懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

トゥルソワ!

2019-10-06 01:46:42 | Weblog
(前日書いた、関電役員らの元助役からの金品受領問題は、さらに追加の話が幾つか出ていて、今度は警察の人が、金品受け取ってたとか、続報が色々。その中に「魚」ってあって、そういう賄賂みたいなのの、お魚って、どういうのか、見てみたいな、って思った。今回は、現金等以外に、「スーツ」「魚」が目新しくて。ワイロ色々。(あれって、贈与税ってどうなのかな?)ばれた後も、実際より少なく申告してたり、後から数値が修正になって、酷いもんだけど。電力・原子力行政、どうなん?税金を流すなって。)

警察まで癒着に参加してたり、不快な話が報じられる中、フィギュア界の天才少女の精進の成果は、見ていて心がクリーンになって良かった。

【フィギュアスケート・ジャパンオープン】

見てしまった!アレクサンドラ・トゥルソワ。

深紅の衣装で華麗に大技4回転を4連発!
長い四肢、まだあどけなさの残る少女の貌。神秘的な瞳。目力。ジャンプ技術は驚異的でも、「ジャンパー」で終わらない不思議な魅力を湛えているのが嬉しい。容姿に恵まれてるので、今日みたいなスカート系のややフェミニンな衣装も、自分は好き。

今日の試合に限っては、男子1位のネイサン・チェンより、ジャンプの難度は高かったんじゃ、ないかな。
冒頭の4回転サルコゥの着氷踏みとどまりの、意思の強さ、筋肉や体質の強さも目立ったが、次の4回転ルッツは安定して決めた印象。(これが最難度ジャンプなんだけど、さらりと当たり前のように決めていたので、相当練習した為、前より決めやすくなったのかしら?と思ったけど。この所、男子で跳ぶ人も少ししかいない種類。)そして、次も4回転。トゥループ。

冒頭に、3本4回転、それも3種類、そしてコンビネーション入り、っていうプログラム、こんなのやってた人、ほかに居たっけ?(男子で。)この3連続にも度肝を抜かれた。

なのに、それでは終わらないトゥルソワ、加点の付く、体力消耗するはずの後半に、4回転のコンビネーション入れちゃうって。
シングルオイラーの次の3回転は、凄く簡単に飛んでるようにみえた。

それと、間に挟んだ3回転のコンビネーションも、3回転ルッツだけど、凄く簡単そうに跳んでた気がした。

スピン、ステップのレベル4だっけ。

もう、何と言っていいのか・・・。
観客の拍手が、演技の割に、そんなに凄くないような気がしたのは、皆、ビックリして拍手するのを忘れてボーゼンとしてたんじゃないか?って、冗談にも思ってしまった。
最後の4本目の4回転成功した時は、涙が出てしまった。

こんな、凄いのをやれて、さいたまスーパーアリーナさん、主催者さん、TV局さん、良かったね。

トルソワは、どこかで必ず、今季、超大技を決めてくるだろうとは思っていても、日本に来てくれて、ここで、こ~~んな、凄い演技をしてくれたことにも、有難味を感じたり。

技術も凄いけど、それ以上に、人がやらない超難度を、絶対できるし、やる!と決めて、海外の試合でも強い意思でやり遂げてしまう、

そういう、彼女の”夢を実現する意志の強さ“の様なものに、技術以上に感動した。
自分の夢に向かって、やりたいことに向かって、一心不乱に、まっすぐに迷いなく突き進んでいる感じがした。

目に見える3種類の4回転ジャンプの4連続の演技の裏にある、私らの目に見えない、彼女の支払った努力、それを感じて、敬服した。

クリムキンイーグルは、トゥルソワのが一番好きかな?今日はさらにパワーアップ。あんなでよくバランスとれるもんだと。

(お色気路線のトゥクタミシェワの、意表を突いたエキシの演技のも、アイデアも含めて瞠目させられたので、甲乙つけがたいけど。)

音楽もよくあってて、トゥルソワの演技に感動する気分を盛り上げてくれた。

長い四肢を動かす様、その緊張感、緊迫感も、トゥルソワ・ワールドで、目が離せない感はある。


女子2位がザギトワで、二人並んで、中々絵になるショット。

ザギトワは、今日の出場者だと、他の選手に比べて、当たり前だけど、肢体が色っぽいって、つい思ってしまった。

「クレオパトラ」にしては、衣装のデザインが、そんなにエジプトっぽくなくて、ライン的には全く西欧風で、私的には、もっとエキゾチックにしてくれた方が、より好みだし、彼女を一番きれいに見せるデザインかどうかは、疑問もあったけど、素が全身美形だから、まあ、いいのか。

ザギトワはフィギュアスケート的には、冒頭の3回転のコンビが、高さの目立つ、きれいなジャンプだった。自分がおかしくなってきていて、4回転がないと、内心「ない」と思っていたけど。

男子はネイサンの後半のダンスが、かなり上級者、とっても上手くて感心したんだけど、自分的には、もう、10代でやってたクラシックバレエ系の演技は見られないのね、と思って、昔の「海賊」「ダッタン人の踊り」の録画を、大事にしようと思ってた。

3位のジョウは、4回転ルッツをやってくれるので嬉しく見た。うまい演技というより、10代の、思いのこもった演技に好感。

競馬で、フランスG1凱旋門賞に、最強牝馬にして最強馬のエネイブルが注目されて、世界を舞台に、牝馬が一番人気って感心するんだけど。

でも、このエネイブルは、女王っぽい性格で、厩舎に来る人が、自分を女王様扱いしないと、蹴る、って出ていて、皆に勝つ女の子って、そういう性格なものかなあ?と思いかけた。

しかしながら、今回のトゥルソワさんは、女子前人未踏の大偉業達成でも、試合後の表情は、見かけはあどけない笑顔で、女王というより少女少女している。やり遂げた達成感で、幸せそうに微笑む姿は、見かけ的に、可愛い。エネイブルとは、だいぶ違うなあと思った。

中身はほんとは凄いけど、笑顔は、まだ可愛い女の子に見える、それも、今もトゥルソワの魅力か、な?。
(私は、対照的に、肢体は完成された大人の女性に見える、ザギトワみたいな個性も好きだけど。)

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