墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

平成マシンガンズを読んで 161

2006-11-28 21:33:28 | 

「お許し頂きましたので発言いたしますと。
 いま、俺は内反省をこころみ、あー俺ってかっこ悪いなと思いながらも、一瞬にして『女』が変わんなきゃ世間のシステムは変わるわけないんだという真実にもたどりつきました。
 なるほど。
 やっぱ、悪いけど『女』は馬鹿だ。
 女が馬鹿だから、いつまでたっても世間は良くならない。
 だから、俺も『業』を背負い苦しむ。
 世の中は女の思いどおりにしかならないのに、女は馬鹿だからその事に気づかないで、いや、責任を負いたくないせいか、いつもまるで男が悪いような言い方をする。
 なんてゆう、みたいな、なになにだからナニナニが悪いみたいな発言は、本当はしたくないんだけど、社会の根本である女があまりに馬鹿だからイヤミも言いたくなる。男なんてただの消耗品でゲームのコマだ。
 連続である女が社会をつくるのだ」

「ありゃ。
 その話はもうやめ。
 今度は『個性』の話の続きしてよ」

「はい」


平成マシンガンズを読んで 160

2006-11-28 20:57:26 | 

「ずっと思っていたんだけど、まぁ中学生の私が言うのもなんだけど、死神の話は青いよ!」

「青いっすか!?」

「どっか悪いのは自分じゃない。悪いのは世間だ的な論旨の運びで、なんていうのかなぁ、結局は自己正当化したいだけっていう身勝手なエゴを感じるんだよね。やっぱ、なんか発言が男子的って言うの。廊下を走るのは悪くない。廊下を走るなってルールが間違っていると主張してるみたいな」

「いやいや、そういうふうに男子とか女子とか分けて考える事が危険なのだと俺は主張してきたつもりだ。
 俺はたいした根拠も無く『なになにだから』と分ける世間に対して常に警鐘を鳴らしてきたつもりだ!」

「単なる、男子の自己正当化にしか聞こえないけどぉー」

「なんで、そんな意地悪を言う。
 俺はこんなにも罪の意識でいっぱいなのに。
 確かに!
 俺は間違っている。俺は罪人だ。
 だが、俺が間違いを犯し罪人となったのは、世間のルールに従わざる得なかったからだ。そういうふうにしか生きられないように、世間からコントロールされ思い込まされていたからだ。これは自己正当化などではない。俺の発言は世間という殻からの脱皮だ」

「でも、世間は男がつくったんでしょ」

「それは勘違いだと思う。どんな時代であれ世間は男女の共同作業で出来ていると思う。
 それに、次世代を教育するのはだいたい女であり、常に女しか次世代をつくれない。男は一代限りの『時代』の消耗品だ。女がその気になって『女社会』をつくろうと協力しあったなら、いつでもたちまち女の理想郷になったはずなのに、女はそれをしなかった。
 何故なら、えーと。
 何故だろう?」

「いいよ、死神の話をもっと聞いてあげる」

「え?」

「そのかわり、もう私の事『ガキ』って呼ばない?」

「あぁ、それは約束するよ。俺が悪かった!」

「じゃ、話の続きをして」

「はい」


平成マシンガンズを読んで 159

2006-11-27 19:15:51 | 

「あのさぁ、死神の例えは良くないよ。自分では面白いつもりかもしれないけど、かえって理解しにくくさせてる一面もある。面白く例えりゃ誰でも解るって訳じゃないよ」

「そうか」

「全体的に死神はひとりよがりだと思う」

「すまん」

「死神が言うように、なにかを解らせる為に必死にならなきゃならないなら、死神の態度は良くないよ。なんとなくだけど、解る奴だけ解りゃいいっていう傲慢なかんじがする。それじゃまわりから反感を買うだけで駄目だと思うよ。もっと必死に訴えなきゃ!」

「そのとおりだな」

「死神の言いたい事はなんとなく私には伝わるけど、誰もが解る保証はない。もっと真剣に訴えなきゃ」

「って。
 オイ!
 なんで、俺があんたみたいなガキに説教されてるんだ!」

「私ってガキ?」

「すいません。言い過ぎました」


平成マシンガンズを読んで 158

2006-11-27 18:49:14 | 

「学問でも、厳密さを追求しようとする学問なら言葉の意味を明確に使い分けようとする。お互いに言ってる言葉の意味が違ってしまうと議論にならないからだ。
 その良い例が数学だったりするな。
 数学の記号は、数学のお約束以外で記号を理解する事を禁じる。だから、解も出る。記号の意味を1つでも誤解している人間は絶対に正解にたどりつかない。
 楽譜だってそうだ。1つでも、記号の意味を誤解していたなら、正確な演奏はできない。
 他の学問でも同じだ。なるべく共通な意味で言葉を使おうと必死だ。そうしなければ、議論すら成り立たない」

「ホントに必死だね」

「そうなんだよ、ルールを共有しなけりゃゲームすら成り立たない。
 同じルールを採用している同士でなけりゃ将棋も指せない。
 例えばだ、あまりに極端すぎて分かりにくいかもしれないが、『巨人の星』の星一徹と、羽生名人が将棋で対局したとする。

 羽生名人は将棋のルールにのっとり第1手。

 パチリ。

 星一徹の番。

『バッカモーン!!』

 一徹はいきなり将棋盤を引っくり返して、羽生名人に張り手!
 名人がひるんだ隙に名人にギブスを装着。
 そこで、場面は昼間だったのがいきなり夜になって星が輝いている!

『星じゃ! 将棋の星を目指すのじゃ!』

 そして猛特訓!

 なっ、このようにルールを共有してないと『将棋』ってゲームすら成り立たないだろ?」

「いや、その例えじゃ全然解らない」

「えー。
 んー。
 じゃぁ、ミミズとジャンケンできるか?」

「できない!」

「それは、あんたとミミズがジャンケンのルールを共有してないからだ」

「ルール以前に、ミミズには手がないからジャンケンできないよ!」

「コマケェな。
 じゃぁさー、俺は『麻雀』のルールを良く知らないんだけれども、仮にあんたと俺が対局して、まともに『麻雀』できるだろうか?」

「出来ないよね」

「だろ、『麻雀』のルールを共有していないからだ!」

「それは違うよ。だって私も『麻雀』のルールを知らないもの。その状態はルールを共有している、していない以前の問題だ。
 死神も私も『麻雀』のルールを知らないんじゃ、『麻雀』のルール自体の存在すらあるのか怪しい。あるのはパイのみだ!」

「めんどくせぇガキだなぁ!
 じゃあ。『ドッチ・ボール』。
 片方は『ドッチ・ボール』のルールを知っているチーム。
 対戦相手は、ルールを全く知らないチーム。
 さぁ、ゲームになるか!」

「たぶん、ならない」

「そうだな、ルールを共有してないからだ」

「そうだね!」