奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

加計学園の何が問題? その2

2017-05-19 21:09:36 | 社会
加計学園をめぐる「怪文書」について、文部科学省大臣は調べてみたが確認できなかったと回答した。
それに対して、
玉木幹事長代理は「役所というのは、まず自分のパソコンで文書をつくるもの。個人それぞれのパソコンを調べないと、調べたことにならないのではないか。調べないことが不思議ですね」と指摘。こうも話した。
「調査が網羅的でない以上、その調査が真実だとは思えない。今日の発表を持って、文書が文科省で作られたものではないという証明にはなっていない」(BuzzFeed Japan)


これは「悪魔の証明」になってしまったから、「文科省で作られた」と主張する側が、文科省の誰がいつ作成したのか明らかにすればよいだけの話だ。朝日新聞は報道機関であることを盾にとって情報源を明かさないだろうし、「天下り問題」の責任を取って辞めさせられた人が腹いせにリークしたなどという噂話まで立っているのだから、民進党が情報源を明らかにすべきだ。

ところが、玉木議員の父上も弟さんも獣医らしく、「文書は本物だ」と言った元議員も獣医だから、「獣医利権」ではないかと疑われる。そのこともあるのか、やや腰が引けてきたようだ。

玉木幹事長代理「加計学園をめぐっては、文書がどうこうよりも、学部新設に至った手続き自体に疑義がある。今後も丁寧に確認をしていきたい」(BuzzFeed Japan)

毎日新聞も民進党・朝日新聞への援護射撃で、京産大が獣医学部新設を検討していたが断念したなどと報道している。
総理への忖度を印象付けたいようだが、無理筋だ。
近隣に獣医学部がないことが獣医学部新設の条件で、大阪にあるからダメというだけのこと。

民進党の玉木議員が「学部新設に至った手続き自体に疑義がある」といったところで、昨年4月の委員会で岡山県選出の民進党・高井議員が当時の石破担当大臣に、「四国には獣医学部がないので、内閣府の主導で是非とも実現してほしい」旨、要望しているではないか。

特区で規制を緩和し半世紀ぶりに「獣医学部過疎地」に新設し、地方の活性化を図るということのどこに「疑義がある」のか。民進党はその「疑義」を証明する責務があろう。