民主党最大の支持母体である連合の古賀伸明前会長は29日、福岡市内で行われた連合福岡の定期大会で講演し、来年夏の参院選比例代表に民主党公認で出馬する連合組織内候補12人について「今のままでは半分落ちる」と危機感をあらわにした。松本剛明元外相の離党表明などを挙げ、党内基盤が揺らぐ民主党を「頼りない」と非難した。古賀氏は同時に、「消費者や働く者の立場に立てば民主党を徹底的に支援しなければならない。(民主党が)野党再編のリーダーシップをとるべきだ」と支援を呼び掛けた。具体的には「連合の680万人の組合員で、(これまで)組織内候補者の名前を書いたのは60万~150万に過ぎない。これを2・5倍にする活動を徹底し、裾野を広げるべきだ」と述べ、連合の足元を固める必要性を訴えた。(産経ニュース)
労組の組織率は20%を割っています。
賃上げ闘争しても、給料は労使交渉以外の別の要素で決まる。加入することのメリットがない。
「消費者や働く者の立場に立てば民主党」なんて、資本家と労働者の戦いのような古いこと言っているから、人気がないのです。連合が「反原発」を訴えたところで、傘下の電力総連組合員にとっては、再稼動してボーナスもらいたいよ、でしょう。
そんな落ち目の連合の組合員ですら、組織内候補者の名前を書いた組合員が10~20%ということは、投票に行かない人もいるのでしょう、連合の方針に納得できない人が多いのでしょう。
個人の価値観が多様化している時代に、労働者と言うだけで一致団結はできません。
労働組合というもの自体を考え直す必要があるのではないでしょうか。
政党も同じです。すべての政策に関して全員が一致できる集団は存在しませんから、マクロ的に集まっているだけです。ただ、一度決めたことにはみな従うという民主主義の原則が守られているのがまともな政党です。
政党間も同じです。完全に色分けできないのだから、野党は与党と「是々非々」で対応するしかないはずです。ところが、先の安保法制に処する民主党は酷かった。「坐して死を待ちたい」共産党や社民党が反対と言っても驚きませんが、そうでなければ、対案を出すべきだったでしょう。
ところが、民主党は共産党や社民党とイコールになりました。まあ、もとの社会党から分かれた人たちの意見が通る政党だから、それは頷けますが。
そんな民主党を支持できません。
連合も民主党も破壊的出直しが必要なことは確かでしょう。それができないならば、「革新」という旗印は返上したほうがよい。「守旧」に過ぎないのだから。