一昨日の火曜日の夜、いつものように自室で飯を食いながらビールを飲んでいたら、突然ものすごい吐き気に襲われた。
もう食べられないし飲めないよと思ったので、すぐに寝たが、夜中に猛烈なムカムカと寒気に襲われて目を覚まし、布団を新たに出すのもめんどうなので、そこらにある服を着込めるだけ着込み、寒気はともかく吐き気は勘違いだと思い込むことによって、ようやっと少しだけ寝直す。
翌日、いつものように朝5時に起きて職場に向かうものの、足取りは信じられないほど重い。いや、身体がだるすぎて、正常に動かない。それになんだか寒いし吐き気がする。
あぁ、これは風邪だな。もしかしたらインフルエンザかもと思いつつも、午前中の仕事だけ茫然自失となりながらもなんとかやっとこなし、夕方の仕事はキャンセルさせてもらって、帰宅する。
俺は、フリーターで、午前中はパン屋でバイトし、夕方には夕刊を配っている。
昼前に家に帰り、すぐ保険証を持ってフラフラと近所の病院に行ったが、すでに午前の診療は終わっている様子。仕方なく、午後の診療を受ける事にして家に帰り、少しだけ寝ようと寒気と戦いながら寝る。
目を覚まし病院に行こうと3時頃にかろうじて起きた時には地獄の苦しみで、いやもう、病院に行きさえすれば楽になれるんだと思い込む事によって、ようやっと布団から這いずり出て、さらにフラフラと午前中に行った近所の病院まで行ったなら休診日で、あぁ、受付が終了しましたってそういう事なのと納得して、駅前近くまで内科の病院はどこかに無いかと探しながら死にそうになりながらチャリをこいでいくと、開いている病院があったので乱れた足取りで飛び込む。
知らなかったが、どうやら最近は鼻の粘膜でインフルエンザの検査を出来るらしい。変な綿棒みたいので鼻をかき回される。
中年の女の先生が、検査結果を見て、俺はただの風邪であると診断した。
抗生物質に胃薬など、3種類の薬やトローチを処方される。トキクロル、ボルタレン、ナウゼリン。それにのど飴としてトローチ明治。
なんか、先生はのりにのっていて、カルテを書きながら「うん、完璧!」とか言っている。よほど自信がある処方なのであろう。
昨夜は、吐き気がするのでゼリーを3分の1だけ食べ、薬を飲んで寝る。
今朝おきて、熱を計ったら36・2度で、平熱以下である。身体もなんとなく動く。仕方なく昨日残したゼリーをたいらげてから薬を飲んで職場に向かう。
じつのところ、俺の努めるパン屋は不景気で、たいした稼ぎにはならない。時短の嵐でどんどん労働時間は短くなり、時給で働いている俺にとって、うまみが少ない職場だ。
今年の2月には辞職を申し出たのだが、俺が辞めると変わりの人間がいないという理由だけで、いまだ良いように使われている。
正直、休めるなら休みたいが、俺が休むと職場が迷惑するのが分かりきっているので休みにくい。
職場の雇用主にとっては、俺の労働時間短縮は効率化であろうから文句も言いにくい。
なんだが、正直、朝4時45分から目覚ましを鳴らし、5時になんとか起床し、風邪の我が身をおしきってまで出勤するほどの職場ではもうない。休めるなら休みたいし、たまにゃ連休も欲しい。時給800円のままで実働4時間半なら、他に稼げる仕事はいくらでもある。早く辞めさせて欲しい。
昼前にはパン屋の仕事が終わり、次の夕刊配達のバイトまで2時間以上待機する。この夕刊の仕事も本当は風邪だから休みたいのだけど、急に休まれると困ると昨夜新聞屋の所長から電話で釘をさされてしまい、明日は行きますからと約束したので休むわけにもいかない。
夕刊配達までいる場所もないので、図書館で時間をつぶすが、本を読んでいるうちに意識が寒くぼんやりとしてきた。
夕刊配達に出る頃には、すっかり意識が朦朧としていて、そのおかげで歩道で自転車にひかれた。
通り沿いのアパートに新聞を投函して、アパートのカゲから車道に停めてあるバイクに戻ろうとしたら、目のまえの歩道を自転車が突っ走っていった。なんとなく、1台とおったからもう安全だとぼんやり思って、右足を一歩、歩道に踏み込んだとたん、その右足を突進してきた自転車にひかれた。
前輪に右足が変なふうに巻き込まれ、体が左の膝から地面に打ちつけられる。
痛い!
本当に痛いと意識がショック状態になって、すぐに反応ができなくなる。
ショックで言葉もでない。
「だいじょうぶですかー?」
自転車に乗った若い男は、そう声をかけたが、とにかく転んだままではまずいので、なんとか立ち上がろうとしている間に、若い男は走り去ってしまった。痛さで追いかける気もないし、どうせ許すつもりだったからどうでもいい。
風邪引いた身体をひきずってまで、怪我までしたあげくの、本日の稼ぎは5500円也である。わりにあわない。
右足と左膝は痛く、明日はビッコをひきひき出勤しなければならないだろう。
それに、そこまでした仕事の帰りには主婦に舌打ちされるのだ!
だが、人生なんてそんなもんだ。気にする事もない。
生きていても、いいことなんかない。
でも、みんなそんなもんだよ。ろくな事なんかありゃしないから、たまに楽しいと嬉しいのだ。マジだよ。
もう食べられないし飲めないよと思ったので、すぐに寝たが、夜中に猛烈なムカムカと寒気に襲われて目を覚まし、布団を新たに出すのもめんどうなので、そこらにある服を着込めるだけ着込み、寒気はともかく吐き気は勘違いだと思い込むことによって、ようやっと少しだけ寝直す。
翌日、いつものように朝5時に起きて職場に向かうものの、足取りは信じられないほど重い。いや、身体がだるすぎて、正常に動かない。それになんだか寒いし吐き気がする。
あぁ、これは風邪だな。もしかしたらインフルエンザかもと思いつつも、午前中の仕事だけ茫然自失となりながらもなんとかやっとこなし、夕方の仕事はキャンセルさせてもらって、帰宅する。
俺は、フリーターで、午前中はパン屋でバイトし、夕方には夕刊を配っている。
昼前に家に帰り、すぐ保険証を持ってフラフラと近所の病院に行ったが、すでに午前の診療は終わっている様子。仕方なく、午後の診療を受ける事にして家に帰り、少しだけ寝ようと寒気と戦いながら寝る。
目を覚まし病院に行こうと3時頃にかろうじて起きた時には地獄の苦しみで、いやもう、病院に行きさえすれば楽になれるんだと思い込む事によって、ようやっと布団から這いずり出て、さらにフラフラと午前中に行った近所の病院まで行ったなら休診日で、あぁ、受付が終了しましたってそういう事なのと納得して、駅前近くまで内科の病院はどこかに無いかと探しながら死にそうになりながらチャリをこいでいくと、開いている病院があったので乱れた足取りで飛び込む。
知らなかったが、どうやら最近は鼻の粘膜でインフルエンザの検査を出来るらしい。変な綿棒みたいので鼻をかき回される。
中年の女の先生が、検査結果を見て、俺はただの風邪であると診断した。
抗生物質に胃薬など、3種類の薬やトローチを処方される。トキクロル、ボルタレン、ナウゼリン。それにのど飴としてトローチ明治。
なんか、先生はのりにのっていて、カルテを書きながら「うん、完璧!」とか言っている。よほど自信がある処方なのであろう。
昨夜は、吐き気がするのでゼリーを3分の1だけ食べ、薬を飲んで寝る。
今朝おきて、熱を計ったら36・2度で、平熱以下である。身体もなんとなく動く。仕方なく昨日残したゼリーをたいらげてから薬を飲んで職場に向かう。
じつのところ、俺の努めるパン屋は不景気で、たいした稼ぎにはならない。時短の嵐でどんどん労働時間は短くなり、時給で働いている俺にとって、うまみが少ない職場だ。
今年の2月には辞職を申し出たのだが、俺が辞めると変わりの人間がいないという理由だけで、いまだ良いように使われている。
正直、休めるなら休みたいが、俺が休むと職場が迷惑するのが分かりきっているので休みにくい。
職場の雇用主にとっては、俺の労働時間短縮は効率化であろうから文句も言いにくい。
なんだが、正直、朝4時45分から目覚ましを鳴らし、5時になんとか起床し、風邪の我が身をおしきってまで出勤するほどの職場ではもうない。休めるなら休みたいし、たまにゃ連休も欲しい。時給800円のままで実働4時間半なら、他に稼げる仕事はいくらでもある。早く辞めさせて欲しい。
昼前にはパン屋の仕事が終わり、次の夕刊配達のバイトまで2時間以上待機する。この夕刊の仕事も本当は風邪だから休みたいのだけど、急に休まれると困ると昨夜新聞屋の所長から電話で釘をさされてしまい、明日は行きますからと約束したので休むわけにもいかない。
夕刊配達までいる場所もないので、図書館で時間をつぶすが、本を読んでいるうちに意識が寒くぼんやりとしてきた。
夕刊配達に出る頃には、すっかり意識が朦朧としていて、そのおかげで歩道で自転車にひかれた。
通り沿いのアパートに新聞を投函して、アパートのカゲから車道に停めてあるバイクに戻ろうとしたら、目のまえの歩道を自転車が突っ走っていった。なんとなく、1台とおったからもう安全だとぼんやり思って、右足を一歩、歩道に踏み込んだとたん、その右足を突進してきた自転車にひかれた。
前輪に右足が変なふうに巻き込まれ、体が左の膝から地面に打ちつけられる。
痛い!
本当に痛いと意識がショック状態になって、すぐに反応ができなくなる。
ショックで言葉もでない。
「だいじょうぶですかー?」
自転車に乗った若い男は、そう声をかけたが、とにかく転んだままではまずいので、なんとか立ち上がろうとしている間に、若い男は走り去ってしまった。痛さで追いかける気もないし、どうせ許すつもりだったからどうでもいい。
風邪引いた身体をひきずってまで、怪我までしたあげくの、本日の稼ぎは5500円也である。わりにあわない。
右足と左膝は痛く、明日はビッコをひきひき出勤しなければならないだろう。
それに、そこまでした仕事の帰りには主婦に舌打ちされるのだ!
だが、人生なんてそんなもんだ。気にする事もない。
生きていても、いいことなんかない。
でも、みんなそんなもんだよ。ろくな事なんかありゃしないから、たまに楽しいと嬉しいのだ。マジだよ。