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ブリッジ・オブ・スパイ

2016-01-13 | 劇場映画れびゅー
トゥルー・グリット』に続いて、コーエン兄弟とスティーヴン・スピルバーグがタッグを組んだ『ブリッジ・オブ・スパイ』を観てきました。
★★★★

前回のタッグでスピルバーグはプロデュース業でのみ携わっていましたが、本作ではコーエン兄弟の脚本を使い、看板をしょって監督業をしており、良い方向にスピルバーグ色に染まっている。
時々悪い方向に染まる場合が有るのが気になっていたので、純粋に楽しめてホッとするとともに、良い映画に出会えて本当に良かった。

時は冷戦時代。米国、ソ連、東ドイツ間で行われたスパイ捕虜の交換の実話を基に、その橋渡し役となった米国人弁護士を主人公に据えて、ギリギリの見事な交渉術で楽しませてくれます。
弁護士を演じるのは、良くも悪くも何を演じてもトム・ハンクスなトム・ハンクスですが、何度も組んでいるスピルバーグですからそこは逆手に、どんな時でも人の良さを滲ませながら強かに相手を煙に巻く、しかし誠実な弁護士像に仕立て上げています。

大戦後のスパイの脅威と対峙する米国政府。ちょうどベルリンに壁が築かれて強行な姿勢に変わっていく最中の東ドイツと、その裏に居るソ連。
政治的思惑と人道的見地の狭間で、全部を相手に危ない橋を渡り歩いたのは、一弁護士だったと言う驚き。
サスペンスの要素が強いシリアスな局面でも、「the Union of Soviet Socialist Republicsって長げえよ!」なんてユーモアもたっぷりに相手を和ませる交渉術を駆使して観客も楽しませ、暖かい気持ちにもさせてくれる良い映画でした。

ネタバレ
遠く祖国を離れても、人生の全てを祖国に捧げて孤独にスパイ勤しむおっさんのプライドやアイデンティティーとか、捕虜にされてもどんな拷問を受けても口を割らなかったのに祖国からは認められない苦しみだとか、国と国の対立で不幸な境遇に追い込まれてしまう人々。
この映画では各国に一人ずつのそう言う人が当てはめられて描かれていますが、妥協しない、諦めない、全員を助けたいと奮闘する弁護士の姿が心を打つ。
捕虜達の末路とはうらはらに、エンディングが凄くハートウォーミングなところも深くて良い。



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1 コメント

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危ない橋 (もののはじめのiina)
2016-01-22 10:42:06
>政治的思惑と人道的見地の狭間で、全部を相手に危ない橋を渡り歩いたのは、一弁護士だったと言う驚き。
国家間の思惑があるのはいえ、よくこんな任務を引き受けたものです。

捕虜交換の場面は、1962年に実際に行われたグリーニッケ橋で撮影したそうです。

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