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かまぼこ

2016年02月07日 | 日々・Day by day

四国松山ひいては愛媛は柑橘のみならず水産王国でもあるのです
当然加工食品としての練り物やかまぼこ業者も多いのですね
ところで皆さんはそうしたかまぼこの類にどんな印象をお持ちでしょうか
板に乗った紅白ならお正月のおせち さつま揚げ等々なら今の寒い季節だしおでんの具って辺りかな?
ともかくもあまり若い人が好んで争って買い求める商品ではないはず



僕なら 大好きな作家 故中島らも氏が 全国展開をもくろむ かねてつデリカフーズ社長と組んで
もう20年は前手掛けた 奇想天外かつ破壊的でパンクな広告
「啓蒙かまぼこ新聞」を連想してしまうのです ~以下引用~

「啓蒙かまぼこ新聞」小説家 戯曲家 随筆家 俳優 コピーライター 広告プランナー ミュージシャン 
笑殺軍団リリパットアーミー主宰など多彩な顔を持つ故中島らも氏による宝島に連載されたシリーズ広告

広告という体裁を逸脱して ”読者と遊ぶ”という名目で連載が続けられたため
当然の如く一部の読者からは 本気なのかギャグなのか理解しかねるような内容に対し「ふざけるな」などの批判も相次いだ

 

作家の村上春樹は「啓蒙かまぼこ新聞」がビレッジプレスから単行本化された際にあとがきを寄せているが
村上の妻の発言「いや、私ね、これは中島らもっていう人が『かねてつ』という架空のカマボコ会社をでっちあげて 
一人で下らない冗談をやってると思ってたのよ じゃあ本当の広告だったんだ コレ」を紹介しつつ述懐しており 
一方で中島に対しては 「広告マンとしては 失格かも知れないけど あの奇怪な広告を通じて 
かねてつという企業を得体の知れない会社という風にイメージさせつつ
認知度を高めてゆくという手法はあながち悪いとは思わない」と賛辞を送ってもいる

 

「心頭滅却すれば火もまた熱いわい」   
日本人は「精神性の勝利」が大好きな民族だ「根性」とか「勇気」などの
インビジプルなものが物質の優越性を打ち崩す瞬間を見るのがこれほどに好きな民族はほかにいない
その証拠に時代劇を見ていると 悪い廻船問屋の越後屋が「ふっふっふ」と笑いながらフトコロから短筒を出す 

と おさむらいさんは必ず「む、飛び道具とは卑怯な!」とくやしがるではないか 
あんなものは別に卑怯でも何でもない 先行投資をして最新技術を導入しただけなのに卑怯もお経もない 
カネテツデリカフーズでは食品管理に最先端の保冷技術を駆使している 卑怯千万でけっこう「根性」で鮮度は保てない



ってな 具合で賛否巻き起こしながらもやや地味な印象のあった
かまぼこメーカーに光を当てた怪作?と言えるでしょうね
意図的につかみの話を本題から反らした感はお許しを(^^;

ここ木村蒲鉾さんは市内随一の人通りを誇るバスターミナルすぐそば
写真に挿入したようにお弁当などお総菜も充実した人気店です
愛媛に実家があったり出張で来られた方 お好きな方でも時間なければ
空港かデパ地下で そそくさと買い求めるでしょう



確かに味は折り紙付き=悪くはない ただお値段のほうはどーしても張ってしまうのですよ
その点ここなら庶民的 でも味や鮮度に妥協はないのです
この日はお世話になった都内の身内にじゃこ天詰め合わせを購入
コイツをね 七輪・・・いやなければコンロのグリルで構いません
サッと炙って大根おろし+醤油と食するとほのかに幸せが広がるのです☆彡



鹿児島のさつま揚げとかとは違い はらんぼ(ホタルジャコ)の頭と内蔵を取り除いて
骨ごとすり潰しミンチ状で揚げてあるため カルシウムは豊富
特有の「ジャリジャリ」した歯ごたえのある 食感が楽しめるのだなぁ
いや 決して鹿児島や小田原の練り物がいけないとは言ってません
やっぱり幼いころから慣れ親しんだザックリした食感のじゃこ天で決まり!なわけ
愛媛にお越しの際はタルトだけでなく練り物もよろしくお買い求めください♪ 

 



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