次の次の絵

　昨日の『絵』の話の続きである。

　駅前の公衆便所で、謎のボールペン画を見かけた俺。
　その絵は、見る者に恐怖を与える衝撃力をもつ。
　最初に絵を見た時は、怖くて、絵のお持ち帰りなど想像もしなかったが、２回目に出会った時には、思わずカバンに入れて持ち帰ってしまった。
　
　ところで、わざわざ自分の描いた絵を、公衆便所に置いていくのはどのような人物であろうか？
　今日は、その人物の正体に迫る。

　さて、コレから話す話は、昨日のお昼の話だ。

　俺はパン屋のアルバイトで、夏場はパン屋の仕事はヒマになる。
　飲食店はドコもたいていそうだが、夏場はヒマだ。
　人情としてあまり暑いと冷たいそばとアイス以外は食いたくなくなる。
　そんなで。
　忙しい時期ならば考えられないほどに早く仕事が終わったので、駅前のマクドナルドで、次のアルバイトの時間までヒマつぶしをする事にした。

　マックのハンバーガーを１度も美味いと思った事はないが、マックのポテトだけは好きだ。どのハンバーガー屋のフライドポテトよりも美味いと思う。あの細さや塩味加減はポテトの王道だと思う。まぁ、所詮ねったじゃがいもの揚げたのなんだけど、そこにマクドナルド精神の本道を感じるのだ。
　マックのポテトの揚げすぎてカリカリのも美味いが、半生も捨てがたい。
　塩がききすぎて塩辛いのも美味いが、塩がきいてなくても美味い。
　どちらにしろ、ポテトを食べた後には、どうしても手についた塩をなめとりたくなる誘惑にかられる。
　マックのポテトは、誰がどう造ろうと、それなりに美味しく出来る。
　それこそマクドナルド精神というものだろう。
　
　しかし、マックのハンバーガーは酷いよな。
　食う意味が分からない。こんなもん食ってなんになるという代物だ。
　マックのハンバーガーは、食材に味がない。
　調味料のケチャップの味しかしない。パンの味も肉の味もしない。ケチャップの味だけ。ケチャップ味の宇宙食みたいな食い物で、だから何だよというような食い物だ。

　マックチキンは良かった。
　マックチキンは安いし、ちゃんときちんと、チキンっぽい味もしてた。

　でも、マックポークってなによ。
　パンに甘い味の肉はあわない。
　飯じゃないんだから。
　ご飯なら、甘い肉でもおかずになるけど、甘い肉にパンだとミスキャスト！
　マックポークは、そもそも菓子パンと総菜パンの違いが分かっていない。

　日本人の感覚では、ハンバーガーは総菜パンなのだ。
　コロッケパンと同じ種類だ。
　総菜パンを必要以上に甘くしても、日本人は喜ばない。

　本当なら、俺はマックではポテトとドリンクとスマイル以外は注文したくない。
　でも、セットで買うとお得なのだ。
　ハンバーガーのセットと、ポテト単品・ドリンク単品がそんなに変わらない値段。おかげで、ついつい、お得だとセットを注文して後悔する。

　マックチキンはわりと好きだったんだけどな。メニューから消えてしまった。

土曜の朝

　今朝はくもり。空は、均一に雲に覆われている。風は弱い。暑さは感じない。そろそろ猛暑も終わりなのだろうか。