クリストファー・ノーラン流『バットマン』シリーズ3作目にして最終回、『ダークナイト ライジング』をIMAXで観てきました。
★★★★★
前作のエンディングからの流れで犯罪者として警察に手配されるも、目的を果たし姿を消してしまっていたバットマンが復活する。
平和になったゴッサムシティーにはもうバットマンは必要が無いはずで、本来、彼の復活は良い意味では無い。
新たなる最悪の敵の登場によって、隠居生活から引きずり出される訳だ。
性善説なんてどこかに行ってしまう程に追いつめられ、秩序が崩壊するゴッサムシティーと、腫れ物を扱うように監視する米国政府。
前作『ダークナイト』では、これがハリウッドメジャー映画かと、しかもヒーロー物なのかと思ってしまう程に人の心の奥深くまで沈みに沈んで何かをえぐり出そうと描いていたが、今回ついにそれをえぐり出してしまう事となった。
キャラクターの面において、本作はあらゆる意味で成功している。
以下に六つにまとめてみた。
アン・ハサウェイのキャットウーマンが、あり得ないほどかっこ良く美しい。
あえて作中ではキャットウーマンと名乗らせない事と、ゴーグルを時折猫耳のように見せる事で観客の想像とリアリティーを両立させ、前作でバットマンが使っていた超クールなバイクを操る怪盗美女キャラで魅了する。
まるで峰不二子。
これが第一の成功。
ベインを演じるトム・ハーディは、面影が残るのは目だけという大変身ぶり、ほとんどかぶりモノ。
顔だけでなく身長も体型も全く別人で、こんなに別人と化してしまうような役は誰も受けなかろうというところに敢えてトム・ハーディ。
100%作りものの姿と気付くのは、トム・ハーディがキャスティングされていた事を知って観ていた人だけだろう。
第二の成功。
マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンら旧ベテランキャスト達が、渾身の演技で脇役を超えた存在感を主張する。
第三の成功。
この先はネタバレ。
ネタバレ
「おいおい、最初から彼女をレイチェル役でヒロインにしておけよ」と思わせるマリオン・コンティヤールのキャスティング。
ダブルヒロインのアン・ハサウェイよりも断然芝居が深いのに、無駄に増設されたような役柄で謎を感じさせる。
ケイティー・ホームズやマギー・ギレンホールでなく彼女がレイチェルやっていれば、きっと前作で死なせられなかったに違い無いし、レイチェルを広げてこの役どころのシナリオにしれいればもっと存在意義があったのに、等と感じながら観ていたら、なんと重要な意味の有る役だったわけです。
キレてからの表情がまた良い!
第四の成功。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが唐突に新キャラ、若い警官として登場。
監督はこの役者をそんなに気に入ったのかと思いながら、クリスチャン・ベイルに次ぐ位に登場する場面の多い意味深ぶりに観ていて謎が深まる。
そして、彼に対しバットマンが仮面が必要な理由について言及する場面が。
まさか、まさかと思わせながらドキドキを引っ張り、最後にボソッと名前出し、そしてニューヒーローの誕生に繋がりそうなラストシーン。
事前情報無しのサプライズでロビンの登場が第五の成功。
そして、バットマンですよ。
心身ともにボロボロのバットマンをボロボロの体で演じるクリスチャン・ベイル。
本作の中で二度復活する間、体が大きくなったり小さくなったり、ベインのようにCGや特殊メイクを使えばこんな事は可能なのかもしれないが、クリスチャン・ベイルの過去の作品から想像すると、この人ならガチでやっていそう。
そのリアリティーを出す為に、ここ数年の作品を選んでたんじゃないかと思わせてしまう。
第六の成功。
そんなキャスティングの面白さとサプライズに支えられながら、映画のバランスも素晴らしく絶妙。
正直、ラスト30分近くまではワクワク感がこれまでのノーラン版『バットマン』の中では極端に少ないようにも感じる程で、見せ場の連続ながら何もかもをじっくり丁寧に描いており、ダークナイトの世界をこれでもかという程時間をかけて観せつけてくれていた感覚。
「面白いけどこのままでは今回も★4個かな?」なんて感じていたら、ラスト30分で一気にアクセル全開で加速。
スクリーン側から全身に重力がかかり、映画館の席に磔にされていたかのような感覚で魅せる魅せる。
スケアクロウ役のキリアン・マーフィがまたもやオイシイ役で登場している辺り、クリストファー・ノーラン監督はお気に入りの役者さんをシリーズが終わるまで大切にする。
バットマンの大役を終えた監督の次回作が楽しみで仕方がない。
★★★★★
前作のエンディングからの流れで犯罪者として警察に手配されるも、目的を果たし姿を消してしまっていたバットマンが復活する。
平和になったゴッサムシティーにはもうバットマンは必要が無いはずで、本来、彼の復活は良い意味では無い。
新たなる最悪の敵の登場によって、隠居生活から引きずり出される訳だ。
性善説なんてどこかに行ってしまう程に追いつめられ、秩序が崩壊するゴッサムシティーと、腫れ物を扱うように監視する米国政府。
前作『ダークナイト』では、これがハリウッドメジャー映画かと、しかもヒーロー物なのかと思ってしまう程に人の心の奥深くまで沈みに沈んで何かをえぐり出そうと描いていたが、今回ついにそれをえぐり出してしまう事となった。
キャラクターの面において、本作はあらゆる意味で成功している。
以下に六つにまとめてみた。
アン・ハサウェイのキャットウーマンが、あり得ないほどかっこ良く美しい。
あえて作中ではキャットウーマンと名乗らせない事と、ゴーグルを時折猫耳のように見せる事で観客の想像とリアリティーを両立させ、前作でバットマンが使っていた超クールなバイクを操る怪盗美女キャラで魅了する。
まるで峰不二子。
これが第一の成功。
ベインを演じるトム・ハーディは、面影が残るのは目だけという大変身ぶり、ほとんどかぶりモノ。
顔だけでなく身長も体型も全く別人で、こんなに別人と化してしまうような役は誰も受けなかろうというところに敢えてトム・ハーディ。
100%作りものの姿と気付くのは、トム・ハーディがキャスティングされていた事を知って観ていた人だけだろう。
第二の成功。
マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンら旧ベテランキャスト達が、渾身の演技で脇役を超えた存在感を主張する。
第三の成功。
この先はネタバレ。
ネタバレ
「おいおい、最初から彼女をレイチェル役でヒロインにしておけよ」と思わせるマリオン・コンティヤールのキャスティング。
ダブルヒロインのアン・ハサウェイよりも断然芝居が深いのに、無駄に増設されたような役柄で謎を感じさせる。
ケイティー・ホームズやマギー・ギレンホールでなく彼女がレイチェルやっていれば、きっと前作で死なせられなかったに違い無いし、レイチェルを広げてこの役どころのシナリオにしれいればもっと存在意義があったのに、等と感じながら観ていたら、なんと重要な意味の有る役だったわけです。
キレてからの表情がまた良い!
第四の成功。
ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが唐突に新キャラ、若い警官として登場。
監督はこの役者をそんなに気に入ったのかと思いながら、クリスチャン・ベイルに次ぐ位に登場する場面の多い意味深ぶりに観ていて謎が深まる。
そして、彼に対しバットマンが仮面が必要な理由について言及する場面が。
まさか、まさかと思わせながらドキドキを引っ張り、最後にボソッと名前出し、そしてニューヒーローの誕生に繋がりそうなラストシーン。
事前情報無しのサプライズでロビンの登場が第五の成功。
そして、バットマンですよ。
心身ともにボロボロのバットマンをボロボロの体で演じるクリスチャン・ベイル。
本作の中で二度復活する間、体が大きくなったり小さくなったり、ベインのようにCGや特殊メイクを使えばこんな事は可能なのかもしれないが、クリスチャン・ベイルの過去の作品から想像すると、この人ならガチでやっていそう。
そのリアリティーを出す為に、ここ数年の作品を選んでたんじゃないかと思わせてしまう。
第六の成功。
そんなキャスティングの面白さとサプライズに支えられながら、映画のバランスも素晴らしく絶妙。
正直、ラスト30分近くまではワクワク感がこれまでのノーラン版『バットマン』の中では極端に少ないようにも感じる程で、見せ場の連続ながら何もかもをじっくり丁寧に描いており、ダークナイトの世界をこれでもかという程時間をかけて観せつけてくれていた感覚。
「面白いけどこのままでは今回も★4個かな?」なんて感じていたら、ラスト30分で一気にアクセル全開で加速。
スクリーン側から全身に重力がかかり、映画館の席に磔にされていたかのような感覚で魅せる魅せる。
スケアクロウ役のキリアン・マーフィがまたもやオイシイ役で登場している辺り、クリストファー・ノーラン監督はお気に入りの役者さんをシリーズが終わるまで大切にする。
バットマンの大役を終えた監督の次回作が楽しみで仕方がない。
バットマン ビギンズ [Blu-ray] | |
クリエーター情報なし | |
ワーナー・ホーム・ビデオ |
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そーれりぽーとさんは、★★★★★の最高満足度でした。
物語りが進むにつれ、救いようはあるのだろうか、終らないのではと、そんな筈はないのを承知でも思ってました。
ともあれ、いろいろと伏線が交叉していておさらいが必要なようです。
ウェイド・ウィリアムズがチラッっとカメオ出演してるじゃないですか。
ブラックゲートが襲撃された時どうなったんやろう??と思って、気になって仕方なかったので、もう一度見に行ったとゆーww
オジサン達がいい感じにこき使われる映画でしたなw
爆弾の隙間からゴードン本部長が転げだして来るシーンは笑いを堪えるのに必死でした。
めっちゃいい味出してた~ww
アン・ハサウェイってめっちゃジョジョ顔やんねぇw
美貌に目ぇを奪われました!
インセプションを見直したら、トム・ハーディーって渡辺兼より背ぇが低いわ!
クリスチャン・ベイルが派手に体型を変化させてくるので、監督から同じように要求されたのかと思ってたら。
でも、ベイルの精神不安定ぶりは苦手なので、無茶するよりずっと良いと思いマスタww
ウェイド・ウィリアムズどうなってたっけw
ゲイリー・オールドマン含め、オジサン役者達はみんな“バットマン”映画に出てるところを自分の息子達に見せたいから頑張ってはるんやろねw
前のシリーズからヒーローものってそういう傾向にあるみたい。
キャットウーマンにアン・ハサウェイなんてキャスティングしたら、これまでのキャットウーマン達がおばはん過ぎて可哀そう。
トム・ハーディはたぶん170センチちょいしか無かったはずやから、全然別人になっててびっくりした。
クリスチャン・ベイルは顔に神経質なとこが出てるからねぇw