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世界にひとつのプレイブック

2013-02-26 | 劇場映画れびゅー
アカデミー賞ノミネート数が多いというところだけを頼りに『世界にひとつのプレイブック』を観てきました。
★★★

精神疾患を抱えた人物に焦点を当てるは、分からない世界なだけに興味深くてじっくり観てしまう魔法が有る反面、引き込まれてしまう人も居るので宣伝にはどういう映画なのか明記した方が良いのでは?
アカデミー賞番組の中で、監督も同じ病気を抱えていて、周囲に理解出来ない行動をしたせいでハリウッドから干されかけた経験からこの映画を作ったというエピソードを聞き合点が行ったけど、それまではなんでこんなに特殊な映画を作ったのか疑問に思っていた。

妻の浮気が原因で躁うつ病になり、感情のコントロールが出来ず、些細なことをキッカケに取り乱してしまうようになってしまった主人公と、退院してきた彼を受け入れ支えようとする家族。
出て行った妻を思い続ける気持ちに反し、新たに知り合った同じ病を抱える女性に惹かれ始める彼が幸せになるには。
病を克服することに加えて事が複雑になって行く分、クライマックスの盛り上がりが楽しめる。

ぶっちゃけ主人公と相手役の女の子は感情移入出来ない世界に住んでいらっしゃるので、感情移入する対象は父親と母親側になるわけですが、演じるロバート・デ・ニーロとジャッキー・ウィーヴァーの二人の支えが有るからこそこの映画がより素晴らしく観られたわけで、ロバート・デニーロの久々アカデミー助演男優賞ノミニーと、ジャッキー・ウィーヴァーも助演女優賞ノミネートには大きな価値がある。

感情移入出来ないとは言え主役のブラッドリー・クーパーと、ジェニファー・ローレンスのぶっ飛んだ役作りは鬼気迫る物があり、ブラッドリー・クーパーはアカデミー主演男優賞ノミネート、ジェニファー・ローレンスに至っては遂に昨日の授賞式で主演女優賞(個人的には助演だと思うんだけど)を受賞までしてしまいました。

久々にスクリーンで観るポッチャリ太って一瞬誰だかわからなかったクリス・タッカーは、健在ぶりだけが見どころ。



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