
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』を観てきました。
★★★★
違和感ありありでボロクソ書いてしまった前作から4年半も経つと慣れてしまったのか人種を無視したコスプレ劇感が感覚の上で薄らぎ、山田涼介の演じるエドと喋り方完コピなアルの二人が余りにアニメ版の雰囲気を出していることに引き込まれ、今回は楽しみながら観ることが出来ました。
演技が下手過ぎるキャストを排除できたのに加えて新キャラのシン国人達が似てる似てないじゃなくハマっていたのが良かった。
寺田心君の過剰なニコニコ演技のセリムだって、次回最終話の豹変を想像すると期待が膨らみまくる。
上映後の舞台挨拶中継付き上映回で観たので、キャスト達が口々に「漫画やアニメのあのシーン」と言っていたように再現具合が半端ない名場面の数々が詰め込まれていたのも心から良かったと思えたポイント。
スカーとアームストロング少佐はもっと体がでかい人で有って欲しかったけど、日本の映画界には演技が出来るその手の俳優って皆無なんよね。
結果、筋肉俳優でもある山本耕史に下駄を履かせて使っているけど、タッパだけ上げても肩幅が狭くスレンダーに見えるだけ。脱いだ時の筋肉の見せ方演出にも失敗していて、それこそアニメを参考にすれば良かったのにと残念に感じました。
やるならハリウッド的にグリーンバック別撮りして拡大した俳優にCGで筋肉を足して貼るくらいしないと。
アルの中に何か居るように見せるシークエンスは今回激減しているものの、やっぱり造形的に見える場面が有ってゾワゾワする。
根本的に1作目で甲冑のデザインをミスってるから改善のしようがないか。