばかり。
ジョゼ・パジーリャって聞いたことのない名前の監督が撮ったようだけれど、ポール・バーホーベンの監督したオリジナルの方がまだ観やすくて良かった印象が拭えない。元のも大概な映画だったけど。

元シリーズのオムニ社社長に、当時ロボコップと同じく口元しか表情が見えない可哀想なヒーローとして双対を成していた『バットマン』を演じたマイケル・キートンが配役されていて、久々にスクリーンで彼の演技を観られたのは嬉しかったけれど、ならピーター・ウェラー自身をキャスティングしても面白かったのにと思いながらのいろいろと痒い所に手の届かない観賞。

久しぶりに超アメリカバンザイな演出に塗れた(意図した演出だとしても)ウザい映画でした。
反面教師狙った演出なんだろうけど、真に迫ったサミュエル・L・ジャクソンの表情見てたら額面通りに取る人が居てもおかしくない。
前みたくもっとわかり易い社会風刺のニュースを挟む方がスマートで、チープだけど皮肉が効いてて良いんじゃない?

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アナと雪の女王 | トップ | ウォルト・ディズニーの約束 »