奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

証人喚問は時間と税金の無駄使い

2017-05-29 21:24:49 | 社会
東京都百条委員会の浜渦証人が偽証ということで「都民ファースト」などにより認定されたようだが、ネット中継を見ている限り、浜渦氏が嘘を言っているのか、現練馬区長が嘘を言っているのか、都議が提出した資料でも尋問でも明白ではなかった。
国会の森友学園に関する証人喚問でも、籠池氏が怪しげな右翼だということは常識人にはわかるのだが、偽証罪に訴える根拠を欠いていたのだろうから自民党も及び腰だった。

「安倍首相の友人」というだけの理由で民共は前文科事務次官を証人喚問したいようだ。
だが、出会い系バー通いの言い逃れで、政府も自民党も、そういう人を呼んでどうしたいのということで、自民党は拒否しているし、呼んでも時間と税金の無駄使いになるだけだろう。

経産官僚出身で徳島文理大教授の八幡和郎が「アゴラ」でこんなことを書いている。
文書についての私の推理は、文書はあったのかもしれないが、メモのようなもので、その内容は信用するに足りないと思う。内閣府の審議官がいったという「官邸の最高レベルの強い意向」などという露骨な言葉は、役人は普通使わない。
ただ、希望する方向性は示唆しただろうから、それを聞いた文部科学省の担当者は、省内で忖度した官邸の意向を通過させたいので、内閣府の審議官の言葉をやや誇張して伝えたのでないか。
それは企業でもそうだが役所ではよくある。たとえば、在北京大使館からの電報では、しばしば、中国政府の意向が強硬なものと誇張されて書かれてくる。大使館は中国政府の希望を日本政府が受け入れてくれた方が仕事が楽だからそうするのだ。
ただし、その文書を見た方もどうせそんなことと割り切って受け止めるものだ。本件の官邸の意向というのも、当時事務次官だった前川氏は、どの程度重いものか独自のルートで探ったはず。
いずれにせよ、たとえ、文書が本物だったとしても、それが、内閣府の審議官のいった言葉を忠実に再現している証拠にならない。問題は、文書があるかどうかでなく、内閣府の審議官がそう言ったかどうかなのである。そして、内閣府の審議官は、「そんなことは言っていない」と説明しているのである。
となれば、録音テープでもなければ、内閣府に「言っていない」と証明させるのは、悪魔の証明を求めることになる。(アゴラ)


まあ、そんなところだろう。
それに、この「問題」は獣医師利権争いでしかない。

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に絡み、京都産業大でも獣医学部新設の動きがあることを知った日本獣医師会側が、計画阻止のために、現職大臣らに激しいロビー活動を行っていたことが29日、分かった。(産経)

麻生さんのお友達も絡んでいるようだが、週刊誌のネタ程度だろう。
北の三代目が爆発したときの対処法など国会としてしなければならない「問題」は山ほどあるだろうに、何とも暢気な話だ。