松山鮓(まつやまずし)は愛媛県の松山地方に伝わる郷土料理である 祝い事や訪問客をもてなす際にだされ
瀬戸の小魚の旨みを活かした甘めの鮓飯が特徴となっており 地魚がちりばめられているばら寿司
1892年(明治25年)8月 大学予備門の学生だった夏目漱石が初めて松山を訪れ
正岡子規の家に立ち寄ったとき 母 八重がもてなしたのが松山鮓であり 漱石は大いに喜んだようだ
和服姿にあぐらをかいてぞんざいな様子で箸を取る子規の前で 極めてつつましやかに紳士的な態度であった漱石は
洋服の膝を正しく折って正座し 松山鮓を一粒もこぼさぬように行儀正しく食べていたそうで
その時の様子は同席していた高浜虚子が 書物の中で回想しており後々に語り継がれている
また グルメであった子規にとって 母がこしらえた松山鮓が故郷の味であり
愛する松山の大切な思い出でもあったようで このことは
子規が松山鮓に関する俳句を数多く残していることからもうかがい知ることができる
一番の特徴は、エソやトラハゼなどの「瀬戸の小魚」でダシをとった甘めの合わせ酢で寿司飯を作り
その中に刻んだアナゴや季節の野菜をもぶす(混ぜ込む)ことにある
そして その上に錦糸卵をちらし 最後に季節に応じた瀬戸の魚介類をお好みで盛り付ける
本格的な料理店ではウニやクルマエビを使って豪華に 居酒屋では酒の肴になるよう刺身を中心に
また食堂ではじゃこ天やシメサバなどのリーズナブルな食材を盛り付けるなど
様々な場面に応じたバラエティー豊かなメニュー作りが可能となる
というわけでお寿司でございます 頂きましたのは松山市駅近く
味歴正生さん いつになく写真ビジュアルも多用して場所・連絡先も盛り込んでゆきますので
この記事に最後までお付き合いくだされれば光栄ですか?
四国松山特にここ5年くらいで回転すしチェーン大きく台頭してきました 迎え撃つ既存な地元資本は閉店(廃業)や価格の刷新図られ
街中のカウンター10席程度の老舗も随分閉店しましたっけ 確かにね・・・郊外型で大駐車場完備なら
時間のナイ営業マン 親子3世代な大多数でも敷居は高くなく 簡単に済ませられます
寿司って日本が世界に誇れる文化でしょう 簡単な歴史ってか概要は分からないより分かっていたほうがいいに決まってる
なにより 調理工程ってか職人さんが真心込めて握ってくれるだよって認識は今の時代2015年だからこそ大事だと思うのですよ
だって今の大学生くらいの子って寿司って 何か半透明かつ風通しいいのかどうだか分からない
呼べば半自動で奥の厨房からレーンで勝手に流れてくるものだって誤解してるはずだからね
もっとも大手チェーンは炊飯ロボに握りロボ?ネタは確か予めカットされたもの解凍して並べてるだけだから
厨房見えても板さんと会話があるわけでもないし 衛生状態だけ万全ですって伝わればいいのかも
更には機械化された工程からは無味乾燥ゆえ風情や文化・職人技が伝わることもないですんで 割り切ればいいのか?
ここ正生さんは寿司主体に起業し 海鮮系がそこに華添えるようなメニュー展開なようですね寿司割烹辺りに収まるのだと思います
お邪魔したのは先日ですから忘年会の張り紙が施されてました はりはり鍋にきじ鍋って
なかなかに期待できそうだよ ランチタイムの開始と同時に お馴染さんは中高年(50歳半ば/男女の別なく)が続々と来店
あっという間に20分ほどで2階テーブル 1階カウンターもほぼ満席になりましたとよ
確かに家庭的な雰囲気の中 さり気ない上質感や落ち着きもほどよくミックスされてるから
相応な年齢層にもなるのでしょう ただスマヌ繰り返しだ・若い衆=大学生や新社会人 宴会は大手居酒屋チェーンで賑やかなのも楽しい
だけどさっ たまには少数精鋭5~6人なグループでこんな落ち着いた中 やや渋め・大人な具材の鍋やお寿司囲むのもありだと思うのだよな
味が気に入ったら 日頃の感謝込めおせちをご両親や親族に贈るなんて粋じゃん☆彡
今や高級おせちはコンビニでも予約できる けどファッションだけでなく ほんの少しでも何かに拘りオリジナリティ出すのが大人への一歩だし(^^
フラッシュ発光し過ぎて ご主人+女将さんに迷惑かけてもイカンのでポイント抑えた写真のみ掲載しますが
ここまで出せばお分かりになってくれると思ってます そんなわけでその詳細は割愛しますね
黒板に刻まれたのは夜の部 昼 ランチはチラシか握りか海鮮丼セットになります ご了解ください
オーダー後13分かな ちらしセット やはり専用な器でお盆に運ばれれば期待感アップです
目の間に到着 せーのでフルオープン 一段目ベース部分ちらし寿司 2段目は海鮮・刺身盛り
控えしはお吸い物 加えて茶碗蒸しで〆となりますか+いざ実食!
うん やはりシャリは関東基準で考えたら甘めなだねぇ・・・ただベタでもクドクもなく上述したように
漱石や子規も愛した素朴な松山鮓 瀬戸内海の新鮮な幸活かした 安定したもの 間違いない・旨いっす
ひとつ気になったのは炊き加減が根本的にやや硬め 個人的にはもう少しふっくら感欲しいかな
作り置きですぐ出せるような体制にされてるなら 炊飯時にほんの少し水加減多くするとかで調整して
具材の所感に移ります ちらしや海鮮丼なら厚焼き玉子を重視する方絶対多いよね
僕アレルギーではないし 嫌いでもない ただ卵掛けご飯・厚焼き玉子は未だに克服できてません
箸でよけてしまうくらいなので⇒なのにスクランブルエッグは大好き!って訳分からん男ですが(苦笑)
そんなこんなで一瞬躊躇いました でも大丈夫 美味しかった つまりご主人が何気にいい仕事施してるからでしょうね
だからもう他の海鮮ネタを説明する必要ないよ 旨いんだもん お醤油やワサビを適度に補充し快調に箸は進みます
どれ ここらでお吸い物って・・・んんん?確かに淡白で上品 悪くはないけど浮き身なお麩らしきものに口添えたのが間違いだったか
少し感覚=味覚がブレてしまい味を殺した感じで 首かしげてしまったので
未だに腑(麩)に落ちないね なんだったんだろう?あの落花生みたいな形のブツは
ラスト茶碗蒸し行きます これ極上ってか珠玉だったよ さっきのお吸い物にはガッカリだったけど
基本ダシの取り方や味の出し方にブレはないからここで補正された思い
具材は一般的な銀杏・鶏かしわ・かまぼこ・水菜ってベストな顔揃い 不味いわけないじゃんってね
ふーっっ やっぱこの歳になると 旨い部分をほんの少し手に余るだけって和食寄りになるよ ご馳走様