墨汁日記

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津久井昇さんという作曲家を探しています

2007-08-15 08:35:05 | 受験・学校

 福岡県の柳川市立昭代第二小学校にお勤めの方から、縁あって人探しのご依頼を受けました。でも、私にはご依頼に答える事が出来ませんでした。
 そこで、相手に了承を得て、このブログで紹介させて頂く事にしました。なにか情報をご存知の方はお知らせいただけたら幸いです。



<津久井 昇 様という作曲家について消息を調べております>



1、津久井様は、柳川市立昭代第二小学校校歌の作曲者です。

2、津久井様は、東京音楽学校(現 芸大)の出身です。昭和9年の作曲ですから、生きておられたなら、かなりのご高齢だと思われます。
(校歌の作詞者は、当時柳川小に勤務された方ですが、その後芦屋町に転勤され、出征され戦死なされたことが確認されました)

3、津久井様は、昭和9年当時の楽譜に「東京 津久井昇」と書かれていますので、東京在住か東京出身だと思われます。

4、近親者の方に連絡をとりたいと思います。津久井様が、どんなご縁で柳川の小学校校歌を作曲されたのかも是非知りたいのです。

5、これまで70年以上も歌い継がれてきた校歌を、作詞家と作曲者の人物像から明らかにすると共に、九州の片田舎の校歌ですが、70年以上歌い継いできたことを津久井様のご親族にもお知らせできればと願っています。



 なにかご存知の方がございましたら、この記事へのコメントか、メールでお知らせ下さい。メールアドレスは下記です。なにとぞ宜しくお願いします。



qqya6kf9@mist.ocn.ne.jp




援助交際がいけない理由(2)

2007-08-15 08:04:28 | 駄目
 俺は、娘と援助交際がなぜいけないのかという話をしようとしたのだが、娘は簡単に断った。

「話はテレビ終わってからね」

 なんという事だろう。
 俺の話よりテレビの方が大事だというのか。
 親子断絶!
 父権喪失!
 家庭崩壊!
 あぁ、マジでなんと言う事であろう。嘆かわしい。

 でも、ここで娘の機嫌を損ねたなら、話すら聞いてもらえない。いや、強引に話をする事で娘に嫌われてしまうかもしれないのだ。そうなったら元も子もない。てか、それはイヤ。
 仕方ないな、テレビが終わるまでおとなしく待とう。
 娘の背中越しにテレビのブラウン管をながめる。テレビは面白い。

「うははっ。やっぱドリフは面白ぇや!」

『歯ぁ、磨いたかぁ!』

 これこれ、この終わり方がいいんだよ。
 ところが、長さんが『風呂はいったかぁ』と呼びかける直前に娘はパチンとテレビを消してしまった。

「何すんだっ。いまいいとこなのにっ!」

「下らない。毎週、同じじゃん」

「駄目だよぉ。観るならちゃんと最後まで観ないと!
 お前はドリフの醍醐味が分かっていない!」

「それより、話は?」

 あぁそうだった。テレビより大事な話があったんだっけ。

「みのりは援助交際についてどう思うかね?」

 娘のみのりは、俺に対して横を向いて座っている。
 ようするに、そっぽを向いて座っている。
 足はのばしきり、左腕の肘をつきちゃぶ台にもたれかかって、顔だけ少しこちらにかたむけ、考え考え話し出した。

「援交ってさ、売春で犯罪だと学校で言われた。
 だから、そうだと思う」

「そうだね」

「で、児童買春を取り締まる法律が出来てから、かえって援交が悪質化してきてるとか。
 援交の低年齢化とかも問題なんだってさ」

「そうだね」

「私が思うに、援交が犯罪ってなってさ、興味本位の遊ぶ金の欲しさの子の援交は確かに減ったんだと思うんだけど。
 本気でお金が欲しい。
 本当にお金が必要だって子の援交は減ってないんじゃないかな。
 そういう子がいるかぎり、援交は絶対になくならないと思う」

「なるほど」

 さすが俺の娘だ。良いことを言う。他の質問もしてみよう。

「じゃぁさ、売る少女側でなく、買う男に対してはどう思う?」

「警察に見つかれば逮捕されるって分かっていて、女の子を買う親父なんて馬鹿っじゃねーのと思う! みんな逮捕されちゃえばいい」

「えっ。馬鹿とか親父とかって決めつけちゃ駄目だよ。けっこう若い独身の男とかも援助交際してるよ」

 俺がそう言ったら、娘が聞いてきた。

「馬鹿は取り消してもいいとしてさ、若い独身の男って、何才ぐらいよ?」

「2・30代」

 娘が鼻で笑う。

「ふんっ。
 何才だろうと女子学生と援交しようってあたりがもう親父だよっ!」

「まーね」

 突然、ふと、娘の顔に意地の悪い笑顔が浮かんだ。

「ところでさぁ、お父さんは援交した事ある?」

「もちろん無い!」

「じゃあさぁ、風俗は?
 風俗に行った事ある?」

 えぇぇ。どうしよう?
 風俗は何度も行った事があるぞ。
 だが、父として。
 そう、ここはなんとしてでも父としての威厳を保たねばならないような気がするのだ。

「その質問には、答えられない!」

「答えられないって、行ってないなら行ってないって言やすむ事じゃん!
 行ったの?
 行ってないの?」

 脂汗がひたいを流れる。

「ごめんなさい。行った事があります」

 告白してしまった。
 父としての威厳がガラガラと崩壊していく。

「なんだ、お父さんも親父なんじゃん。ちょーダセェー!」

 娘がゲラゲラと俺を指さして大笑いしている。今までそっぽを向いていたのに、こっちを向いて座り直し、腹をかかえて俺の事を笑っている。

 うーん。
 なんだか、喜んでくれているみたいだから、これはこれでいいのかなぁ。
 と俺は思った。

 (続く)