墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

鞭と天性

2007-12-06 19:19:27 | 駄目
 徹底的な死んだ意思疎通。

 せっかく言葉にしたのに、自分の意思が全く通らなかった体験をした人間は、言葉を信用できなくなる。

 何を言っても、自分の言葉は相手には通用しないと一度でも感じ、それを確信に実感した人間はもう『言葉』を信じられない。

 とくにそれを幼いうちに親にやられたなら、子供はもう二度と言葉を信じられない人間になる。

 言葉を信じられない人間は、規則なんか守らない。
 規則はしょせん言葉だからね。
 そういう人間は何をしでかすか分からない。

 言葉で子供は育てられない。
 幼いうちは、徹底した鞭による教育か、徹底した放任主義でないかぎり、子供は信じるべきモノを失ってしまう。
(鞭は親の言いなり。放任は子供の天性のまま)

 言葉を利用して、中途半端に手をかけて甘やかすと、子供は必ず迷う。

 むしろ、子供の言葉はいっさい大人には通用しないのだから甘えるなと育てるか、子供は子供なんだからと好き勝手にさせといたほうが良いのかもと思う。
 
 大人の言葉で子供を育てようとすると必ず失敗するような気がする。
 どんなに愛しても、子供のすべての言葉を理解する事はできない。

 親による教育なんかは、せいぜい、自分のコピーを造るか、子の天性にかけるかしかないのかもしれない。


分かるのがめんどう

2007-12-06 18:46:20 | 駄目
 自分の気持ちを相手に伝える為に、あなたは何を使用するだろうか?

 言葉を使用すると言う人間は幸福な人間である。

 ところが、自分の気持ちは絶対に言葉では相手に伝わらないと意固地なまでに信じている馬鹿が存在する。
 その手の馬鹿は若い人に多い。
 そういう馬鹿は、自分の気持ちは誰にも分からないと勝手に決めつけて、すぐすねて、聞いてみたらごくありきたりの内省しか持ち合わせていないくせに、自分の苦悩は誰にも理解できるはずのない、自分だけの、今までにない種類の苦悩でございますみたいな顔して、『俺の気持ちなんか大人になんか分かるもんかっ』とか言うけど。

 でもさっ。

 大人には分かっているんだよ。
 たいていの大人は、あなたなんか面倒くさいから相手しないだけで、きちんとあなたが大人にも分かるような言葉で説明できるなら理解する。
 だが、大人の俺から正直に言わせてもらうと、ガキの相手なんかするのはめんどくさいのだ。
 大人にゃ大人の都合があって、ガキの戯言なんか聞いているヒマがないというのが本音で、分かるように説明してくれれば分かるんだけど、あなたが内省を怠り言葉が足らないようなら、大人は聞くのもめんどうくさいとあなたを切り捨てるだろう。

 大人なんか当てにするな。
 大人は、あなたの気持ちはもちろん分かる。
 当然に子供を通過して大人になったんだからね。
 だが、大人は子供の相手をするのが本気でめんどくさいのだ。
 大人にも大人の人生があって、それに手一杯で、ガキの戯言を真剣に聞いているヒマなんか大人にはない。

 簡潔に言おう。

 大人には子供の気持ちぐらい、考えればすぐ分かる。
 ガキの考えなんか底が浅いからね。
 気持ちは分かるけど、その気持ちを認めるとめんどくさいから無視しているのが大人の本音だ。

 大人は、子供を分からないんじゃないよ、分かるのがめんどうなだけだ。
 
 そして、あなたもちゃんとした大人になれたなら、めんどくさいと子供の心を切り捨てる大人になるだろう。