墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

萌えてみる

2007-12-19 19:44:48 | 駄目
 実際問題、萌えは難しい。

 好みの平均化と言う問題ではない。
 
 俺自身が萌えないかぎり、誰も萌えない。という問題だ。かと言って俺が萌えたからと言って誰もが萌えるわけじゃない。

 とりあえず、このブログのマスコットキャラ「プロ子ちゃん」をイメージして作画してみた。


071219


線と萌え

2007-12-19 18:11:07 | 駄目
 萌えの元祖も、やはり手塚治虫だろうな。
 手塚治虫は凄すぎるんだよ。
 手塚治虫は漫画の何から何までを創造しやがった。

 手塚治虫の線の持つ色気を理解できない人には簡単に「萌え」など語ってもらいたくないと思う。

 夏目さんは誉めているが、戦後すぐ、アトム前の、ごく初期の手塚治虫のやや太くて均一な線は、俺には良く分からない。
 俺はすでに全集でしか手塚治虫の漫画を読んだ事がない世代であり、発表当時の作画なのか全集の為に差し替えられた絵なのかが区別つかない。
 ただ、それでも言うならば、俺の知るかぎり手塚治虫の線は荒すぎる。石ノ森章太郎にも言える事なんだけど、線が荒すぎて最近の子供には受けない。
 単純に線を引くスピードが早すぎるんだと思う。彼らの描く女性は芳醇な色気を含んではいるのだけど線が荒いので読み飛ばされやすい。ピノコの萌え度なんか凄まじいと思うのだけど、絵が小さくて線が荒いから読み飛ばされがち。

 吾妻ひでおもそうなんだけど、絵が小さいのは損なのだ。せっかくチマチマ一所懸命描いても1コマが小さいと絵は記号として読み飛ばされる可能性が高い。その点だけで、吾妻ひでおさえも最近の萌えからは外れててしまう。女の子はすごい可愛いんだけどね。

 萌えの登場以前に、今から見ても遜色の無い萌えが描けていたのは森山塔と内山亜紀ぐらいでなかろうか?
 森山塔は純粋に天才だと思う。
 当時の内山亜紀の絵は今から見るとやはり古くさいが、ルーズソックスを好んで描いたあたりが綾波の黒い靴下と同じく時代を予見している。いま内山亜紀のホームページをチラリと覗いてみたら、現在の内山亜紀の絵柄も女の子だけは今でも通用しそうな萌える絵であった。

 今は細くて均一で丁寧な線が主流で、いまさらメリハリのきいたペンタッチなどギャグにもならない。アニメの影響であろうと思われる。