奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

クルド人騒動「遺憾」 トルコ大使、法令順守求める(産経新聞)

2023-08-12 20:45:35 | 社会
埼玉県川口市でトルコ国籍の少数民族クルド人ら約100人が7月初め、県警機動隊が出動する騒動を起こしたことに関し、ギュンゲン駐日トルコ大使は産経新聞のインタビューに「悲しいことであり、全く遺憾だ」と述べた。また、一部のクルド人に、日本の法令やしきたりを順守して滞在するよう促した。(中略)
日本に滞在するクルド人が自国での差別や迫害などを理由に難民申請していることに関し、「トルコにおいてクルド系が切り離された存在であるかのような印象で物事を語るのは間違いだ。クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」と反論した。
トルコ政府はクルド人国家の独立を求めてきた非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の掃討を続けており、国際人権団体などからは、PKKとの戦いの過程で一般のクルド系住民の権利が損なわれているとの指摘も出ている。(産経新聞)


ヤフコメでは、「トルコは親日国だ」というステレオタイプや、「移民は排除せよ」という排外主義のコメントが多い。
エルドアン政権のトルコは、宗教的にも人道上もEUに加盟すべきではないし、黒海の入り口を抑えているという地政学だけからNATOに加盟しているという位置づけだろう。本来であれば(当事者能力があれば)、トルコ・イラク・シリアの一部に跨るクルド人国家ができるのが好ましいと小ブログは考えているし、エルドアン政権のトルコは評価していない。「クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」などという嘘は通りません。クルド人騒動の原因はトルコ国内で「政治活動の自由を保障されて」いないことです。中共の東トルキスタン問題や本件も、国と国との関係から政府としては積極的に行動できないのかもしれません。何とかならないものか。