自信

　人殺しが快感である人間はたしかにいる。
　そういう人間は警察に捕まらないように人殺しを続けたいとどこかで望んでいるので、逮捕されないように快楽殺人を続ける。でも、自己顕示欲もあるので、犯人は俺だみたいな足跡を残したりする事もあるけど、でも、基本的には快楽を引き続き味わいたいと考えるので警察には捕まりたくないと考えている。

　たまたま目的の為に（金が欲しいなど）人を殺した人間も、人殺しどころか犯罪そのものを隠そうとする。
　逮捕されたなら人を殺してまで犯罪を犯した意味がなくなるからね。

　だが、たまに自己顕示欲で人を殺す人間がいて、それが宅間守だろう。
　人殺しが凄いと勘違いしていたから犯行を犯したのだろうと思われる。
　だが、必要以上の自己顕示欲など、自信がないことの裏返し。

　自分を信じていないから、必要以上に虚勢をはる。

　自信が無い人間は何をしでかすか分からなくて、とても迷惑な存在だ。
　
　では、自信とは何か？

　それは、もう眠いのでまた明日。

死にたきゃ死ね

　どうも根っからのこわがりなんで、リストカットする人間が信じられない。

　血判状にハンコするのさえ嫌だ。
　どうしても血判状に判をしなくてはならない状況に陥ったら、先に指を切った人からしたたる血を分けてもらおうかなと思っている。
　それが駄目なら医者を呼べっ！
　万全の体制において針でつつく程度で良いなら血を流そう。

　医者で思い出したが、献血も採血も注射も抜歯もイヤ！

　だいたい、酒やタバコならともかく、シンナーみたいな明白な自傷行為も怖くてやりたいとは思わない。

　死んでも切腹だけは俺には無理。
　どうしても俺に切腹させたいならいっそ殺してくれ。

　自分の身体が損なわれる行為がこわくてたまらないし、したくもない。

　なのに、なんで、自殺者やリストカットを繰り返すみんなは自分が欠損しても平気なんだろうか？
　俺は、自分の身体のどこかが欠除するなんて想像するだけで怖いし、絶対に死にたくないと思う。

　取り返しのつかない事をしたいという破壊願望は誰にでもある。
　そう、破壊願望。
　もう、取り返しなんかつかなくしたい。
　取り返しがつかない事をする事で、自分にはそんな事を出来るだけの意味がある人間なんだと思い込みたいのだろう。

　取り返しがつかない事をしようとすれば、まわりの人はそれだけは止めてとビビる。ビビらせるという方法でしか自分の存在を表明できないのか？

　自殺や自傷行為の多くは、その理由は自己顕示欲によるものであろう。
　だが、行為によって他人が十分にビビらないのなら、単なる自慰である。
　そんなんじゃ伝わりゃしないよ。
　言いたくないけど、自殺なんかしたって他人は３日であなたの存在を忘れだろう。逆に覚えている人は、自分の人生の勲章みたいにあなたの死を取り扱うに決まっている。「実は友人が自殺してさぁ」とか語りだせば、お涙ちょうだいの人生自慢のはじまりだ。

　自傷行為や自殺なんて、他人からしたらなに一つ意味は無い。
　まだ生きている間なら、自傷行為も脅迫に使えるけど、まわりの人間からは迷惑な馬鹿だと思われるだけ。かかわっちまったから仕方なく調子を合わせているだけで、生きていようが死んでいようが、目の前にさえいなければ、誰にも関係ない。むしろ、自傷行為を繰り返したり自殺する連中はナルシストで目障りだ。

　死にたいなら死ね！
　自殺は自己顕示欲ではないと言うなら、誰にも迷惑をかけない方法で、誰にも死んだ事を知られないような場所で、そっと１人だけで、誰の記憶にも残らない方法で死ね。自殺なんかされたらまわりが迷惑だ！

　もちろん死んだらそれで終わりで、死後の世界なんかどこにもない。
　死は無となる事である。

水曜の朝

　晴れて空気が澄んでおり、空の闇は濃く高く、星は強く輝いている。南東の高い空に三日月も見えるが周囲の星の輝きで存在感が薄い。空気は冷たいが風は弱いので寒さはそれほどでもない。